FANTASTICSのボーカルとして活躍する中島颯太が、26歳の誕生日を迎えた2025年8月18日に、自身初のコンプリートブック『中島颯太の“なるようになった。”“ええようになった。”COMPLETE BOOK』を発売した。
翌23日には都内で発売記念イベントを開催し、集まったファンに笑顔を見せた中島。そこで語られた言葉からは、等身大の彼と、確実に成長を重ねてきた“表現者”としての姿が垣間見える。
◆ 天真爛漫さと誠実さの同居
中島颯太といえば、FANTASTICSの中でも明るく人懐っこい関西人キャラで知られる存在。
トークでは柔らかな笑顔とユーモアを忘れず、どんな場面でも場を和ませる一方で、ステージに立てば一気に空気を変える力を持つ。
そのギャップがファンを惹きつける最大の魅力だ。
彼自身が「特に大きく変わったわけではない」と語る一方で、4年間にわたって撮影された写真やインタビューを振り返ると、その表情や言葉には“少年”から“青年”へと進化する軌跡がしっかり刻まれている。
◆ 初のコンプリートブックに込めた想い
今回の書籍は、雑誌『JUNON』で4年間連載した企画をまとめた一冊。
全45回分の企画に加え、未公開カット、さらに地元・大阪での新規撮影も収録されている。
「インタビューを読み返すと、“この時期はこんなことがあったな”と記憶が蘇って楽しかった」と語った中島。特に仲の良い木村慧人に関するエピソードが多く、書かれたことを知った木村が照れくさそうに喜ぶ姿まで想像できるほどの仲の良さが伝わる。
印象的なのは、表紙や巻末に収められた大阪での撮影。幼少期から慣れ親しんだ箕面の滝や「もみじ天ぷら」の思い出など、中島颯太の原点ともいえる場所が舞台となっている。ファンにとっては、彼のルーツに触れられる貴重な一冊となった。
◆ セクシーカットに宿る“大人の色気”
中島が「一番印象的」と語ったのは、濡れ髪に胸元を大胆に開けたセクシーショット。
「連載当初はソロ撮影も慣れていなくて緊張していた」という彼だが、今作では自然体のまま大人の色気を表現している。
「だんだんと大人になっていく過程が含まれている」という本人の言葉通り、この作品は26歳を迎えた彼の等身大の成長記録になっている。
◆ FANTASTICSの中で輝く存在感
natalie
グループとしては、現在「FANTASTICS LIVE TOUR 2025 “BUTTERFLY EFFECT”」を開催中。さらにニューシングル『BFX』では、グループ史上もっとも踊る楽曲として挑戦を続けている。
「僕らにしかできないエンタメを作りたい」と語った中島の表情には、ボーカルとしての責任感と、グループをさらに前に進めたいという情熱が滲んでいた。
◆ 26歳を迎えての決意
発売日と誕生日が重なったこともあり、会場ではバースデーケーキのサプライズも。
「自分の好きなことを形にすることが誰かのパワーになると実感した。これからは誰かを幸せにできる表現者でありたい」と語った言葉は、彼の未来を象徴するようだ。
中島颯太の魅力を語るうえで外せないのは、関西出身ならではの明るさと自然体のキャラクターだ。MCやトークでは親しみやすさ全開で、笑いを取りつつも相手の言葉をしっかり受け止める姿勢がある。これは単なる“盛り上げ役”ではなく、グループの雰囲気を和ませ、観客まで巻き込む大きな武器になっている。
また、FANTASTICS結成当初から「歌声の透明感」が注目されてきた彼だが、近年では表現力にも磨きがかかり、しっとり聴かせるバラードから激しいパフォーマンス曲まで、幅広い楽曲で存在感を示している。特にライブでは、歌声が感情の温度をそのまま乗せて響くのが特徴で、観客を一瞬でステージに引き込む力を持つ。
プライベートでは、地元・大阪を大切にする姿もファンの心を掴んでいる。箕面の滝や“もみじ天ぷら”の話はもちろん、家族や友人とのつながりをエピソードとして語ることで、アーティストとしての華やかさと人間的な温かみが同居する人物像が浮かび上がる。
26歳という年齢は、LDH所属のアーティストにとっても重要な時期だ。若さを前面に出すだけでなく、「どう魅せるか」「どう伝えるか」が問われる年代。中島颯太は、その課題に向き合いながら「誰かを幸せにする表現者」を目指している。
ファンにとっては、FANTASTICSの活動と並行して、彼自身がどう成長していくのかを追いかける楽しみが尽きない。これからの数年間で、ボーカリストとして、そして一人の表現者として、さらに大きな飛躍を遂げることは間違いないだろう。
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