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ドラマ『推しの殺人』原作あらすじ&ラスト解説|犯人・動機・改変点と弁護士・矢崎の役割

2025年10月11日

ドラマ『推しの殺人』原作あらすじ&ラスト解説|犯人・動機・改変点と弁護士・矢崎の役割

🩸ドラマ『推しの殺人』作品概要

  • 放送開始日:2025年10月2日(木)〜
  • 放送枠:日本テレビ系列「木曜ドラマ」
  • 監督:柴田啓佑/頃安祐良/的場政行/遠藤健一
  • 脚本:泉澤陽子/神田優
  • キャスト:田辺桃子(高宮ルイ)/横田真悠(早川テルマ)/林芽亜里(沢北イズミ)

     ほか、城田優(河都潤也)、増田貴久(矢崎恭介)

原作は、遠藤かたるによる同名小説『推しの殺人』(宝島社)。

「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した話題作です。

🌙あらすじ|罪を共有する3人のアイドルたち

大阪の地下アイドルグループ「ベイビー★スターライト(ベビスタ)」。

高宮ルイ・早川テルマ・沢北イズミの3人は、人気が伸び悩みながらもステージに立ち続けていました。

しかしある夜、センターのイズミが所属事務所社長・羽浦を殺害

理由は、羽浦が彼女に薬物使用や暴力を強要していたためでした。

ルイとテルマは動揺しながらも、イズミを守るために遺体を山中へ遺棄。

この“共犯関係”が、3人の運命を大きく変えていくことになります。







⚖️犯人と動機の真実|すべては「支配と復讐」の連鎖

物語の鍵を握るのは、実業家・河都潤也(かわとじゅんや)

一見すると成功者で人当たりの良い人物ですが、裏では政財界に女性をあてがう“アテンド業”を行っていました。

彼がかつて“紹介”した女性のひとりこそ、高宮ルイ。

ルイは若い頃に家族を亡くし、夜の世界で働いていた時期に河都と出会いました。

そして、羽浦に薬物を流したのもこの河都。

彼は人を壊して支配することに快感を覚える歪んだ人物だったのです。

▶ラストの展開(※ネタバレ)

4周年ライブの当日、河都はルイたちを脅迫し、再び「顧客の相手」を命じます。

追い詰められた3人は、暴力に及ぶ河都を殺害

ドラマ『推しの殺人』原作あらすじ&ラスト解説|犯人・動機・改変点と弁護士・矢崎の役割

その後、すべてを理解したマネージャー・土井が彼女たちを送り出し、

「ベビスタ」は何もなかったかのようにステージに立つのでした。

🧩ドラマ版の改変点|“弁護士・矢崎”が加わる新たな軸

原作には存在しないドラマオリジナルキャラクターが、

弁護士・矢崎恭介(演:増田貴久)です。

矢崎は河都の大学時代の同級生で、同じ音楽サークルに所属していたという設定。

卒業後、河都の出資で弁護士事務所を立ち上げた人物です。

そのため、河都には恩義がありながらも、どこか疑念を抱いています。

💡矢崎は“正義”と“友情”の間で揺れる存在。

彼の視点を通じて、河都の過去や3人の罪が徐々に暴かれていく構造になりそうです。

ドラマでは、矢崎が事件の語り部となり、原作にはない法廷・倫理のテーマを加える可能性が高いでしょう。

増田貴久が演じる“誠実さと狂気の境界”にも注目が集まります。







💥3人のキャラクターと心理描写

キャラクター演者特徴・背景
高宮ルイ田辺桃子クールで頭脳派。過去のトラウマから感情を封じて生きる。
早川テルマ横田真悠努力家で野心家。センターのイズミをライバル視するが、後に友情が芽生える。
沢北イズミ林芽亜里センターでありながら心の闇を抱える。母の死と家庭崩壊により孤独を背負う。

3人は決して“悪人”ではなく、追い詰められた結果の共犯者

その選択の積み重ねが、「アイドル」という虚像の裏側を赤裸々に浮き彫りにしています。

🔍結末の余韻とドラマ版への期待

原作では、罪を抱えたままステージに立つ3人の姿で幕を閉じます。

“アイドルであること”と“人を殺めた自分”の矛盾を抱えながら、それでも光を浴びる——という皮肉なラスト。

ドラマ版では、

  • 矢崎が3人をどう裁く(あるいは守る)のか?
  • 河都の死が“事故”として処理されるのか?
  • ベビスタは再びステージに立てるのか?

といったオリジナル要素が描かれる見通しです。

“推し”とは、誰を救うための言葉か?

『推しの殺人』は、「 idol=光 」という幻想を暴力・支配・罪悪感の影から描く社会派ミステリーです。

遠藤かたる原作のリアリティと、ドラマ版が加える法と感情の対比によって、

物語はよりヒリつく心理劇へと進化するでしょう。

2025年秋の最注目ドラマ。

推しのために人はどこまで罪を背負えるのか——。

その答えを、ドラマのラストで見届けてください。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!