
「グループではなく、自分の足で立つ」中島裕翔の決断
2025年8月28日──中島裕翔さんがHey! Say! JUMPからの卒業を発表し、18年間にわたるグループでの活動に幕を下ろしました。
公式サイトによると、Hey! Say! JUMPがデビュー20周年に向けた話し合いを進める中で、中島さん自身から「個人での活動に専念したい」という申し出があったとのこと。メンバーたちはその意志を尊重し、前向きな別れとなりました。
今後は、俳優業を活動の中心に据え、10月には個人ファンクラブの開設も控えているなど、新たなスタートが着実に動き出しています。
グループとともに歩んだ18年──“アイドル”から“表現者”へ
中島裕翔さんがジャニーズ事務所に入所したのは、2004年。少年だった彼は、すぐに注目を集め、ドラマやバラエティにも起用されるようになります。
2007年にはHey! Say! JUMPのメンバーとしてCDデビュー。平均年齢15歳のグループとして話題を呼びました。中島さんは端正なルックスと高身長を活かし、メインビジュアルを担う存在としてもグループをけん引。
しかし、それだけではありませんでした。彼は俳優業にも早い段階から意欲を見せ、地道にキャリアを重ねていきます。
特に2016年の主演映画『ピンクとグレー』では、その高い演技力が話題に。アイドルとしてのイメージを突き破るような挑戦的な役柄に臨み、業界関係者からの評価も一変しました。
その後も連続ドラマや映画で着実に存在感を発揮し、単なる“ジャニーズの俳優枠”ではない、独立した俳優としての評価を築いていきます。
「芝居への情熱は、ずっと心の中にあった」
今回の卒業にあたって、中島裕翔さんはこう語っています。
「デビューから18年、さらにその前の下積み時代も含めて、長い時間をHey! Say! JUMPと過ごしてきました。仲間やファンの皆さんと一緒に、多くの景色を見させてもらいました」
その上で、彼は“1人の人間としての生き方”を見つめ直したと明かします。
「改めて自分に問いかけたとき、芝居への強い思いが確かにあることに気づいたんです。今後は、自分の足で立ち、俳優としての道に集中する覚悟を決めました」
この言葉には、長年にわたって築いてきた信頼や実績を土台にしながらも、「甘えない」「一から勝負する」という強い意志が込められています。
俳優・中島裕翔の“今”──高評価と業界内での期待

俳優としての中島裕翔さんは、決して“話題性頼み”の存在ではありません。
ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』や映画「#マンホール」『SUITS/スーツ』シリーズでは、等身大の若者やクールな弁護士といった幅広い役を自然体で演じ分け、「安心して見られる」「演技が誠実」といった声が寄せられました。
中でも評価が高いのが、**“リアリティのある演技力”**です。派手さや誇張に走らず、人物の内面を丁寧に表現するアプローチは、演技派俳優たちと同じフィールドでも通用するほど。
また、モデル経験による“立ち姿の美しさ”や“所作の洗練”も、映像映えする要素として業界内で高く評価されています。
Hey! Say! JUMPに残したもの──そしてこれから
中島裕翔さんの卒業後、Hey! Say! JUMPは7人での新体制へと進みます。8月31日に開催される「a-nation 2025」では、薮宏太さん、高木雄也さん、伊野尾慧さん、八乙女光さん、有岡大貴さん、山田涼介さん、知念侑李さんの7名で出演が予定されています。
これまでともに過ごした時間、支え合ってきた絆は、簡単には言い表せないほど深いものでしょう。
しかしその別れは“別々の道を歩む”というだけで、“終わり”ではありません。
ファンにとっても、グループにとっても、そして中島裕翔さん本人にとっても、これは新しい物語の始まり。
その先に広がる景色は、これまで以上に自由で可能性に満ちたものになるはずです。
「卒業=終わり」じゃない──ジャニーズ出身俳優が切り拓く未来

近年、グループ活動から離れ、俳優やクリエイターとして活躍の場を広げるタレントが増えています。
例えば元SMAPの草彅剛さんは、数々の映画賞に輝く実力派俳優へと進化し、NEWSを卒業した手越祐也さんは音楽とYouTubeで新しい世界を築いています。
この流れの中で、中島裕翔さんが選んだ「俳優一本」という道は、いわば“王道”でありながらも、非常にストイックな選択です。
なぜなら、グループという看板を外した瞬間、“個人の魅力”だけが武器になるからです。
しかし、彼にはそれを支えるだけの土台があります。
- 18年にわたる芸能生活で培った現場力と経験値
- 多くの作品で証明された演技力と映像適性
- ファッション誌でも活躍する洗練されたビジュアル
- そして、何よりも人間性の誠実さ
中島裕翔さんは、グループの中心にいながらも、常に“個”として磨き続けてきた存在でした。その蓄積が、ここからのキャリアに生きてくることでしょう。
これから彼がどんな役と出会い、どんな作品で心を揺さぶってくれるのか──。
ファンだけでなく、演技を愛するすべての人にとって、その軌跡を見守る価値は十分すぎるほどあります。
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