はじめに:用途とスタイルに“ベスト”は違う
旅をしながら美しい風景を記録したい。
グルメを撮って、シネマライクに美味しさを伝えたい。
そして何より、「手ぶら」で自然に撮りたい。
このようなニーズを持つあなたにとって、コンパクトで高性能なカメラは必須の相棒です。今回は、そんな条件にぴったりの2大製品「DJI Osmo Pocket 3」と「Insta360 GO Ultra」をガチで比較していきます。
両者ともポケットサイズながら、明確な違いがあり、選ぶべきポイントは用途や重視する体験によって変わってきます。
比較対象のスペック概要(簡易表)
項目 | Osmo Pocket 3 | Insta360 GO Ultra |
---|---|---|
発売年 | 2023年10月25日 | 2025年8月21日 |
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センサーサイズ | 1インチ | 1/1.28インチ |
画質 | 最大4K/120fps(10bit D-LogM対応) | 4K/60fps+HDR、低照度AI補正 PureVideo |
手ブレ補正 | 3軸メカニカルジンバル | 電子式FlowState+360°ホライズン補正 |
自撮り撮影 | 回転式液晶で超簡単 | 本体にモニターなし(Action Pod使用により確認可) |
操作性 | タッチ操作・UI搭載 | アプリ連携がメインだが、Action Podで操作可能 |
バッテリー持続時間 | 最大約116分(1080p/24fps) | 約70分(本体)、最大200分(Action Pod併用) |
充電方式 | USB-C(急速充電対応) | 磁気チャージケース+USB‑C(Action Podを介して) |
重さ | 約179g | 約53g(本体)、Action Pod含め最大109g |
本体価格(目安) | 約69,300円〜 | 約54,000–60,000円 |
旅で使うならどっち?
【Osmo Pocket 3】
強み:高画質+シネマライクな映像、旅Vlogとの相性抜群
夜景や逆光にも強く、風景撮影が一眼レベルで美しい
三脚・マイク・NDフィルターなど拡張性も高く、旅先で“作品”を撮りたい人向け
【Insta360 GO Ultra】
強み:超小型・超軽量・完全手ぶらでOK
帽子・胸元・鞄などに装着可能で、まさに“見たまま”を記録できる
移動中のスナップや両手がふさがる場面(登山・街歩き)に最適
✅ 旅では「表現重視」ならPocket 3、「手軽さ重視」ならGO Ultra
グルメ撮影には?
【Osmo Pocket 3】
高画質&浅い被写界深度で料理がより美味しそうに映る
ジンバルで滑らかなテーブル越し動画もラクラク
ホワイトバランスも自然で、室内光でも安定した色味
【Insta360 GO Ultra】
料理全体の“雰囲気”をカジュアルに記録できる
自分視点(POV)での「食べる様子」は撮れるが、マクロ撮影にはやや不向き
食べ物の“色”や“湯気”の描写は限界あり
✅ シズル感や撮影演出を重視するならPocket 3が圧勝
自撮りするなら?
【Osmo Pocket 3】
180度回転可能な液晶画面付きで、どんな構図も即確認
美肌モードや顔認識も高精度で、Vlogや語り系動画に最適
【Insta360 GO Ultra】
本体に画面がなく、構図確認が難しい(アプリで確認可能)
「ながら撮影」に適しており、“生活の中の自撮り”が自然に撮れる
✅ カメラ目線や構図にこだわるならPocket 3がベター
手ぶら撮影に強いのは?
これはGO Ultraが圧倒的に優位です。
マグネット装着、帽子にクリップなどの装着オプションが豊富
約39gの軽さで、装着していることすら忘れるレベル
Osmo Pocket 3は片手撮影が基本なので、持ち運びはできても「完全な手ぶら」とは違う
✅ 「手ぶら」はGO Ultra一択
長回しできるのは?
Pocket 3は冷却性能もよく、1080pなら100分超の録画も可能
GO Ultraは4K撮影での発熱制限があり、連続撮影は最大20分(1080pで最大60分)程度
✅ 「長回し・安心録画」はPocket 3が圧勝
画質・表現力の差
Pocket 3:1インチセンサー+D-Log M(10bit)対応
→色編集や後処理にも耐える圧倒的なダイナミックレンジGO Ultra:HDR対応4K
→明るくキレイに映るが、夜や暗所ではノイズが目立ちやすい
✅ 画質・編集耐性で選ぶならPocket 3一強
持ち運びストレスは?
GO Ultra:軽量・超コンパクト・防水あり → 完全にストレスフリー
Pocket 3:コンパクトながらもケースやジンバル分でややかさばる
✅ “カバンの存在感”が気になる人はGO Ultraの勝ち
値段とコスパ
製品 | 単体価格(目安) | 拡張性 | 総合満足度 |
Osmo Pocket 3 | 約69,300円〜 | 高い | 高価格・高機能 |
GO Ultra | 約54,000円〜 | 限定的 | 手軽・安価・楽しい |
✅ 予算と使い方のバランスで選ぼう
結論:あなたにおすすめなのはどっち?
あなたの希望条件 | おすすめ機種 |
---|---|
とにかく高画質で“作品”を撮りたい | Osmo Pocket 3 |
手ぶらで旅・日常を記録したい | GO Ultra |
自撮りやVlogを本格的に始めたい | Osmo Pocket 3 |
SNS用のライトな動画中心 | GO Ultra |
長回し・編集をしたい | Osmo Pocket 3 |
今、Pocket 3を買うべき?それとも4を待つ?
Pocket 3は発売から約1年経過(2023年10月発売)。DJIのサイクル的には「Pocket 4」は2025年後半〜2026年前半と予想され、まだ確定情報は出ていません。
▶ 4K/120fps+1インチセンサー+フリップ液晶+D-Log Mという完成度を考えると、「今すぐ必要」な人はPocket 3を買って問題なしです。
まとめ:迷ったら“何を記録したいか”を思い出そう
最強のガジェットは、常にあなたの目的次第。
旅のドラマを映画のように残したいのか?
何気ない毎日の記録を、サクッと残したいのか?
この2つのカメラは、そのどちらにも最高の体験を与えてくれます。