
日曜劇場リブートは、第3話にして物語の前提を揺るがす段階へと突入した。
「10億円の在処」というミステリーが一度“解決したかのように”提示された一方で、視聴者の間ではまったく別の疑問が急浮上している。
鈴木亮平演じる“儀堂歩”は、本当に一人なのか?
本記事では、第3話までに明示・暗示された情報を整理しながら、
・鈴木亮平は作中で何人分の人格(あるいは存在)を演じているのか
・制作側が張り巡らせている伏線の構造
を冷静に読み解いていく。
物語の前提整理|「リブート」とは何が行われているのか

本作の主人公は、妻殺しの濡れ衣を着せられたパティシエ・早瀬陸(松山ケンイチ)。彼は無実を証明するため、警視庁の悪徳刑事・儀堂歩の“顔”を移植され、他人として生き直す=リブートを選ぶ。
つまり『リブート』の世界では、
顔=社会的な身分証明
同じ顔でも中身は別人になりうる
という価値観が成立している。この設定こそが、「鈴木亮平は何人いるのか?」という疑問を成立させる最大の要因だ。
第3話で一気に進んだ「10億円事件」の整理

事件の軸は、合六亘(北村有起哉)が率いる金融組織「ゴーシックスコーポレーション」で起きた10億円強奪事件。
裏社会の資金を管理していたのは、早瀬の妻・夏海(山口紗弥加)
金は消え、夏海は失踪後に白骨遺体で発見
容疑がかけられたのは、儀堂とその周辺人物
第3話では、儀堂名義のトランクルームから 手付かずの10億円と血の付いた遺品 が発見される。一見すると「儀堂=犯人」で話は終わりそうだが、ここで違和感が噴出する。
違和感①|10億円発見までが“出来すぎている”
・ロッカーの鍵は部下が即座に提供
・PCのロック解除用の指紋は、事前に用意されていた
・導線が完璧すぎる
これは偶然ではなく、誰かが早瀬を“犯人像”へ誘導していると考えた方が自然だ。
もし10億円を本当に盗んだ人間がいるなら、この発見劇は「真実の提示」ではなく「演出」である可能性が高い。
違和感②|“甘い物が苦手”という致命的な矛盾

ここで最大の伏線が回収され始める。
一香は「儀堂は甘い物が苦手」と証言
元妻・麻友(黒木メイサ)も同じ発言
しかし第1話で、儀堂はシュークリームを普通に食べていた
この情報が意味するのは明確だ。第1話に登場した儀堂の顔をした男は、麻友が知る“5年前の儀堂”とは別人である可能性が高い。
では鈴木亮平は何人いるのか?

現時点で考えられる構造は、少なくとも以下の3層だ。
オリジナルの儀堂歩
→ 麻友が知る本来の夫早瀬陸がリブートした“儀堂の顔を持つ男”
→ 視聴者が主に追っている視点人物第1話時点で存在していた“別の儀堂”
→ 甘味嗜好が異なる、謎の存在
つまり、鈴木亮平は「同一人物」ではなく「同一の顔を持つ複数の存在」を演じている可能性が高い。
夏海=一香リブート説は成立するのか

考察界隈で根強いのが、夏海が幸後一香(戸田恵梨香)として生きている説だ。
早瀬の息子への距離感
洋菓子店への執着
妻への一途さを知った際の微妙な表情
これらは偶然ではなく、「過去を知る者」の視点に見える。さらに、ショートケーキの描写が再三使われている点も示唆的だ。
もし夏海が生きているなら、10億円事件の意味は「金」ではなく「帳簿や政治との繋がり」になる。
麻友は敵か、味方か、それとも第三の存在か

第3話ラストで明かされたのが、儀堂の生存を示唆する麻友の行動。
彼女は単なる執念の元妻ではない。儀堂の行動を先読みしすぎている。
誰かと情報を共有しているのか
あるいは“もう一人の儀堂”と繋がっているのか
麻友もまた、「10億円を巡る盤面の一角」にいる人物と見るべきだろう。
まとめ|『リブート』は“何人いるか”を問う物語
『リブート』が描いているのは、単なる入れ替わりサスペンスではない。
顔と人格は一致するのか
正しさは誰の視点で決まるのか
家族を守るためなら、人はどこまで自分を捨てられるのか
鈴木亮平が“何人いるのか”という疑問は、そのまま「人は何者として生きるのか」というテーマに直結している。
次回、早瀬は自らの正体を明かそうとする。だがそれは真実への一歩なのか、それともまた別の“リブート”の始まりなのか。
この物語はまだ、誰が本物かすら決まっていない。
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