前回 アオアシ312話あらすじ
アオアシ第312話『池袋大橋にて』
店の人が用意したフラッグに帰る前に全員でサインするエスペリオンユース一同。
竹島のカノジョである多恵が竹島を迎えに現れた。
何で誰も告白してこない?
愛ければ結構誰よりも誰でもいい、誰よりも女の子が好きなのによぉと、号泣する大友。
呆れてドン引きする橘たち。
アシトが荷物を届けるために後を追いかけ店を出る遊馬。
靴を履く杏里の指先が赤いことに気付く冨樫。
寒さに弱いんです大した事はありませんと言いながら、
珍しく、疲れてませんか冨樫選手と逆に質問し返す杏里。
一瞬ギョッと驚く冨樫。
疲れた事はねーんだと強がりを見せ店を出る。
池袋大橋の歩道橋で話をするアシトと福田。
お前のそのモチベーションはスペイン向きだと言う福田。
欧州、スペインの育成環境の厳しさを知るアシト。
スペインの話は尽きそうにない様子の福田は話を続け、
来年の4月からは花もスペインに留学するし、連絡を取り合って、
現地から色々話を聞かせてもらったら良いと話す福田。
(出典:週刊スピリッツ アオアシ312話)
「へ?」
花のスペイン留学を初めて知って呆然とするアシト。
オッチャン、今なんて??
留学のことでアシトと花は何を話すのか⁉︎
アオアシ313話ネタバレ注意!あらすじ・感想
アオアシ第313話『何も知らない』
花が留学⁉︎突然の新情報に大混乱のアシトをよそに、
福田はスペインサッカー事情を語り続け…
福田達也の語り
欧州では育成世代でもクビになる。
子供のうちからサッカー選手として大人扱いをしてくれる国。
それだけではなく、日本が欧州の育成方針を真似できない理由は、ほかにも。
もっと根本的に、サッカー以前の問題が。
「部活動」は日本独自のもので欧州には存在しない。
だから、スペインサッカーの基盤は何千何百とある小さな街クラブ。
街クラブで教える指導者の大半がサッカー以外の仕事に就いている人達。
福田のスペイン時代の過去
街を歩く福田と花。
我が街、サバデルのスターと期待を込め、コーヒー豆を福田に渡しすサポーターのヨアン。
17時で仕事上がりを指摘する福田に対し、
17時まで働ければ十分、会社からも早く行けと言われていると返すヨアン。
最高の選手を育てて、いずれはサバデルのトップチームに送り込むと福田に胸を張って話す。
その言葉に嬉しそうに笑みを浮かべる福田。
そして、福田の周囲には次々とサポーターが集まって来る。
視線を落とす福田の隣にいた幼い花は嬉しそうな表情。
日本の実情
サッカーを教えるために夕方で上がりさせて欲しいと、果たして日本で言えるのか?
スポーツという文化への理解、浸透度、『仕事』に対する考え方、
人生の在り方、国民性、社会の形がまるで違う、それがスペイン含める欧州。
花の留学と夢
話を続けようとする福田がアシトを見るとずっと呆然としたままだった。
「…リュ…留学…?」
お前、花から聞いていなかったの?と逆に驚く福田。
語学留学で来年4月からバルセロナにすることを、最近になって決断したよう。
あくまで語学留学は入口にすぎない。
福田らがサバデルにいた時のチームドクターがバルセロナ大学で教えてて、
ホームステイをしながら医学も学ぶつもりの花。
できればそのままバルセロナ大学医学部。もしくは英語圏の医大に。
挫折しない限りもう日本への帰国はないと話す福田。
聞いてねぇと言葉に詰まるアシト。
今から外国って…医者の勉強は…日本でもできるやろ。
言葉やってペラペラやし…と高1の花がこの年から外国ってと早すぎると思うアシト。
日本にいたら日本人と関わる事になると言い返す福田。
そうじゃなく、幅広くありとあらゆる国のアスリートのケアができる外科医になりたいと花の夢を話す。
サッカーだけではなく、欧州はスポーツの第一線が集中し、同時に国と民族が集中している。
選手の心に寄り添うため、細かい言葉のニュアンスまでも必要となり、
求められる言語レベルは日常レベルの比ではない。
だから現地で学ぶのが一番だと。
『通訳を介さない、世界的なスポーツドクターになりたい』
10年前からずっと…
6歳だった義理の妹に背負わせてしまったと、語る福田。