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『おむすび』第12回!聖人と永吉の確執と、陽太の不器用な片思いに胸が痛む展開!

『おむすび』第12回!聖人と永吉の確執と、陽太の不器用な片思いに胸が痛む展開!

©︎『おむすび』第12回

陽太の“付き合ってる宣言”の後に待っていた切ない現実

前回のラストで、陽太が結の父・聖人の前で大胆な“付き合ってる宣言”をしたことで、物語が大きく動き出しました。陽太は結の門限破りを庇うために、あえて自分たちが付き合っていると嘘をつき、責任を取ろうとしたのです。しかし、この告白を真に受けた人はおらず、特に聖人は強く落胆します。妻の愛子(麻生久美子)や祖母の佳代(宮崎美子)も、陽太の発言を冗談半分に受け止めており、「ありえんもん」という佳代の言葉に陽太はがっくりと肩を落とします。

陽太にとって、結との“付き合っている”という嘘は自分の気持ちを隠しながらも結を守るための一手でした。しかし、陽太の片思いが結には全く伝わっていないどころか、結が本当に気にかけているのは書道部の風見先輩(松本怜生)。この事実が、陽太の行動をさらに切なくさせます。陽太の表情には、不器用ながらも一途に結を想う姿が滲み出ており、視聴者の共感を誘います。

聖人と永吉の確執の理由が明らかに

今回のエピソードでは、陽太と結の関係だけでなく、結の家族における父・聖人と祖父・永吉の長年にわたる確執が描かれました。二人の仲が悪いことはこれまでのエピソードでも見られましたが、ついにその理由が明かされます。

永吉は元々、大型トラックの運転手で、大阪万博あさま山荘事件など、時代の節目に自分が関わっていたとホラ話を繰り返してきました。聖人はこの永吉の虚言癖に対して嫌悪感を抱いており、さらに佳代が貯めていた聖人の大学資金をギャンブルで使ってしまったという過去が、聖人にとって決定的な不信感を生む原因となっています。

また、聖人が糸島を離れ、神戸に引っ越して理容師になるという人生の転機を迎えた際、永吉は強く反対しましたが、佳代だけが聖人を応援しました。この経緯からも、聖人にとって永吉は、自分の夢や人生を邪魔してきた存在であり、「永吉のことが大嫌いだった」と語るほどの強い感情を抱いているのです。

阪神・淡路大震災が聖人に与えた影響

物語の中で、聖人が「二度と糸島には戻ってくるつもりはなかった」と言及する場面がありました。しかし、彼が故郷に戻らざるを得なくなった原因は、おそらく1995年に起こった阪神・淡路大震災です。震災が聖人の人生にどのような影響を与え、彼を糸島に引き戻したのか、その詳細はまだ明かされていませんが、今後のストーリーでこの点が深掘りされることでしょう。

聖人が抱える過去のトラウマや、糸島に戻ってくるまでの葛藤が明らかになることで、彼のキャラクターにさらに深みが増し、視聴者の理解が深まることでしょう。

結と陽太の関係、そして2人だけの秘密

陽太の“付き合ってる宣言”は、あくまでも結を守るための嘘でしたが、結と陽太の間に「2人だけの秘密」ができたこともまた、陽太にとっては小さな希望です。結は、陽太に対して「ウチと陽太だけの秘密にして」と頼み、誰にも言わないで欲しいと伝えます。

陽太にとって、この秘密を共有することは特別なことであり、それだけで彼の片思いに少しの救いがもたらされます。しかし、結の気持ちが依然として風見先輩に向いていることは変わらず、陽太の片思いがどこまで続くのか、そして結が彼に気づく日は来るのかが、今後の見どころです。

家族の絆と不器用な片思いが交差する第12話

『おむすび』第12話では、聖人と永吉の過去が明らかにされることで、家族の絆が複雑に絡み合う様子が描かれました。一方で、陽太の不器用な片思いが切なく描かれ、視聴者の心を揺さぶるエピソードとなりました。家族間の葛藤恋愛模様が交差し、今後の展開がさらに期待されるストーリーです。

次回、結がどのように自分の気持ちを整理し、陽太や風見先輩との関係がどう進展していくのか。ますます目が離せません!

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!