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杉野遥亮の新境地ー15年越しの執念を抱く刑事役に込めたリアルな感情

杉野遥亮の新境地ー15年越しの執念を抱く刑事役に込めたリアルな感情

俳優・杉野遥亮が、また一つ新たな代表作を手にしつつある。

現在放送中のドラマ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)で演じるのは、15年前の未解決事件に固執し続ける刑事・黒川竜司。その視線には、単なる疑いではなく、どこか“愛”に似た危うい執着が滲む。

杉野の静かで研ぎ澄まされた表情、抑えた声のトーン、間合いの取り方は、黒川の内面を雄弁に語っている。

静けさの奥に潜む熱

第4話で描かれた、黒川とネルラ(松たか子)の夫・幸太郎(阿部サダヲ)との対話シーンは、黒川の人物像を鮮烈に印象づけた場面だ。

15年前、自らが新人巡査として現場を目撃した経験を語る黒川。彼は当時からネルラを犯人と信じ、今もなおその確信を抱き続けている。

職務を超えて、ひとりの人間として彼女を追い続ける理由は何か――杉野は、その感情の正体を声や目線の揺らぎでほのめかし、視聴者の想像力をかき立てる。

“執念”を演じるために必要な説得力

杉野遥亮の新境地ー15年越しの執念を抱く刑事役に込めたリアルな感情

15年間揺るがぬ信念を持ち続ける役を演じるには、俳優自身にも芯の強さや集中力が必要だ。

杉野はこれまで『東京リベンジャーズ』や『ユニコーンに乗って』など、多様な役柄に挑戦してきたが、今回の黒川はそれらとは異質のキャラクターだ。

感情を大きく表に出さないまま、内側では沸騰するような熱を持つ――この“静と動の同居”を成立させるため、杉野は台本を読み込むだけでなく、黒川の15年間の心情変化を独自に組み立てたと語る。

キャリアの中で訪れたターニングポイント

近年の杉野は、映画やドラマのみならず舞台やナレーションにも活動の幅を広げている。

モデル出身という経歴から、初期はその爽やかなルックスが注目されたが、今では繊細で複雑な心理を演じられる実力派としての評価も確立しつつある。

黒川竜司役は、そんな杉野の俳優人生において、キャリアの幅を広げる重要な転機となるだろう。

黒川という“鏡”の存在

杉野遥亮の新境地ー15年越しの執念を抱く刑事役に込めたリアルな感情

物語の中で、黒川はネルラにとって15年前の出来事を映し出す鏡のような存在だ。

彼だけが知る記憶、彼だけが見た光景が、ネルラの物語を未完のまま縛りつけている。

杉野はこの関係性を、ただの刑事と容疑者のやり取りにとどめず、人間同士の根源的なつながりとして演じる。その結果、視聴者は「黒川は彼女を追っているのか、それとも守っているのか」という問いに揺さぶられる。

今後への期待

予告では、幸太郎が黒川に「妻とあなたは、刑事と被疑者なだけですか?」と問う場面も映し出された。三者の関係がどのように変化していくのか、そして黒川の執念が最終的に何をもたらすのか――杉野遥亮の演技から目が離せない。

杉野遥亮の現在の活動と魅力

杉野遥亮の新境地ー15年越しの執念を抱く刑事役に込めたリアルな感情

  • 幅広い出演作:近年は恋愛作品からミステリー、歴史ドラマまで幅広く出演。柔らかな笑顔と冷徹な眼差し、両方を自在に操る希少な存在。

  • 演技スタイル:台詞よりも沈黙や間合いで感情を伝える“間の演技”を得意とし、視聴者の解釈を誘発する。

  • 今後の展望:映画出演の予定や広告モデルとしての活動も継続中。国内外での活躍が期待される。

黒川役を通して見えるのは、杉野遥亮という俳優の“引き算の演技”の極致だ。華やかなビジュアルにとどまらず、人物の心の奥底まで掘り下げるその姿勢こそ、今の彼が多くの監督・視聴者に求められる理由だろう。


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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!