暗号通貨

仮想通貨ステーブルコインの規制強化:EU・アジアの法整備動向

2025年3月1日

仮想通貨ステーブルコインの規制強化:EU・アジアの法整備動向

💬 ステーブルコインって何だったっけ?

「ステーブルコインってよく聞くけど、なんでそんなに騒がれてるの?」

そんな方のためにざっくり説明すると、ステーブルコインはドルなどの法定通貨と価格を連動させた仮想通貨です。

例:

  • USDT(テザー)

  • USDC(USDコイン)

  • DAI(分散型ステーブルコイン)

送金や決済にも便利で、仮想通貨界の「安定役」みたいな存在なのですが…

今、各国がこぞって“ルール整備”に乗り出しています!


🇪🇺 EUのステーブルコイン規制:MiCAが本格稼働へ

まず注目したいのは、EU(ヨーロッパ連合)

2024年末に正式施行された「MiCA(Markets in Crypto-Assets)」規制が、2025年からいよいよ本格運用に入りました。

✅ 主なポイント:

  • ステーブルコインの発行者にライセンス制を導入

  • 十分な準備金(裏付け資産)の保持を義務化

  • 利用上限を設け、ユーロ圏の金融安定性を優先

これにより、USDTやUSDCの欧州市場での取り扱いが制限される可能性も

MiCAは、世界でもっとも具体的な仮想通貨規制のひとつとして、今後の基準となりそうです。


🌏 アジア諸国も続々と規制強化へ

EUに追随する形で、アジア各国もステーブルコイン規制に動き始めています。

🇯🇵 日本

  • 金融庁が2023年に施行した法改正により、日本円連動ステーブルコインは銀行などライセンス保持企業のみが発行可能

  • 2025年現在、数社が試験運用中(例:JPYC、Progmat Coinなど)

🇸🇬 シンガポール

  • MAS(金融管理局)が、一定の取引量を超えるステーブルコインには準備金100%義務付け

  • 発行者の所在地やガバナンス体制にも厳しい基準が設けられた

🇰🇷 韓国

  • ステーブルコインに関する包括的ルールを導入予定

  • DeFi系のアルゴリズム型ステーブルコイン(例:USTのような)を事実上排除へ

各国とも、リスク抑制と金融政策の維持を意識した設計が進んでいます。


📉 なぜ今、規制強化なの?

背景には、以下のような理由があります。

原因説明
UST崩壊事件テラUSDの暴落で数兆円が吹き飛んだ教訓が尾を引いている
銀行のシステムリスクUSDCの準備金がSVB破綻時に一部凍結された問題
送金・マネロンリスクステーブルコイン経由で違法資金が動く懸念

つまり、ステーブルコインの「便利さ」と「リスク」のバランスを国がコントロールしたいわけです。


🔮 今後の動きと影響

  • 新興ステーブルコインの登場は今後難しくなる

  • 規制対応済みのUSDC、JPYC、EUReなどが市場をリード

  • DeFiやNFT取引でも、KYC対応ステーブルコインが主流に

世界各国の法整備が進むにつれ、「匿名・自由」の仮想通貨ではなく、“管理された自由”へとシフトしていく可能性が高いです。


✅ まとめ:ステーブルコインは“国のもの”になる?

これまで野放しだったステーブルコインに、世界中の“法の目”が入る2025年

利便性を保ちながらも、健全な市場を作るには一定の規制は避けられないでしょう。

ただし、規制が厳しすぎるとイノベーションの芽を摘むことにもなりかねないため、バランス感覚が問われる年になりそうです。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ暗号通貨部:松 朴李

2017年から仮想通貨投資を開始。DeFi、NFT、IEO、草コインまで幅広く実践してきた現役トレーダー。現在はBitgetやBybitを中心に資産運用を行いながら、最新の市場動向やアルトコインの将来性、リスク管理術を解説。トレード歴7年以上、累計取引高は数億円規模。初心者にもわかりやすい解説を心がけています。 過去にはBTC・ETHの暴落を複数回経験しながらも、長期的な視点で安定した利益を確保。海外取引所の動向や日本の税制、ステーキング・レンディング・コピートレードなど、実際に使ってみたからこそわかる“リアルな情報”を発信中。 日本国内の仮想通貨関連メディアでも複数寄稿歴あり。現在は自身のメディアを運営しながら、定期的にメルマガやX(旧Twitter)で相場速報やニュース解説を配信している。

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