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竹内涼真が“好青年”を脱いだ日|仮面ライダーから怪演俳優へ、進化の全記録

2025年6月22日

竹内涼真が“好青年”を脱いだ日|仮面ライダーから怪演俳優へ、進化の全記録

爽やか系の代名詞だった男は、なぜ怪演の“変化球俳優”に変貌したのか

「爽やか」「好青年」──そのイメージでブレイクした竹内涼真。しかし今、彼の演技を語る際にこの形容詞だけでは物足りない。“主演を張れる若手”から、“難役を引き寄せる表現者”へ。そんな俳優人生の進化の軌跡をたどってみよう。

芸能界入りのきっかけはモデルコンテストのグランプリ

2013年、女性ファッション誌「mina」のメンズモデルオーディションでグランプリを受賞したことが、竹内涼真の芸能界デビューの第一歩。翌年には早くもテレビドラマ『仮面ライダードライブ』(2014年/テレビ朝日系)で主演を務め、ヒーロー像を体現する存在感を放つ。

この時点で彼は「さわやかで親しみやすいヒーロー」として多くの視聴者の心を掴んだ。

『仮面ライダー』を飛び出し、“好青年枠”の筆頭に

竹内涼真が“好青年”を脱いだ日|仮面ライダーから怪演俳優へ、進化の全記録

その後も『下町ロケット』(2015年)、映画『帝一の國』(2017年)などで徐々に知名度を拡大。そしてNHKの朝ドラ『ひよっこ』(2017年前期)で演じた好青年・島谷純一郎役が、世間のイメージを決定づける。

「誠実」「優しい」「背が高くて清潔感がある」──まさに“理想の彼氏像”を具現化したようなキャラクターが続き、人気は一気に加速した。

中でも、『過保護のカホコ』(2017年/日本テレビ系)の“麦野くん”はツンデレ要素も加わり、多くの視聴者を魅了。ここで彼は“ただのイケメン”を超えた、“演技が光るイケメン”としての片鱗を見せ始める。

“アイドル的存在”から“表現者”への脱皮

しかし、本人にとってはここからが本当のスタートだったのかもしれない。2020年、竹内は『テセウスの船』(TBS系)で主人公・田村心を演じ、「家族」「運命」「過去との対峙」という重厚なテーマに挑戦。

この作品で彼は、視聴者の涙を誘う熱演を披露し、第104回ドラマアカデミー賞で主演男優賞を受賞。竹内の演技力が初めて“賞”という形で明確に評価された瞬間だった。

“ラクではない役”に挑み続ける俳優としての覚悟

竹内涼真が“好青年”を脱いだ日|仮面ライダーから怪演俳優へ、進化の全記録

以降の竹内は、ひたすらに“簡単ではない役”へと挑戦し続ける。極限状態を描いたゾンビアクション『君と世界が終わる日に』(2021~2024年)では、肉体改造に挑みながらも、過酷なサバイバル世界で愛と闘志に揺れる主人公・響を熱演。

また、『落日』(2023年/WOWOW)では、15年前に妹を殺害したとして服役する男・立石力輝斗を演じる難役に挑戦。過去と現在を行き来する二重構造の中で、冷徹さと哀しみを同居させたその演技は、視聴者に深い余韻を残した。

3つの人格を演じ分けた怪演ドラマ『ペルソナの密告』

特に注目すべきは、2023年のサイコスリラー『ペルソナの密告~3つの顔をもつ容疑者~』(テレビ東京系)。ここで彼が演じたのは、解離性同一性障害(DID)を持つ青年・元村周太。人格が切り替わるたびに、話し方・目線・身体の動きまでが別人になる、恐ろしくも繊細な演技で視聴者を圧倒。

「バク」「カブト」「周太」の3つのキャラクターを“完全にスイッチ”して演じ分けた怪演は、もはや“演技派”の枠を飛び越えた領域にある。

最新作『看守の流儀』で見せる、“信じる力”の物語

2025年6月放送のドラマプレミアム『看守の流儀』(テレビ朝日系)では、加賀刑務所を舞台に、受刑者の更生に情熱を注ぐ若き刑務官・宗片秋広を演じる。竹内がここで見せるのは、“信じること”の力。規則を重んじる体制の中で、ささやかな温情が引き起こす事件──人間ドラマとしての厚みが問われるこの役に、今の彼がどう向き合うのか注目が集まる。

竹内涼真は、“演技”という武器で俳優人生を掘り進めている

竹内涼真が歩んできた道は、決して順風満帆な“王道スター”だけではない。むしろ、苦悩や葛藤を経て自らの殻を破り、次々と新たな顔を見せる“変化の俳優”だ。

常に“安全圏の外”を選び、役に真正面からぶつかる姿勢。その姿は、今や演技を職人芸に昇華させた存在とも言える。これから彼がどんな変貌を遂げるのか──“予測不能な進化”こそが、今の竹内涼真の最大の魅力だ。

“俳優・竹内涼真”を支える3つの要素とは?

演技の振れ幅、役への没入力、そして徹底したフィジカルづくり──竹内涼真を「ただのイケメン俳優」で終わらせない要素は、主に3つに集約される。

① “顔”に頼らない役づくりへのこだわり

竹内が真に評価されるようになったのは、ビジュアルに依存しない役づくりが明確に見え始めた頃からだ。例えば『落日』では、視線一つ、歩き方一つにまで“孤独”や“負い目”といった複雑な感情が滲む。

これまでの作品で“キラキラ”と形容されてきた彼の存在感は影を潜め、そこには「過去に囚われ続ける男の哀しみ」しかなかった。つまり竹内涼真は、キャラクターの輪郭に自分の魅力を合わせるのではなく、役そのものに“自分を溶かし込む”ことで演技のリアリティを成立させているのだ。

② 役に合わせて体を作る“アスリート的アプローチ”

実は彼、大学時代はサッカー推薦で進学するほどのアスリート。そのため、役に応じた身体作りへの意識もプロフェッショナルだ。

『君と世界が終わる日に』では、終末世界を生き抜く逞しさを表現するために筋肉をつけ、体脂肪を絞り込んだ。その結果、主人公・響の“闘う背中”には実在感が宿る。俳優としての説得力は、こうしたフィジカルの裏付けからも生まれている。

③ 表現の“多層性”を使い分ける知的戦略

『ペルソナの密告』で見せた3人格の怪演は、演技を「感覚」だけでなく、「設計図を描いて再現する技術」として捉えている証左でもある。

人格が切り替わるごとに、声のトーン、発音の速度、姿勢、視線の角度までを調整し、それぞれが別人として観客の目に映るように設計されていた。この“演じ分けの緻密さ”が、俳優としての格を一段引き上げたのは間違いない。

次に見るべきは“竹内涼真が竹内涼真を裏切る瞬間”

竹内涼真という俳優を最も面白くするのは、「また新しい顔を見せてくれるのでは?」という期待だろう。

彼が積み重ねてきたのは、“役に真摯に向き合うこと”であり、それは結果として“自分のイメージを裏切ること”にもつながっている。ファンにとって、そしてドラマ・映画ファンにとって、それほどワクワクする裏切りはない。

『看守の流儀』で彼が見せる表現の“次のステージ”にも、引き続き注目したい。

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