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スマートコントラクトの脆弱性2025:最新のハッキング事例と対策

2025年2月1日

スマートコントラクトの脆弱性2025:最新のハッキング事例と対策

💥 DeFiブームの裏で広がる“脆弱性”

2025年に入ってもスマートコントラクトは依然としてDeFiやNFT、ゲーム、DAOといった分野の中核を担っています。

しかし、利便性と革新性の裏にはセキュリティリスクが潜んでいることも忘れてはいけません。

今年に入ってすでにいくつかの大規模ハッキング事件が発生しており、再び「スマートコントラクトの脆弱性」が注目を集めています。


🧨 2025年注目のハッキング事例

1. Polaris Financeの資金流出事件(1月)

  • 概要:クロスチェーンブリッジを悪用され、約3,000万ドルが不正流出。

  • 原因:古いスマートコントラクトにおける再入可能性の未対処。

  • 教訓:監査済みのコードでもアップデートの継続が重要

2. YieldMe Protocolのフラッシュローン攻撃(2月)

  • 概要:フラッシュローンを活用した価格操作で2,000万ドル近い損害。

  • 原因:オラクルの参照価格と取引所価格の乖離。

  • 教訓価格オラクルの設計が生命線になる時代に。


🔍 脆弱性の主要パターンと傾向

脆弱性の種類内容被害例
再入可能性外部呼び出し時に状態を更新しない設計The DAO(過去最大)
オラクル依存価格情報の不正取得や改ざんbZx、YieldMe
アクセス制御の欠如管理者権限を適切に制限していないMeerkat Finance
フロントランニング高速注文で利益をかすめ取られるDEX全般

🛡️ 2025年の新たな対策と技術トレンド

  1. Formal Verification(形式検証)の本格導入

    • 数学的にコードの正しさを証明するプロセス。

    • 高額プロジェクトではすでに導入が進む。

  2. Audit-as-a-Serviceプラットフォームの台頭

    • 自動でセキュリティ診断するサービスが普及。

    • ブロックチェーン上で監査履歴が見える化

  3. Bug Bountyの拡充

    • 報奨金を引き上げ、ホワイトハッカーとの連携強化。


👨‍💻 開発者・投資家が気をつけるべきポイント

  • 新しいプロジェクトには複数の監査履歴を確認

  • コードがGitHubなどで公開されているかチェック

  • プロジェクトの過去の対応履歴(バグ報告など)も見る

  • スマートコントラクトの更新可否(アップグレード機能)に注目


✍️ まとめ:便利な時代だからこそ“用心深く”

スマートコントラクトはまさにDeFiやWeb3の“エンジン”です。

しかしその恩恵にあずかるには、同時に「使う側の知識と注意」
も求められる時代になっています。

2025年は、セキュリティの「強化」と「攻撃」がさらに高度化する戦いの年

開発者も投資家も、“安全”という最大の資産を見失わないようにしましょう。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ暗号通貨部:松 朴李

2017年から仮想通貨投資を開始。DeFi、NFT、IEO、草コインまで幅広く実践してきた現役トレーダー。現在はBitgetやBybitを中心に資産運用を行いながら、最新の市場動向やアルトコインの将来性、リスク管理術を解説。トレード歴7年以上、累計取引高は数億円規模。初心者にもわかりやすい解説を心がけています。 過去にはBTC・ETHの暴落を複数回経験しながらも、長期的な視点で安定した利益を確保。海外取引所の動向や日本の税制、ステーキング・レンディング・コピートレードなど、実際に使ってみたからこそわかる“リアルな情報”を発信中。 日本国内の仮想通貨関連メディアでも複数寄稿歴あり。現在は自身のメディアを運営しながら、定期的にメルマガやX(旧Twitter)で相場速報やニュース解説を配信している。

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