名曲選 音楽

【名曲選】POP!烏龍ハイ!/ サイケな恋人 / モーモールルギャバン “愛すべきバカ”たちの人生賛歌だった

2025年9月12日

2010.6.5 sapporo

https://mowmowlulugyaban.com/

あの頃、モーモールルギャバンが“刺さった”理由

2000年代後半、東京のライブハウスシーンには、奇抜で、変態で、でもどうしようもなく心に残るバンドがいた。
その名もモーモールルギャバン

パンクともニューウェーブとも形容しがたいサウンドに、意味不明でバカらしい歌詞。だけどそこに宿るのは、まぎれもなく青春のエネルギーと哀愁だった。

今回は、彼らの代表曲の中でも特に「サイケな恋人」と「POP!烏龍ハイ!」という2曲を取り上げ、なぜこれほどまでに“当時の若者たちにブッ刺さった”のかを紐解いていく。

「サイケな恋人」:静けさから爆発する、歪んだ愛の形

2008年、自主制作盤としてリリースされた「サイケな恋人」。ギターレスの編成に移行して初めての作品として、モーモールルギャバンの新章の始まりを象徴する1曲でもある。

✔ ギターなしの異端構成が生んだ空気感

ドラム、ベース、キーボードという特異な構成。ギターがない代わりに、キーボードが泣くように、叫ぶようにメロディを紡ぐ。音の隙間に漂うのは、どこか都市の雑踏のような孤独感。

まるで、下北沢や高円寺の路地裏に漂う、夜の切なさと安っぽさが音になったような感触だ。

✔ 恋愛はこんなにもダサくて、愛おしい

歌詞には「恋愛ってバカだなあ」と言いたくなるような情けなさが満載。だけど、そのバカバカしさに、なぜか涙腺が刺激される

ライブでは「パンティー!」と叫ぶコール&レスポンスが定番だが、そのくだらなささえも含めて、青春のどうしようもなさを全身で肯定してくれる1曲。

「POP!烏龍ハイ!」:疾走する夜、無敵のテンション

一方の「POP!烏龍ハイ!」は、2009年にリリースされたフルアルバム『野口、久津川で爆死』に収録。こちらは一転して、明るくて、軽くて、でも切ない

✔ アルコールが彩る、夜の無敵感

タイトルからもわかるように、テーマは“酔っぱらった青春”。烏龍ハイを片手に、街をふらつく若者たちの夜の景色が浮かぶ。

速いビートに乗せて、何かから逃げるような、あるいは何も考えたくない夜の衝動が走り抜ける。意味なんてどうでもいい、今この瞬間だけが全て――そんなエモさにあふれている。

✔ 「楽しさ」と「むなしさ」が共存する名曲

POPという言葉が持つ「軽さ」。それは裏返せば儚さでもある。
キラキラした音像の中に、ふと見え隠れする「このままじゃダメだ」と気づいてしまう瞬間。都会の夜に飲み込まれていく若者の一瞬の輝きが、この曲には詰まっている。

なぜ“当時の若者”にブッ刺さったのか?

✔ シモネタなのに、泣ける。

パンティーを連呼し、変な声で絶叫する。ふざけてるようで、でも真剣に生きてる感じがした
モーモールルギャバンの音楽は、「こんな自分でも、生きてていいのかもしれない」と思わせてくれる包容力があった。

✔ 高円寺・下北沢的“雑多感”の象徴

整っていない。スマートじゃない。
でもその不器用さにこそリアルがあった。フライヤーが貼られたライブハウス、使い古されたアンプ、タバコ臭い楽屋。
そんな風景にぴったりとハマる音楽だった。

✔ 自分の“ダサさ”を肯定してくれる音楽

「カッコいい」じゃなく、「愛おしい」。
傷ついたり、ヘラったり、意味もなく街をふらついたりする、“何者でもなかった頃”の自分たちを、彼らの音楽はまるごと肯定してくれた。

モーモールルギャバンという音楽は、“愛すべきバカ”たちの人生賛歌だった

野口、久津川で爆死

「サイケな恋人」も「POP!烏龍ハイ!」も、どちらも笑えるほどバカで、笑えないほど切ない
それはたぶん、人生も恋愛も、どこかそんな風にできているからだ。

もし、最近ちょっと疲れてるなら。
夜の街がちょっと寂しく見えたなら。
ぜひこの2曲を聴いてみてほしい。

パンティーと叫ぶその向こうに、あなたの青春がきっと見えるはずだ。

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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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