『ONE PIECE』は今、物語の新たな舞台「エルバフ編」で驚きと謎に満ちた展開が続いています。
巨人族の国エルバフには独自の文化や伝説が根付いており、その中心人物として浮上したのが、巨人族の王子・ロキの存在です。彼の背負う伝説、謎の悪魔の実、そして「太陽の神」という自称――これらの要素が一体どのように絡み合うのか、今回はその鍵を握る「神話」との関連に迫ってみましょう。
1. エルバフ編の中心人物、ロキとは?
ロキはエルバフの戦士たちが暮らす王国「ウォーランド」の王子であり、王ハラルドの息子として登場します。しかし、彼はその素行から「呪いの王子」とも呼ばれ、過去の罪によって磔にされているという異色のキャラクターです。さらに、ロキはエルバフに代々伝わるとされる「伝説の悪魔の実」を手に入れるために父に牙を向いたとされていますが、その詳細は明かされていません。彼が「太陽の神」を自称する裏には何があるのか、ここから探ってみましょう。
2. ロキが自称する「太陽の神」とは?
ロキが自らを「太陽の神」と称するのは、単なる自惚れではないかもしれません。物語中で太陽の神といえば、すでにルフィの悪魔の実「ヒトヒトの実 幻獣種モデル“ニカ”」として登場しています。このニカは、かつて「解放の戦士」として伝承され、人々を笑顔にし、自由を象徴する存在でした。ロキもまた、自身がこの“ニカ”に近い存在であると信じている可能性があるでしょう。
とはいえ、『ONE PIECE』の世界では「同じ悪魔の実は同時期に存在しない」というルールがあるため、ルフィがすでにニカの能力者である以上、ロキが“ニカ”と同等の力を持っているわけではなさそうです。そのため、ロキが“伝説の悪魔の実”を「ニカ」と誤解している可能性も浮上します。
3. 伝説の悪魔の実──ロキが持つ力は何か?
もしロキが手に入れたとされる「伝説の悪魔の実」が実際にはニカの力ではないのだとすれば、彼が食べたのは一体どんな能力を秘めた実なのでしょうか?読者の間では、「ゴムゴムの実」のようにニカの力に近しい幻獣種の能力が存在し、ロキがその能力を「太陽の神」として誤解しているのではないかとも考えられています。
例えば、ニカに似た幻獣種の存在がエルバフに隠されていた可能性もあります。北欧神話でロキがしばしばトリックスターとされることや巨人族として登場することから、何らかの「変身」や「火」に関わる力がロキの能力に関係しているのではないか、という説もあるのです。
4. 北欧神話との関連性──ロキの物語に潜む暗示
『ONE PIECE』のエルバフ編は、北欧神話にインスパイアされた要素が豊富です。エルバフという巨人の国はまさに神話上の「ヨトゥン」(巨人)を思わせ、国を支える「宝樹アダム」は北欧神話の「ユグドラシル」からの影響が考えられます。さらに、エルバフの地が「上層」と「下層」に分かれている描写は、北欧神話に登場する9つの世界を思わせるものです。
また、北欧神話のロキは神々を裏切り、最終的に捕らえられる運命にある存在でした。『ONE PIECE』でもロキは罪により磔にされており、作中でのロキの扱いがこの神話上のロキに重ねられている可能性が高いです。さらに、北欧神話においてロキは最終戦争「ラグナロク」にて巨人族を率いて神々と戦う存在でもあり、『ONE PIECE』のロキもまた、神に対抗する役割を担うのではないかと期待されています。
5. “神の天敵”とロキ──Dの一族との共闘の可能性
ここで注目されるのが、「Dの一族」と「神の天敵」というテーマです。『ONE PIECE』では、天竜人が神と称される一方、Dの一族は「神の天敵」として描かれてきました。ロキがもしルフィたちと協力して“神”である天竜人と戦う展開が描かれるならば、エルバフ編はシリーズでも最大の戦いの一つになるかもしれません。ロキが真の「太陽の神」であるかどうかにかかわらず、彼の存在は物語の根幹に関わる「神の天敵」のテーマに大きく関わってくるでしょう。
まとめ:ロキの正体とエルバフ編の行方
エルバフ編は、『ONE PIECE』の中でも特に深い謎と神話的なテーマが織り交ぜられたエピソードになりそうです。ロキが「太陽の神」を名乗る理由、伝説の悪魔の実の真実、そして神話との関連性――これらが絡み合い、今後の展開にどのような波乱をもたらすのか想像がつきません。
尾田栄一郎氏のこれまでの構成からすれば、単なる偶然ではない神話の引用や壮大な伏線がエルバフ編に含まれている可能性は非常に高いです。この謎多きエルバフ編から、ルフィたちがどのような答えを見出すのか、期待が膨らむばかりです。『ONE PIECE』の世界がさらに広がりを見せる瞬間を、これからも見逃せません!
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