©︎ Netflix『地面師たち』

作品情報

• 公開：2024年7月25日 16時〜全話一挙配信
• 話数：全7話
• ジャンル：ダークなヒューマンドラマ
• 年齢制限：16歳以上
• 監督・脚本：大根仁（『モテキ』『バクマン。』）
• 原作：新庄耕「地面師たち」（集英社）
• 制作：日活 ブースタープロジェクト
• 音楽：石野卓球
• 配給：Netflix

キャスト相関図

©︎ Netflix『地面師たち』

地面師チーム

• 辻本拓海（交渉役）｜綾野剛
• ハリソン山中（リーダー）｜豊川悦司
• 後藤（法律屋）｜ピエール瀧
• 竹下（情報屋）｜北村一輝
• 麗子（手配役）｜小池栄子

地面師の関係者

• 長井（ニンベンシ）｜染谷将太
• 楓（No.1ホスト）｜吉村界人
• オロチ（竹下の手下）｜アントニー
• 林（地上げ屋）｜マキタスポーツ

警視庁・捜査二課

• 辰｜リリー・フランキー
• 倉持｜池田エライザ

騙される側

• 川井菜摘（地主）｜松岡依都美
• 青柳（石洋ハウスの開発事業部・部長）｜山本耕史
• 須永（石洋ハウスの部長）｜松尾諭
• 真木（マイクホームズの社長）｜駿河太郎

Netflix『地面師たち』 1話〜7話のネタバレ

第1話：新たなる詐欺の始まり

ハリソン山中（豊川悦司）はかつて地面師詐欺に遭った辻本拓海（綾野剛）を弟子に迎える。その出会いは偶然でありながらも、ハリソンは拓海に自分と同じ「地面師」の素質を見出していた。数年後、20億円が絡む詐欺事件が発生。警視庁の辰（リリー・フランキー）は被害にあった建物内でオーナーの白骨化遺体を発見し、捜査を開始するが、犯人たちは捕まっていない。

ハリソンは、新たな詐欺計画として恵比寿の土地を9億円で売る計画を立てる。彼の指示のもと、情報屋の竹下（北村一輝）がターゲットを見つけ、手配役の麗子（小池栄子）がオーナー役を選定する。彼らの手口は非常に巧妙であり、ターゲットの物件を下見し、偽造書類を作成して完璧な準備を行う。最終決済の際、オーナー役の佐々木が相手弁護士の質問にうまく答えられない場面もあったが、拓海がイヤホンを通じてハリソンの指示を伝えることで無事に契約が成立する。

「死人がゴロゴロ出るもっと大きなヤマを狙いたい」とハリソンは次なる獲物に目を向ける。竹下は「港区の一等地にある寺・光庵寺に隣接する駐車場と建物があり、評価額は100億になる」と話し、ハリソンはその計画を決定する。

第2話：新たなターゲット

マイクホームズの社長・真木（駿河太郎）は法務局から土地売買契約の却下を知らされ、怒り狂う。法務局の判断は、印鑑が本人のものと違うためだった。警視庁の倉持（池田エライザ）は新しく捜査二課に配属され、辰とコンビを組むことになる。彼らは真木から話を聞き、「10億を回収してくれ！」と懇願されるが、辰は「海外でマネーロンダリングされている場合は回収はお手上げだ」と正直に話す。

倉持と辰は辻本拓海の過去を調べ始める。8年前、拓海が家に帰ると、父・正海が焼身自殺をはかり、母と妻と息子が火事で亡くなっていた。父は不動産業を営んでおり、地面師に詐欺にあったことが原因で自殺を試みた。倉持は「拓海が地面師になったのは、地面師に復讐するためでは？」と推理する。

その頃、ハリソンのチームは東京から離れて潜伏し、計画を練り直す。ハリソンは、「もっと大きな獲物を狙う」と意気込んでいる。

第3話：裏切りと復讐

拓海は川井住職（松岡依都美）を抱くためにホストとして潜入し、楓（吉村界人）を脅迫する。楓は他のホストたちに川井を抱かせ、「俺はもっと気持ちが高まったら抱く」とごまかしていた。拓海は楓に接触し、彼の未成年性○の現場をおさえ、ビルのヘリに立たせて「川井を連れ出すときに協力しろ」と脅迫する。

ハリソンは地上げ屋・林（マキタスポーツ）からの情報で、「川井住職の土地を石洋ハウスの青柳が手に入れたがっている」と知る。ハリソンは「業界最大手の石洋ハウスを騙すことに決めた。獲物は大きいほうがいい」と計画を進める。後藤（ピエール瀧）は林に、石洋との仲介業者として使うアビルホールディングスの阿比留社長を紹介してもらう。阿比留もだます対象であり、川井住職がアビルホールディングスに100億で売り、アビルが石洋に110億円で売買するという手筈だった。

ハリソンは裏事情を知っている林を始末屋に殺させ、その映像を見ながらウイスキーを飲む。

第4話：悲劇の始まり

竹下がドラッグでボロボロになり、ハリソンや拓海のもとに姿を見せなくなる。麗子は熱海の旅館で働きながら、川井住職のなりすましにぴったりの女性・谷口に声をかける。彼女は夫が飲食店経営で失敗して借金まみれであり、病気の息子の治療費が必要だった。谷口は500万円もらえると聞いて、なりすまし役を引き受ける。

倉持は刑務所の辻本正海から聞いた話をもとに、伊豆の稲取にある拓海がつくった妻と息子の墓を見つける。辰は林が殺されたと聞いて彼の事務所へ向かう。カレンダーにアビルホールディングスと書かれているのを見て、近くのカフェからアビルを張り込みする。

拓海と後藤が青柳との商談前にそのカフェに入ってくる。後藤は「死んだ林はハリソンに殺されたと思う…これが終わったら俺は抜ける」と拓海に話す。拓海たちは店を出てアビルの建物に入っていくが、辰はハリソンの手下に拉致される。

拓海と後藤は阿比留も入れて青柳とその部下と交渉。土地を112億で売ることになり、「2週間以内に社内決裁を済ませろ」と青柳に条件をつける。ハリソンは廃ビルのうえで辰に彼の家族の動画を見せ、「自殺に見せかけたい。お前がここから飛び降りなければ家族を全員殺す」と脅す。辰は恐怖で漏らすが、ハリソンは飛び降りるのが怖いならカウントスリーで押してやると言い、辰を押して殺す。

第5話：辰の死と新たな展開

辰の葬式に出席する倉持。辰の妻から「自殺だということだが、遺書の文章に違和感がある」と言われる。倉持は上司の羽場理事官（ハリソンのスパイ）から「地面師たちを追うのは中止にしろ」と言われるが、「辰の死を解明するまではやめない」と決意する。

倉持は辰の妻から、辰の知り合いの情報屋・久保田の電話番号を渡される。久保田は倉持から辰の死を聞かされて怒り、地面師たちの情報を探る。8年前に拓海の父に詐欺を仕掛けた地面師・西谷の本名が佐伯で、今はフィリピンのマニラに潜伏していることを突き止める。

楓は拓海から脅された通り、川井住職に沖縄に旅行に行こうと言う。石洋ハウスの本人確認のときに川井と顔を合わせないためだ。青柳は112億もの決裁を通そうとするが、会長派の須永たちから反対される。そこで社長に先に土地の視察をしてもらい、その事実でもって役員の決裁を強引に通過させる。

第6話：計画の崩壊

倉持は拓海の家族の命日に墓へ行く。拓海が現れ、倉持は「あなた地面師ですよね？」と問いかける。拓海はしらばっくれて車で逃げようとするが、倉持にぶつかってしまう。倉持は「復讐のためでも、あなたも誰かを地獄へ突き落とす側になる」と言い、拓海は去る。

石洋ハウスとの顔合わせ＆最終決済の前日、なりすまし役の谷口の息子が死亡。谷口を使うことができなくなる。ハリソンは「あなたがなりすまし役をやれ！」と麗子を脅し、彼女は頭を剃ることになる。

決済当日の朝、楓と川井は沖縄の那覇空港に降り立つ。しかしその後、楓は竹下に刺されて殺される。竹下は川井に楓の死体の写真を見せて飛行機のチケットを渡し、「すぐに東京へ帰らないと殺す」と脅す。

竹下の前にハリソンが現れ、竹下を拉致して海辺の廃墟で何度も殴り、裏切った理由を聞く。竹下は「大きな山が終わったらお前は仲間を殺すから、その前に計画をめちゃくちゃにして俺が殺してやろうと思った」と言う。ハリソンは竹下の頭を何度も踏みつけて殺す。

拓海と後藤、そして川井住職になりすました麗子はホテルのラウンジで石洋の青柳たちと面談。青柳サイドが川井の本人確認をしつこくするが、拓海が機転を利かせて何とかクリア。一同は寺の見学へ向かう。拓海はオロチに「空港から出た川井をさらえ」と言うが、オロチは失敗。川井が乗っているタクシーを尾行するが、事故に遭う。

最終回 第7話：衝撃の結末

拓海、後藤、川井住職になりすました麗子は、石洋の青柳たちと寺へ。本物の川井はまだ到着していない。寺の敷地や本堂を見終えた青柳は「先日、川井住職から土地は絶対に売らないという手紙が来た」と言い、その手紙を見せる。後藤は「契約前によくある他業者の裏工作だ」とごまかし、麗子はアドリブで奥の重要文化財を見せ「手紙は私が書いたものではない」と涙ながらに語る。青柳は信用する。

青柳たちは寺から出る。拓海と後藤は、川井が乗ったタクシーが遠くに見えて焦り、急いで門を閉める。麗子も寺の入り口を閉めてなんとか脱出する。その後、アビルホールディングスで最終決済が行われ、地面師詐欺は成功する。

青柳たちは祝勝会で飲みまくる。青柳はホテルで社長秘書を抱く。数日後、本物の川井住職が土地を測量している人物を警察に通報。青柳のもとに「法務局から土地の譲渡却下の通達が来た」と連絡が入る。青柳は雨の中、川井の土地へ向かい、本物の川井住職を見て「あんた、偽物だよな？」と言ってつかみかかる。地面師詐欺にあったことを悟った青柳は、顔面蒼白で道路に飛び出しトラックに轢かれて死亡。死体を見つめる群衆の中には傘をさしたハリソンがいた。

その後、麗子は谷口の家の玄関に約束の金を置き、夜に1人で歩く麗子をハリソンの部下が囲む。後藤は家族で焼肉屋に行き「みんなでカナダに移住しよう」と話していたが、トイレで何者かに殺される。拓海は倉持から「あなたの父親をだました地面師・佐伯の仲間がハリソンだ」と聞かされ驚く。倉持は去り際にハリソンと佐伯が映っている写真を置いていく。

拓海は絶望の表情でハリソンに会い、ハリソンは「気づきましたか。あなたに会ったのは偶然だったが、自分と同じ人種だから育てた。今後、もっと高みへ行きましょう」と平然と言う。拓海はハリソンに銃を向けるが、突然あらわれたオロチに刺される。ハリソンは銃で邪魔なオロチを撃ち殺す。拓海とハリソンは格闘になり、倉持がやってきてハリソンを取り押さえ銃を向ける。ハリソンは手榴弾を投げ、拓海はそれを奥に投げるが爆風で吹き飛ばされる。

その後、拓海は捕まり警察病院に入院。倉持に「地面師に復讐したい気持ちはあったが、どこかで地面師の仕事にのめり込んでいた」と告白。今後は捜査に協力すると言う。石洋ハウスには警察が入り、地面師詐欺の大規模

捜査が始まる。阿比留が逮捕され、10億円は回収できたが、100億円は未回収のままだった。逃げ切ったハリソンは、海外でハンティングを楽しむ姿が描かれ、物語は幕を閉じる。

Netflix『地面師たち』の見どころ

『地面師たち』は、リアルな詐欺手法や登場人物の複雑な心理描写が魅力です。特にハリソン山中の冷酷なリーダー像や、辻本拓海の復讐心と葛藤が見どころです。ドラマは常に緊迫感を保ち、視聴者を引き込む展開が続きます。

ハリソン山中の冷酷さ

彼の計画は緻密で冷徹。彼の非情な手法と、部下への無慈悲な扱いは視聴者を戦慄させます。

辻本拓海の葛藤

家族を失った彼が、復讐のために地面師の世界に足を踏み入れ、次第にその世界に取り込まれていく様子は見逃せません。

緊張感あるストーリー展開

詐欺の計画から実行、そしてその結果まで、視聴者を一瞬たりとも飽きさせない展開が続きます。

「死人がゴロゴロ出るもっと大きなヤマを狙いたい」というハリソンの言葉が象徴するように、物語は次第にエスカレートしていきます。

どんな人におすすめか

このドラマは、サスペンスやクライムドラマが好きな方に特におすすめです。また、実話に基づいたストーリーが好きな方や、心理的な駆け引きを楽しみたい方にもぴったりです。ダークなテーマと緊張感ある展開が好きな方には必見の作品です。

• サスペンス好き：緊張感のある展開が続くため、サスペンス好きにはたまりません。
• クライムドラマファン：詐欺や犯罪をテーマにしたドラマが好きな方にはぴったりです。
• 心理戦が好きな人：登場人物たちの心理的駆け引きが見どころです。

続編情報

現在のところ、シーズン2の正式な情報はありませんが、ハリソン山中が逃亡したラストから続編の可能性は高いとされています。原作の続編「地面師たち ファイナル・ベッツ」を基にした展開も期待されており、さらなる緊迫感あふれるドラマが期待できそうです。

• シーズン2の可能性：ハリソンが逃亡したことで、拓海と倉持が組んでハリソンの行方を追う展開が期待されます。
• 原作の続編：「地面師たち ファイナル・ベッツ」では、ハリソン山中がシンガポールで新たな詐欺を仕掛ける内容が描かれており、ドラマ版もこれに基づく展開が予想されます。

まとめ

Netflixの『地面師たち』は、リアルな詐欺事件を基にした緊迫のドラマです。全7話で繰り広げられる裏切りと復讐の物語は、一度見始めたら止まらない展開が続きます。続編の可能性もあり、今後の展開に期待が高まります。このドラマを通じて、地面師の恐ろしさと人間の闇に触れてみてください。

このドラマは、サスペンスやクライムドラマが好きな方に特におすすめです。リアルな詐欺手法や心理的駆け引きが見どころであり、ダークなテーマと緊張感ある展開が続くため、視聴者を一瞬たりとも飽きさせません。ぜひ一度ご覧ください。