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【比較レビュー】ロジクールMX ERGOとエレコムIST PRO、買うならどっち?

トラックボールマウスの二強、真っ向勝負へ

「手首が疲れない」「省スペースで使える」として、密かに人気を集めているトラックボールマウス。その中でも長らく“王者”として君臨していたのがロジクールのMX ERGOです。

しかし、2025年に入り、エレコムが新たに投入したフラッグシップモデル「IST PRO」が登場。

多くのユーザーが「MX ERGOから乗り換えた」と語るその実力とは?

本記事では、2モデルを徹底的に比較し、どちらを買うべきかを明確にします!

【比較①】価格・付属品・対応デバイスの違い

項目

MX ERGO

IST PRO

通常価格

約17,000円前後

約24,000円(Amazon版は約19,000円)

保証期間

2年

通常:2年/Amazon版:1年

接続方式

USBレシーバー・Bluetooth(2台)

USBレシーバー・Bluetooth・有線(最大6台)

同時接続数

最大2台

最大6台(ダイヤル式切替)

注目ポイント:

IST PROは6台切替可能な“ダイヤル式スイッチ”を搭載しており、iPadやサブPCを含めた複数台運用に強いのが最大の特長です。

【比較②】操作感・トラックボールの構造

両機種とも親指タイプのトラックボールですが、構造には大きな違いがあります。

  • MX ERGO: 玉サイズ34mm、人工ルビー支持構造で「止まりやすい・操作しやすい」

  • IST PRO: 玉サイズ36mm、ベアリング式支持構造で「ヌルッと滑らか、だが敏感」

IST PROは独特のヌメヌメとした操作感で、慣れが必要ですが高速操作に向く一方、細かい編集作業には不向きと感じる人も。

【比較③】カスタマイズ性とソフトウェアの差

項目

MX ERGO

IST PRO

ボタン数

8ボタン+ホイール傾き対応

最大10ボタン+ホイール左右対応

専用アプリ

Logicool Options

ELECOM Mouse Assistant 6

プロファイル切替

自動切替可能(アプリ判別)

最大3プロファイル(手動切替)

注目点:

MX ERGOのアプリは洗練されており、押し方で異なる操作(例:短押しと長押し)も割り当て可能。

IST PROは機能豊富だが、ジェスチャー割当用ボタンは他操作と併用不可という制限もあり。

【比較④】オンボードメモリ vs アプリ依存型

ここが最大の分かれ道

機能

MX ERGO

IST PRO

オンボード設定保存

×(PCアプリ必須)

○(本体メモリに保存可)

iPad対応(ショートカット保持)

×(普通のマウスになる)

○(ショートカット使える)

設定変更時の接続

不要

有線接続が必要

IST PROは本体に設定を保存できるため、iPadや会社PCなどアプリ非対応の環境でもショートカットが使えるのが最大のメリット!

【比較⑤】重さ・見た目・持ち運びのしやすさ

  • MX ERGO: 約260g(内蔵プレートにより超安定、だが重い)

  • IST PRO: 約204g(単三2本込み、スマホ1台分の重量)

見た目の印象:

MX ERGOは近未来的で洗練された印象。IST PROはやや“業務用マウス感”があるものの、実用性重視のデザイン

【結論】あなたに合うのはどっち?

✅ MX ERGOがおすすめな人

  • Windows/Macだけで使う人

  • 細かい作業(動画編集・画像編集)に使いたい人

  • 安定感と完成度を重視したい人

✅ IST PROがおすすめな人

  • iPadなど複数端末を横断して使いたい人

  • マルチデバイス環境でショートカットを活用したい人

  • トラックボールに“慣れた”中〜上級者

📌 よくある質問(FAQ)

Q1. IST PROはMacでもフル機能使える?

→ はい、専用アプリ「ELECOM Mouse Assistant 6」はMac対応。ただしジェスチャー機能の割当や一部設定はWindowsのみの機能もあります。

Q2. iPadでマウスショートカットが使えるの?

→ IST PROなら可能。ハードウェアモードで保存された操作を、iPadにそのまま適用できます。

Q3. トラックボール初心者におすすめは?

→ MX ERGO。操作感が安定しており、違和感が少ないため移行しやすいです。

🔍意外と知らないトラックボールの選び方と落とし穴

トラックボールを選ぶ際、以下のポイントも意識すると失敗が減ります。

● “親指型”以外の選択肢もある

中央ボール型(Kensingtonなど)や人差し指型も存在。

より精密な操作を求めるなら中央型、手首に最も優しいのは親指型。

● 実は「操作スペースの最適化」が最大のメリット

トラックボールはマウスのように“動かす”必要がないため、デスクが狭くても快適に作業可能

● 店舗で試せない人は「返品可能なECサイト」がおすすめ

Amazonなど返品制度が整った店舗を選ぶと、万が一のミスマッチにも安心。

📝 まとめ

「iPadなど複数端末でガッツリ使いたい」→ IST PRO

「細かい操作・安定性・完成度重視」→ MX ERGO

どちらも優秀なトラックボールであることに間違いありません。

ただし、自分の使い方に合った“最適解”は必ずあるはず。

この記事が、その選択の一助になれば幸いです!

 

 

この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバガジェット部:大泉 淳

元エンジニア視点×ガジェット愛で語る、実機レビュー主義のガジェットライター。 PCや周辺機器、オーディオ機器、最新家電まで、“買って・触って・使い倒す”体験重視のスタイルで、実用性・コスパ・スペック比較を徹底分析。難しい技術用語もできる限り噛み砕いて、初心者からマニア層まで「本当に使えるレビュー」を届けることを信条としています。
週に3〜5台のガジェットをチェックし、常に最新モデルに触れ続ける生活。 特にPC周辺機器(メカニカルキーボード、モニター、オーディオIF、トラックボール等)と、リモートワーク環境の最適化に関する記事は読者からの支持も厚く、機能性×デザイン×コスパの三軸で語る“愛ある辛口レビュー”が特徴。
メーカー公認のレビュアーやイベント取材の経験もあり、技術と感性の両面からガジェットの本質を見抜くことに定評。ときには不満点もハッキリ書きますが、それも読者目線に立った「本音の比較」を届けたいからこそ。
「読むと欲しくなる。だけどちゃんと冷静になれる」レビューを目指して。あなたのデスク環境を、ちょっと快適に、ちょっと楽しくできるようなガジェットを、これからも紹介していきます。

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