新世界「エルバフ」の位置 - 北極説を考える
「ワンピース」の新世界サガでは、ルフィたち麦わらの一味が訪れる島の一つとして、巨人族の国「エルバフ」が登場しました。「エルバフ」に関して、その位置が北極圏にあるという説があります。ここでは、その北極説についてまとめてみましょう。
「エルバフ」の特徴 - 北欧神話をモチーフ
(出典:©︎ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)
「エルバフ」は北欧神話やヴァイキングをモチーフにした島で、巨大な樹木や神殿、バルキリー(戦乙女)などが登場します。おそらくはスカンディナヴィア半島北部やグリーンランドなど、北極圏に位置する国々の文化がモデルになっていると考えられます。
特に、巨大な世界樹は北欧神話の「ユグドラシル」、魚人島編に登場した巨大タコ「クラーケン」はノルウェーの伝説上の怪物をモチーフにしていると思われます。
冬至祭は北極圏ならでは
(出典:©︎ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)
「エルバフ」には「冬至祭」というお祭りがあり、それは太陽の「死と復活」を祝うものだと説明されています。北極圏では冬至の前後に「極夜」「白夜」という特有の現象があります。
「極夜」は一日中太陽が沈んで暗くなること、「白夜」は一日中太陽が沈まず明るいことです。この太陽の消える・現れるというサイクルこそが、「冬至祭」の由来だと考えられます。
麦わらの一味が北極を訪れる?
(出典:©︎ONE PIECE 尾田栄一郎/集英社)
魚人島編でルフィが「北極にいるスルメの兄弟を守る」と言っていたシーンがあります。スルメのような巨大タコは北極圏の生態系で生まれた可能性があり、ルフィが約束を守るために北極を訪れる可能性があります。
また、シャンクスがかつて「エルバフ」を訪れていたことも北極説の傍証となります。「エルバフ」が北極圏にあれば、磁針を追うキッドがたどり着くのも納得がいきます。
まとめ
「エルバフ」の北欧風の文化、冬至祭の起源、周辺の生態系から北極圏に位置する可能性が高いと考えられます。今後ルフィが北極を訪れることで「エルバフ」とのつながりも明らかになるかもしれません。新世界サガも後半に差し掛かり、「エルバフ」の謎も次第に解き明かされていくことでしょう。