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暗号通貨

ステーブルコインに関する世界標準化の行方と課題

2025年2月24日

ステーブルコインに関する世界標準化の行方と課題

💱 ステーブルコインは世界の“通貨のインフラ”になるのか?

2025年2月現在、仮想通貨市場で急速に存在感を強めているのが「ステーブルコイン(Stablecoin)」です。

特にUSDT(テザー)、USDC、DAIなどは、日常の取引からDeFiの裏側まで幅広く活用され、**仮想通貨エコノミーの“血液”**とさえ言われるようになっています。

そんなステーブルコインに今、国際的な標準化の波が押し寄せています。

でも、実際どんな問題があるの?何を整備しようとしてるの?という点について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます!


🌐 各国で異なるルール、グローバルな整合性が課題に

ステーブルコインは世界中で利用されているにも関わらず、ルールはバラバラ

たとえば:

国・地域規制の方針
🇺🇸 アメリカ発行体に銀行並みの厳しい規制を適用する動き(Stablecoin Act案など)
🇪🇺 欧州連合MiCA(暗号資産市場規制)により2024年末から明確なルールを施行
🇯🇵 日本発行は銀行・信託会社等に限定、電子決済手段として扱う(2023年施行)
🇸🇬 シンガポール高額送金におけるAML/KYCの強化を重視
🇦🇪 UAEなど仮想通貨フレンドリー、発行を柔軟に認める方向

このように各国の方針がまちまちであることから、国際送金やクロスチェーンでの利用に支障が出る場面も少なくありません。


📋 世界標準化へ向けた主な動き

✅ BIS(国際決済銀行)の提言

2024年後半、BISは「ステーブルコインの国際基準を整備する必要がある」というレポートを発表。

その中で以下の項目が“最低限の基準”として提示されました:

  • 1:1の裏付け資産の厳格な管理

  • 発行体の信頼性評価(格付け)

  • 国際的AML/KYC基準との整合性

  • クロスボーダーでの相互運用性

✅ IMF・G20の協調的な規制枠組み案

IMFとG20は、**「CBDCと民間ステーブルコインの共存体制」**に向けて協議を強化。

2025年中に「統一的なフレームワーク」の草案をまとめる予定とされています。


💣 ステーブルコイン標準化の“壁”とは?

現実には、標準化は一筋縄ではいきません。主な課題は以下の通りです:

  1. 国の主権通貨とのバッティング問題

     → ステーブルコインが事実上「民間のドル」になる懸念。

  2. ガバナンスの不透明性

     → 発行体が透明性ある運営をしていない場合も。

  3. 技術的な分断

     → 各チェーン間の互換性が低いまま進行中。

  4. CBDCとの役割分担

     → 中央銀行が発行する通貨と民間のステーブルコインの競合構造。


🔮 今後の展望:誰がスタンダードを握るのか?

2025年の後半には、主要国と国際機関が共通指針を策定する可能性が濃厚です。

また、次のような動きも注目です:

  • ブラックロックやJPモルガンが発行するステーブルコインの本格稼働

  • クロスチェーン対応型ステーブルコインの登場(LayerZero等のプロジェクト)

  • ステーブルコインランキングの再編(USDCやDAIがUSDTを追う)

世界が同じ方向を向くにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、“標準化”というキーワードは、今年の最重要テーマの一つとなるでしょう。

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この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバ暗号通貨部:松 朴李

2017年から仮想通貨投資を開始。DeFi、NFT、IEO、草コインまで幅広く実践してきた現役トレーダー。現在はBitgetやBybitを中心に資産運用を行いながら、最新の市場動向やアルトコインの将来性、リスク管理術を解説。トレード歴7年以上、累計取引高は数億円規模。初心者にもわかりやすい解説を心がけています。 過去にはBTC・ETHの暴落を複数回経験しながらも、長期的な視点で安定した利益を確保。海外取引所の動向や日本の税制、ステーキング・レンディング・コピートレードなど、実際に使ってみたからこそわかる“リアルな情報”を発信中。 日本国内の仮想通貨関連メディアでも複数寄稿歴あり。現在は自身のメディアを運営しながら、定期的にメルマガやX(旧Twitter)で相場速報やニュース解説を配信している。

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