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【レビュー】映画『PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)』の感想・評価・口コミ・評判

2023年12月20日

【2023年12月22日公開,124分】

4.0
5段階評価中 ★4.0つ(1レビュー)
最高!名作!観なきゃ損!0%
一見の価値あり!オススメです!100%
普通。時間に余裕があれば。0%
あまりオススメしない。0%
面白くない!時間の無駄かも。0%

 

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INTRODUCTION(イントロダクション)

名匠ヴィム・ヴェンダースと日本を代表する俳優、役所広司の美しいコラボレーションが実現した。この作品では、フィクションの要素をドキュメンタリーのように追求しており、ヴェンダースならではのアプローチが光る。カンヌ国際映画祭では、ヴェンダースの最高傑作とまで言われ、世界80ヵ国での配信が決定。

物語は東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)に焦点を当てている。彼は静かで淡々とした日々を送りながらも、同じ日でも毎日が新しい日であると捉え、美しく生きていた。木々をこよなく愛し、木漏れ日の中で新しい日を迎えていた。しかし、ある日、彼の平穏な日常が予測不能な出来事によって揺り動かされる。それが彼の過去にまつわる小さな揺れとなる。

役所広司が演じる男の日々が、ヴェンダースの手によってどのように昇華されるのか。物語の先に待ち受ける感動とは一体何なのか。それを見届けるために、世界中の期待が高まっている。

 

【監督・脚本】ヴィム・ヴェンダース【脚本】高崎卓馬

【キャスト】

平山役所広司
タカシ柄本時生
ニコ中野有紗
アヤアオイヤマダ
ケイコ麻生祐未
ママ石川さゆり
ホームレス田中泯
友山三浦友和
竹ぼうきの婦人田中都子
酔っ払いのサラリーマン水間ロン
子供渋谷そらじ
子供岩崎蒼維
迷子の子供嶋崎希祐
母親川崎ゆり子
赤ちゃん小林紋
神主原田文明
旅行客レイナ
番台三浦俊輔
銭湯の老人古川がん
かっちゃん深沢敦
常連客田村泰二郎
居酒屋の店主甲本雅裕
年配女性岡本牧子
レコードショップの店員松居大悟
レコードショップの客高橋侃
レコードショップの客さいとうなり
レコードショップの客大下ヒロト
野良猫と遊ぶ女性研ナオコ
OL長井短
地元の年配男性牧口元美
地元の年配男性松井功
でらちゃん吉田葵
写真屋の主人柴田元幸
古本屋の店主犬山イヌコ
バーの常連客モロ師岡
バーの常連客あがた森魚
女子高校生殿内虹風
ケイコの運転手大桑仁
電話の声片桐はいり
タクシー運転手芹澤興人
駐車場係員松金よね子
佐藤安藤玉恵

 

作品情報

あらすじ<STORY>

東京・渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートでひとり暮らしをしていた。その日々は非常に規則正しく、同じ行動の繰り返しの中に身を置いているように見えた。このルーティンは孤独を遠ざけるものかもしれないが、しかし、彼のそれはどこか特別なものがあるように感じられた。

夜が明ける前、近所の老女が竹ぼうきで掃除を始める音が響くと、男は静かに目を覚まし、しばらく天井を見つめる。そして、ゆっくりと起き上がり、薄い布団を畳み、歯を磨き、髭を整え、清掃のユニフォームに身を包む。車のキー、小銭、ガラケーをいつものようにポケットにしまい、部屋を出る。ドアを開けて空を見上げ、スカイツリーを見つめているのか、光を追いかけているのか、その心の奥底は分からない。缶コーヒーを買うと、手作りの掃除道具をぎっしり積んだ青い軽自動車に乗り込み、仕事へ向かう。いつもの角でカセットテープをセットすると、車内にThe Animalsの"The House of the Rising Sun"が流れてきた。

映画『PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)』公式サイト

映画『PERFECT DAYS(パーフェクトデイズ)』を観た人の感想・評価・口コミ・評判

印象派の絵画

2024年3月6日

見上げた森の描写と微睡むシーンは印象的。

民のホームレスと居酒屋のさゆり、本屋のイヌコはやり過ぎ。妹の祐未の高級車も興醒め。

海外の方々にはウケるか。

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@C4DbeginnerFollow
PERFECT DAYS試写鑑賞。
ヴェンダース監督が描くのは日本の美や日本人の美徳ではなく、
そこから疎外され差別された人々の文化と生で、
トイレ掃除の青い制服に向ける日本人のケガレに対する視線を容赦なく描く。
主人公はフォークナーを読むんだけど、小津のように静かで、中上健次のように力強い映画
@sea_moviesFollow
『PERFECT DAYS』試写したけど、これぞ"シネマ"って感じ。最高…
なんか、周りに存在する全てが美しく見えてきたよ…。
ヴェンダース様、東京のトイレに、自販機に、木々に、物語を見出してくれてありがとうございます😭
そして役所広司様はやっぱりすごい。"無口な役"でも訴えかける目と表情に震えた。
@maplecat_eveFollow
ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS試写
役所広司、よすぎる。トイレ清掃業の丁寧な日々。
中野有紗、アオイヤマダ、石川さゆり、、。
主人公の視界を文字どおり通り過ぎていく女性たちが全員素晴らしかった!
すごく好きです。
@kato_rumi0309Follow
PERFECT DAYS試写
迷いなく、今年のベスト、人生の一本に出会えた。
なんて美しくカッコいい映画なんだろう。
こういう映画に出会うために、生きてんだよなぁ。
日常にある心が豊かになる瞬間。
私はどれだけ見逃しているんだろうかと反省もしたが、
こんなにも清々しく呼吸が整った映画は初めてだ。

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BLは…と躊躇してる方、(LOVE SONG)ってピュアラブストーリーです。家族と観ても友達と観てもたぶん気まずくないと思います、その人によるかもなので断言できないですけど。キスシーンあります。けど、とても綺麗で。切なくて。カイとソウタのことを好きになる、きっと。向井康二くんと森崎ウィンくんの演技力で心に響くシーンになってます、なので安心して劇場へ。美しい映画だと思います。

もちこ

“余白”を楽しむ映画

2025年11月5日

両片想いですれ違う2人にもどかしさを覚えますが、なぜ「好き」の一言が言えないのか。“好き”と言えないソウタと“好き”と言ってはいけないと自分に制約をかけて、それでも溢れ出る気持ちを歌と表情で伝えているカイ。2人の気持ちに思いを馳せてみると深い愛が見えてくるストーリーです。タイドラマ(映画)特有の場面展開に驚くかもしれませんが、心情を詳細に描かずに観る人に想像して楽しませる“余白”を楽しめるのではないかと思います。2回目3回と見ていくほどに映像美や光りの撮り方、2人の繊細な演技に魅力されていくはずです。

ゆう

(LOVE SONG)

2025年11月4日

好きなのに素っ気なくしてしまう。

伝えたいのに伝えられないもどかしさと切なさが、痛いほど胸に響きました。

ソウタとカイ。

互いを想うほど距離が生まれる“両片想い”の関係が、とてもリアルで、見ていて苦しくも愛おしい。

「好き」と言ってしまえば世界が変わってしまう、その怖さまで丁寧に描かれていて、胸が締めつけられました。

周囲の言葉がそっと背中を押すことで、少しずつ前へ進む2人の姿は、観る側にも一歩踏み出す勇気をくれます。

ソウタがカイを見つめる目、カイがソウタにだけ見せる柔らかな笑顔あの瞬間はとても心が暖かくなりました。

カイの歌声を聞いた瞬間、声を出せない代わりに体が歓声を上げたような感覚。

血が一気に駆け巡るような、心の底から震える体験でした。

ソウタのリアクションや表情、言葉の一つひとつが痛いほどわかって、そのたびに涙が溢れます。

周りのキャラクターたちもとても温かく、誰のファンであっても心から楽しめる作品です。

切なくて、苦しくて、でも温かいそんな2人の物語に、きっと誰もが涙すると思います。

美しくて、消えてしまいそうなほど儚いカイ。

何を考えているのか掴みきれない空気と、その歌声がすべてを語っていました。

どうかこの先のソウタとカイが幸せでありますように。

素敵な作品に出会わせてくれて、本当にありがとう。

たくさんの人に観てもらいたいです。

ソウタは「忘れられない初恋」、カイは「忘れたかった初恋」。

映画を観終わったあと、その言葉の意味に深く納得しました。

お互いを想うからこそぶつける言葉が刺さって、涙が止まりませんでした。

純粋なソウタと、誰よりも優しいカイ。

笑いも切なさも詰まった、心温まる純愛ラブストーリーです。

前半と後半で見える世界が変わる構成も秀逸でした。

私はまだ未成年ですが、親目線でも考えさせられるシーンもあるのではないのかと思いました。

「男だから女が好きなのが当たり前」という理想を押し付けることの危うさを強く感じました。

まだ社会的に受け入れられにくい関係かもしれないけれど、

だからこそ、この作品を多くの人に観てほしいと思います。

感情がとても繊細に描かれていて、

“心から愛せる人を見つけられることの素晴らしさ”を教えてくれました。

伝えることの難しさ。

そして、伝えることの大切さ。

いろんな「大切」が詰まった作品です。

恋する2人に恋して、愛する2人を愛しました。

映画『LOVE SONG』、本当に素敵な作品でした。

この“LOVE SONG”が、たくさんの人の心に届きますように。

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この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者
kog

ポプバ映画部:茉下 小路

映画ライター・編集者として10年以上のキャリアを持ち、最新の話題作から名作クラシック、国内外の映画賞事情まで幅広く網羅。
映画興行収入や視聴率、配信動向などのデータ分析にも強く、作品レビューとともに市場動向を読み解く記事に定評があります。映画メディアやエンタメ系ニュースサイトでの執筆実績も多数。独自の取材ルートと考察力を武器に、一次情報とファン目線のバランスを意識した執筆を心がけています。