【2023年11月3日公開,70分】
INTRODUCTION(イントロダクション)
2023年に10周年を迎えた、人気キャラクター「すみっコぐらし」が主人公の「映画すみっコぐらし」シリーズ第3弾。
監督には「猫のダヤン」シリーズや「宇宙なんちゃらこてつくん」を議事田ハズムが名を連ね、過去シリーズに引き続き本上まなみがナレーションを担います。 主題歌はPerfumeが担当し、期待をかけてシリーズを盛り上げます。
あらすじ<STORY> ある日、森で古い建物を見つけたすみっコたち。そこはおもちゃの工場で、すみっコたちはくま工場長に出会う。すみっコたちもおもちゃ作りに参加することになり、手先が器用なしろくまがミシンを使うなど、それぞれが得意なことを生かしておもちゃを作り上げていく。しかし、その工場にはどこか不思議なところがあった。
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』公式サイト
ほんわか癒しの世界観で知られる「すみっコぐらし」シリーズ。しかし本作『ツギハギ工場のふしぎなコ』は、そのイメージを優しく裏切るちょっと切なくて、どこかゾッとする衝撃が潜む作品です。
しろくまを中心に、すみっコたちが“ツギハギだらけの工場”で出会う不思議な出来事。可愛いだけじゃない、想像力と友愛が胸を揺さぶる物語が展開します。
「子どもは怖くない?」「シリーズの中で評価は?」と気になる方に向けて、ネタバレなし → あり結末解説 → 評価まとめ → 配信情報まで、完全レビューとしてお届けします。
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ |
| 公開日 | 2023年 |
| 監督 | 作田ハズム |
| 原作 | サンエックス |
| 脚本 | 角田貴志 |
| ナレーション | 本上まなみ |
| 主題歌 | Perfume |
| 上映時間 | ?(公式情報に応じて追記) |
| シリーズ | 劇場版第3弾 |
あらすじ(ネタバレなし)
森を歩くすみっコたちは、ひっそり佇む古い建物を見つけます。そこは“おもちゃ工場”。その中で出会ったのは、やさしい声で迎えてくれるくま工場長。
すみっコたちは工場を手伝うことになり、しろくまはミシン、ぺんぎん?は塗装、とかげは組み立てなど、みんなの得意なことが活かされていきます。
しかし工場にはどこか違和感があり、ノルマや規則に追われる生活が続く中、次第に**「この工場には秘密がある…?」**という雰囲気が漂い始めます。
ネタバレあり|結末解説とテーマ考察
● 工場の「ツギハギ」の正体
ツギハギだらけのおもちゃたちは、捨てられそうになった過去を持ち、工場長に救われた存在。工場は“居場所をなくした者たちが集まる場所”でもあり、すみっコたちの世界観(居場所がほしい気持ち)と深く響き合っています。
● しろくまが主役になった理由
しろくまは「さむがりで、ひとみしり」。工場で働く中で、その優しさと不安を抱えたまま頑張る姿が際立ちます。
しろくまの繊細さが“工場の秘密に最初に気づく”重要な役目を担っているため、今回主役として描かれたと考えられます。
● ホラー味と“安心のギリギリ”
口コミでも多かったように、本作はパニック映画のような緊張感が強め。不気味な演出もあり、子どもが泣いたという声も。
ただし最後には「居場所を求める心」が優しく結ばれる、シリーズらしい温かい余韻が残ります。
● 監督が描くメッセージ
- 誰にでも“ちょっとしたツギハギ”=弱さや過去がある
- 他人の痛みを想像し、寄り添うことの大切さ
- 労働・管理社会へのやわらかな風刺
すみっコのかわいさに包まれながら、意外な深さを持つ寓話的な物語に仕上がっています。
見どころ3選
◆ ① しろくまの“静かな感情”が胸にくる
本作は派手なアクションよりも、しろくまがそっと見せる表情や仕草に心をつかまれる作品です。
ミシンを動かし、仲間のために一生懸命おもちゃを作る姿には、言葉以上の気持ちが宿っています。
怖がりなのに頑張る。そのギャップが愛おしく、ラストで見せる決断は**シリーズ屈指の「泣ける瞬間」**といえるでしょう。
◆ ② 工場のデザインと“やわホラー演出”
ツギハギ工場は可愛いのに、どこか不気味。
照明が暗め、音のリズムが不規則、動きが少しだけぎこちない…という微妙な違和感の積み上げが上手く、ジワジワくるホラー感が驚くほど効果的です。
子ども向け作品と思われがちですが、実は大人の鑑賞にも耐える高いクオリティで、こうした“背筋がすこし冷える瞬間”が後半の感動をより引き立てています。
◆ ③ 「友愛」と「想像力」をテーマにした構造美
本作では、工場のおもちゃたちが抱える過去が鍵になります。
彼らを救うのは、すみっコたちの“友だちを想う力”。
「想像力で誰かの心に寄り添う」というテーマが物語全体に丁寧に仕込まれており、それが工場の秘密の解決にも繋がります。
友情を超えた**“友愛”のドラマ**が、作品に深い感動を与えています。
評価・口コミまとめ
◆ 肯定的な評価
- 「メルヘン×ホラーのバランスが良く映画として質が高い」
- 「結末で“あぁ…”と声が出る」
- 「しろくま主役が最高に尊い」
- 「大人も泣ける寓話性」
◆ 否定的な評価
- 「ホラー味が強くて小さい子は泣く」
- 「ナレーション一本調子で物足りない」
- 「平和感が少なめ」
◆ 筆者視点の整理
肯定派は“映画的完成度の高さ”を評価し、否定派は“シリーズのほんわか感の不足”に不満を抱いています。
総じて挑戦的な3作目としての評価が多く、“賛否を呼ぶ意欲作”と言えます。
筆者レビュー
本作を観ながら、すみっコぐらしという世界が持つ「居場所を求める」というテーマが、より強く、より切実に描かれていると感じました。ツギハギ工場という舞台は、一見すると温かく迎え入れてくれる場所ですが、同時に“過去の痛みを抱える者たちが閉じこもってしまう空間”にも思えます。
しろくまは臆病で、不安を抱えやすいキャラクター。そんな彼が工場の違和感に誰より早く気づくのは、弱さを知っているからこそ。弱さは欠点ではなく、相手の痛みを感じ取る力になる。作品はそのメッセージを、言葉よりも仕草・表情・空気感で伝えてきます。
また本作の魅力は、可愛いキャラクターでありながら“寓話的な深さ”を持つ点です。管理社会・労働のプレッシャー・孤独など、現代人が抱える問題が柔らかく織り込まれています。すみっコの世界だからこそ、そのテーマが重くなりすぎず、優しい物語として成立しています。
ラストのしろくまの選択と工場長の真意には、静かな涙がこぼれました。それは悲しみではなく、誰かの痛みを理解しようとする“思いやりの涙”。観終わった後、心の奥にじんわり温かさが残り、しばらく余韻から抜けられませんでした。
シリーズ3作目として挑戦的。けれど間違いなく、すみっコぐらしの本質に忠実な、優しく刺さる一作です。
まとめ
『ツギハギ工場のふしぎなコ』は、可愛いだけでは終わらない“深さ”を持つ挑戦作でした。
しろくまの優しさ、工場の秘密、友愛の物語は、大人にも響く普遍的なテーマを抱えています。
ホラー味はあるものの、それを乗り越えた先に温かい余韻が残る、シリーズの新たな一歩とも言える作品です。
FAQ
Q1. 怖い? 子どもは泣く?
→ 少しホラー味あり。口コミでも「泣いた」という声あり。幼児は注意。
Q2. ネタバレなしで簡単に何が面白い?
→ 工場の違和感が少しずつ浮かび上がる“ミステリー”が魅力。
Q3. 主題歌は誰?
→ Perfume。
Q4. しろくまが主役の理由は?
→ 一番繊細な心を持ち、工場の秘密に気づく役割を担うため。
Q5. 配信はどこで観られる?
→ 2025年現在、主要サブスクは未配信。劇場または円盤情報待ち。
映画『すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』を観た人の感想・評価・口コミ・評判
うーーーん、、、
映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ
見ました。
毎回このナレーションベースの静かな世界観が好きで子供と見に行っていたのですが、、、
やはりお一人のナレーションだと
一本調子、メリハリがなく残念でした。
やはりあのイノッチさんの声がすみっコぐらしの映画には必要だと感じているのでどうか復活なさってください。(本上さんが悪いと言っているわけではありません)
今回はあまりほんわかする感じで終わらなかったので子供は怖いと言っていました。私も最後の感じがスっと入ってこなかったです。
もう少し平和感、ほっこり感がほしいなというのが個人的な感想です。
| @komewotakuzo | Follow | |
| 映画『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』を観た🎥 今回はしろくまが主人公で、工場で強制労働させられる話。 社食・社宅完備で朝の体操は強制参加と生活を管理され、 とんでもないノルマを課せられ残業も厭わず働くすみっコたち。 脚本やばすぎ。カーチェイスが見どころですね笑 | ||
| @Rika_nanao | Follow | |
| 『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』──映画館で観ると 終わったあとに「あぁ……ああっ!!」みたいな気持ちになれるから映画館で観るのオススメ🏭 メルヘンな世界観でありながらパニック映画の要素もあって映画としてクオリティ高い。 | ||
| @ogawads | Follow | |
| 『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』観た。 『アリスとテレスのまぼろし工場』と同じ題材を扱ってるけど、アリスは恋愛で一点突破を狙っていて、 ツギハギ工場は友愛と想像力での2正面作戦を展開した感じ。 すみっコの方がやっぱり可能性に満ちてる気がする。恋愛は個人しか救わないから。 結構ホラー映画味があって、小さいお子さんが泣いてたの、親御さんにはごさんだったろうな。 すみっコディスコ、中毒性がある。 | ||
映画『すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』を観た人の感想・評価・口コミ・評判
[/nopc]
| @mkt_mam | Follow | |
| 『すみっコぐらしツギハギ工場のふしぎなコ』を子供達&実母と観てきました🎥。 笑いあり、癒しあり、涙ありの優しい世界がそこにありました…… 娘号泣、私も号泣(´TωT`)。 今回も可愛くて素敵な映画、ありがとうございました💜。 特別版のパンフもGET✨楽しかった~!。 | ||
| @seta45 | Follow | |
| 「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」 …………………ひゃくおくまんてん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! | ||
| @ban58sho | Follow | |
| 映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ すみっコぐらし✕生産性の向上工場で妙に生々しくなった感がある。 すみっコ達が可愛いのと反比例して、辛さが増していく。 | ||
| @andys_room | Follow | |
| 「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」、 すみっコで慎ましく暮らしていた“すみっコたち”が、 ある日、工場で住み込みの労働者として搾取される…という、なかなかハードでディストピアな設定に驚いた。 またサステナブルな生き方についても、ほろ苦さとともに描かれているのが印象的だった。 | ||
| @omi_Sep | Follow | |
| 映画「すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」鑑賞。 今回しろくま(時々とんかつ)がメインで、考えれば考えるほどしろくまって強いコなのでは…と思った。 あの理由で家族と離れてひとりで南の地まで来るの色んな意味ですごいよ。 そして今年も深い…ッ!!そしてイノッチが恋しい!!!!!! | ||


