
INIとして活動しながら、俳優としても着実に作品への参加が増えている尾崎匠海。
その彼が、スペシャルドラマ「ドビュッシーが弾けるまで」で、ピアノの才能を持ちながら夢をあきらめた青年・佐々木匠を演じる。放送は2025年12月24日。クリスマスイブに届けられるこの物語で、尾崎は新たな段階の“挑戦”に踏み出す。
物語を動かす青年・佐々木匠という存在
佐々木匠は、かつて音楽大学を目指していたが、ある出来事をきっかけに進学を断念した過去を持つ。現在はレストランのウェイターとして働きながら、自分の夢にフタをしたまま日々を過ごしている青年だ。
そんな彼が出会うのが、最愛の妻を亡くし、時間の流れを見失った渡会喜一郎。ピアノとウイスキーがつなぐ2人の関係は、年齢も境遇も超えて、少しずつ互いの心を変えていく。匠は喜一郎とのレッスンを通して、失いかけていた「挑戦したい気持ち」を取り戻していく。
この“再生”の軸となる重要な役を担うのが、尾崎匠海だ。
吹き替えなしのピアノ演奏に挑むという覚悟
今回の撮影で大きな注目を集めているのが、尾崎が演奏シーンを吹き替えなしで臨むという点。
多忙なスケジュールを縫って練習を続け、実際に鍵盤に向かいながら演技を重ねるという姿勢は、作品全体の“リアルさ”を左右する重要な要素になる。
尾崎はこれまでに歌やダンスを通して表現を磨いてきたが、ピアノという新しい身体表現を得たことで、演技にも新しい深度が加わる。ピアノの音色がキャラクターの心情を映すドラマであるからこそ、その演奏を自身の手で行うという挑戦は、作品の質に直結する大きなポイントだ。
役と自分が重なる瞬間
佐々木匠というキャラクターに向き合う中で、尾崎は「似ている部分がある」と感じたという。
若い頃に歌手を目指して活動していた経験、そして“挑戦したい気持ちがあるのに踏み出せない人”の揺れを、身近な話題として耳にしてきたこと。その積み重ねが、匠という人物を理解する支えになったのだろう。
匠の持つ「自分なんて」とためらう心や、自分の環境が追いつかず足が止まってしまう感覚。そうした感情に寄り添いながら、尾崎は一つひとつのシーンに丁寧に気持ちを落とし込んでいく。
作品を通して「挑戦することは何歳でも遅くない」というメッセージを届けたいという言葉には、演じる側としての責任と、作品そのものへのまっすぐな思いがにじむ。
尾崎匠海のキャリアに刻まれる“新しいページ”

INIとしての活動が広がる中、尾崎は俳優としても作品出演を重ねてきた。演技の幅が広がるたび、彼の表現者としての輪郭はより鮮明になる。今回のドラマはフジテレビ制作の作品への初出演となり、新しいジャンルでの挑戦は確実にキャリアの節目となる。
ピアノ演奏、演技、そして作品が持つ静かで深いテーマ。
そのすべてを背負いながらスクリーンの中に立つ尾崎匠海は、アイドルでも歌手でもない、“ひとりの俳優”としての存在感をより強めていくだろう。
視聴者へ届けたいもの
「やってみたいと思いながら、一歩踏み出せずにいる人に前向きな気持ちを届けられたら」
尾崎はそう語る。
夢を持ちながらも、思うように進めない人は少なくない。社会に出てから迷う人もいれば、若い頃に諦めかけた夢をどこかにしまい込んでいる人もいる。そんな誰かの背中をそっと押すように、匠の生き方と尾崎自身の姿勢が重なり合う。
クリスマスイブという特別な夜に放送される「ドビュッシーが弾けるまで」。
柔らかなピアノの音色とともに描かれる、静かで温かな再生の物語。その中で尾崎匠海が見せる表情と音は、視聴者の心にもそっと響くはずだ。
尾崎匠海という“多面性のある表現者”

尾崎には、音楽・ダンス・演技という複数の軸がある。そこに今回、ピアノという新たな表現手段が加わることで、これからの活動はさらに広がっていく可能性がある。
ライブや舞台でピアノを弾く未来も、音楽と演技が交わる作品への参加も、今後は視野に入ってくるだろう。アイドルとしての魅力にとどまらず、人間味や繊細さを物語の中で表現できる存在は、作品の世界観を豊かにする。
また、佐々木匠のように「一度離れた夢と向き合う物語」は、多くの世代の視聴者に寄り添うテーマだ。尾崎自身の成長過程やこれまで歩んできた道のりが作品と重なり、彼の演技をより立体的に見せている。
“挑戦することに年齢は関係ない”
この作品が投げかける言葉は、尾崎という人物を通して、さらに説得力を増している。
彼のキャリアはまだ続いていく。その中で、演技と音楽を重ね合わせた今回の挑戦は、確かにターニングポイントとして刻まれるだろう。
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