
夏休み映画の定番として、毎年「今年はどんな冒険?」と待ち構えてしまうのが『映画クレヨンしんちゃん』。その最新作、シリーズ33作目となる『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』が、2026年7月31日(金)に公開されます。
舞台はなんと、海外でも宇宙でもなく(?)、“妖怪の国”。しかも野原家は、ひろしの故郷・秋田への帰省中にその世界へ迷い込む設定です。
ここからは「新作の見どころ」と「シリーズが今どこまで進化しているのか」を、公式発表ベースで整理しつつ、読み物としても楽しめる形で深掘りします。
最新作『奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』で何が起きる?
まず押さえたいのは、今回の軸が“帰省×夏×怪異”の掛け算になっているところ。
野原家は秋田県の大曲の花火大会を楽しみに帰省する一方、ある事件をきっかけに妖怪たちが“妖怪の国”から飛び出し、秋田や春日部、日本中で騒動が起きる……という流れです。
予告で印象的なのが、「夏休みののんびり感」から「うわ、そこ異世界の入口だったの!?」へ一気に踏み込むテンポ。チラシに踊る“チョコビたべほーだい!”でしんのすけのテンションが上がるのも、らしさ満点です。
さらに“妖怪の国に迷い込んだ人間は妖怪にされ、記憶を失う”という噂まで出てきて、コメディの皮をかぶった「家族の危機」へ繋げていく構えが見えます。
ティザービジュアルが示す「今回のしんちゃんの立ち位置」

ティザービジュアルでは、しんのすけが森の道に立っていて、耳やしっぽが生えたように見える。しかし、よく見ると後ろに妖怪たちが潜んでいる……という“視線誘導”が仕込まれています。
この見せ方、つまり「しんちゃんが変化したのか?/妖怪が寄ってきたのか?」という疑問を、作品の入口の謎として配置しているのが上手い。夏休み映画らしく、怖すぎず、でも気になる。
監督・脚本の布陣から読む「今の映画しんちゃん」
最新作の監督は渡辺正樹さん、脚本は中村能子さん。
監督の渡辺さんはTVアニメの演出を担当してきた流れから、映画でも絵コンテ・パート演出に関わってきた方として紹介されています。
つまり今回は、TVシリーズの呼吸やテンポ感を理解した作り手が、劇場版の“ここぞ”をどう積み上げるか、という期待が立ちやすい座組です。
声の出演(主要キャスト)は、小林由美子さん(しんのすけ)/ならはしみきさん(みさえ)/森川智之さん(ひろし)/こおろぎさとみさん(ひまわり)が案内されています。
33作目の新鮮さは「妖怪」だけじゃない。ポイントは“帰省”
妖怪ものって、設定だけ見ると王道です。でも今回の効き方は「帰省」とセットになっている点。
ひろしの実家で過ごす夏休み、縁側、蝉の声、スイカ……この“日本の夏”が先に立つから、そこへ妖怪要素が入ったときに「怖さ」より「懐かしさと違和感」が勝つ。
そして舞台が秋田。大曲の花火大会という具体名があるだけで、旅情も現実味も出ます。
『映画クレヨンしんちゃん』は昔から「旅・遠出・異文化」を動力にしてきましたが、今回は“国内の原風景”側へ振っているのが特徴になりそうです。
シリーズの現在地:32作目(2025)→33作目(2026)で何が見える?
2025年公開の32作目は『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』で、公開日は2025年8月8日(金)と公式サイトでも案内されています。
その翌年、33作目が2026年7月31日(金)。
ここで面白いのが、タイトルとモチーフの振れ幅。
“ダンサーズ”のような外向きの派手さから、今回は“妖怪×日本の夏×帰省”の内向き(=情緒寄り)へ。毎年同じ味に寄せず、ちゃんと違う角度の「夏休みの大事件」を持ってくるのが、シリーズが長く続く理由の一つです。
前売特典は「ジャンピング天狗しんちゃん」──欲しい人は日付を固定で覚える
劇場前売券の購入特典として、全国合計75,000名限定で
「ぴょ〜んと跳ねるゾ!ジャンピング天狗しんちゃん」が用意されています。
発売開始は2026年2月27日(金)。前売券1枚につき1個で、劇場限定・非売品・転売目的の購入は控えてください、という注意も公式に明記されています。
なお、ムビチケ前売(通販やオンライン)については、前売特典が付かない旨も公式で案内されています。
「特典が欲しい=劇場」「券だけ欲しい=通販・オンライン」と、目的で選ぶのがいちばん迷いません。
ここだけ押さえればOK:初見向けの楽しみ方
『映画クレヨンしんちゃん』は、途中から入っても楽しめる設計が基本です。今回もおそらく「妖怪の国」という新しい箱庭があるので、前知識がなくても置いていかれにくいはず。
それでも予習するなら、やることはシンプルで、「野原家の関係性(しんのすけ・みさえ・ひろし・ひまわり・シロ)」の呼吸に慣れておく、これだけで十分。TV放送が続いているシリーズなので、直近の通常回を数本見ておくのが一番効率的です(公式にもTV放送中の作品として案内があります)。
『映画クレヨンしんちゃん』が“毎年のイベント”になった理由を、33作目の流れから考える

『映画クレヨンしんちゃん』が強いのは、ギャグや感動の配合だけではありません。シリーズを俯瞰すると、毎年の映画が「その年の家族の夏休み」を代行してくれる、ちょっと不思議な役割を持っています。たとえば、最新作は秋田への帰省と花火大会という、誰にでも想像しやすい夏の情景から始まります。 ここが大事で、観客は冒頭の時点で“自分の記憶にある夏”へ一度着地できる。そこから妖怪の国へ滑り落ちるから、ファンタジーなのに心が置いていかれません。派手な異世界を見せる前に、現実の手触りを握らせる。長寿シリーズが毎年新作を成立させるには、この「入口の安心感」が欠かせないんだと思います。
加えて、最近のシリーズは舞台の振れ幅が広い。2025年の『超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』が“ダンス”という華やかな方向へ舵を切った一方で、2026年は“妖怪×日本の夏×帰省”へ戻してくる。 これは「毎年同じテンションで盛る」のではなく、夏休みの気分そのものに合わせて“濃淡”を付けているようにも見えます。だから、久しぶりに観る人も「今年のは肌に合いそう」と戻って来やすい。
そして、33作目で面白いのは、妖怪という伝承モチーフを“怖がらせる道具”に寄せ切っていない点です。予告やビジュアルの段階から、怪異よりも“愉快な出会い”の匂いが強い。 もちろん物語の中ではピンチも来るでしょうが、子どもが観てワクワクできて、大人が観て「この夏の空気、わかる」と思える場所に着地する。その設計が、シリーズを“家族で行く映画”として定着させてきたのだと思います。最新作はその王道を、秋田の風景と妖怪の国という二層構造で、もう一段アップデートしようとしている。公開日が来たら、まずは何も構えずに、野原家の夏休みに乗っかってみるのが正解かもしれません。
- 作品タイトル表記:『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』(「〜」の有無、感嘆符位置)
- 公開日:2026年7月31日(金)
- 前売特典:2026年2月27日(金)開始/75,000名限定/劇場前売のみ(ムビチケは特典なし)
- 監督・脚本:渡辺正樹(監督)/中村能子(脚本)
『映画クレヨンしんちゃん』33作目は妖怪ワールドへ!最新作の見どころとシリーズ進化の現在地を徹底解説
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