第110作目のNHK連続テレビ小説。舞台は昭和初期。日本初の女性専門の法律学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は、卒業して日本初の女性弁護士になるものの、戦争により全てを失うことに…。戦後、寅子は裁判官になることを決意し、家庭裁判所の設立に奔走する。
寅子の法学への決意
1931年の昭和6年、女学生の猪爪寅子(伊藤沙莉)は、結婚や家庭を築くことが期待されながらも、自分の道を歩みたいと願う。彼女は母親の反対を押し切り、明津大学で法律を学ぶことを決意する。そこで出会った教授や裁判官の言葉が彼女の心を動かし、女性初の弁護士への道を歩み始める。新たな挑戦と友情の物語が始まる。
寅子の法学道への第一歩
昭和7(1932)年。寅子が明律大学女子部法科に入学し、法学への情熱を燃やす。彼女は桜川涼子や大庭梅子、崔香淑らと出会い、法律の道を歩む覚悟を決める。学長の言葉に背中を押されるが、男装の学生・山田よねとの軋轢もある。そして、初めての裁判傍聴で、法の世界の厳しさと魅力に触れる。
明律大学女子部法科の存続をかけた法廷劇
明律大学女子部法科は生徒数の減少で存続の危機に。2年生の寅子たちは3年生と合同で法廷劇を企画するが、脚本に対する意見の相違で対立。劇の上演日に男子学生の妨害で中止となり、よねが負傷。彼女が苦学生で弁護士を目指す姿に感銘を受けた生徒たちは、法科の存続に向けて団結する。
明律大学女子部法科の存続をかけた法廷劇
明律大学女子部法科は生徒数の減少で存続の危機に。2年生の寅子たちは3年生と合同で法廷劇を企画するが、脚本に対する意見の相違で対立。劇の上演日に男子学生の妨害で中止となり、よねが負傷。彼女が苦学生で弁護士を目指す姿に感銘を受けた生徒たちは、法科の存続に向けて団結する。
法学部の新たな挑戦と事件
寅子たちは法学部に進学し、女性も弁護士試験を受けられるようになった。ハイキング中に、不適切な発言を受けた寅子が花岡を押し、彼は山道から転落する。後に寅子は彼を見舞い、真実を知る。
挑戦の時代:寅子の決意
1937年、法学部最終学年の寅子(伊藤沙莉)は、高等試験に初挑戦するが不合格となる。唯一合格したのは花岡(岩田剛典)と稲垣(松川尚瑠輝)。母・はる(石田ゆり子)の条件付きの支持を得て、寅子は卒業後も勉強を続けることを決意。大学は女子部の募集中止を発表するも、寅子たちの直談判により、今後女子学生が高等試験に合格すれば募集を再開することとなる。
最新話までのみんなの感想
轟くんに惹かれる回でした!
彼の行動一つ一つに痺れましたし、男尊女卑とは無縁の本当にかっこいい一面を見せてくれたのが新鮮でした。これからも彼の活躍を応援したいと思います。それにしても、花岡くんの展開には驚かされるばかりです。
花岡くんの意外な一面
轟くんのイメージが一新された一幕でしたね。彼のこう見えて実は理想を持って行動する姿勢に感心しました。一方、花岡くんの意外な一面が見え始めているのが面白い。これからの彼の変化も見逃せません。
今後も彼の成長を見守りたいです。
今回の轟くんは本当にカッコよかったですね!以前は少し怖い印象もありましたが、今回の正義感あふれる行動で、彼に対する見方が変わりました。
朝ドラ『虎に翼』26話〜30話あらすじネタバレ
未来を切り開け!寅子の壮絶な試練!
1937年(昭和12年)6月、明律大学法学部の最終学年に在籍する寅子は、その人生を左右する大きな挑戦に直面していました。彼女の目指すは、裁判官、検事、そして弁護士への道。そのためには、避けて通れない「高等試験司法科」の壁を越えなくてはなりません。
試練の始まり
試験はまず筆記試験からスタートし、その後10月にはさらなる壁、口述試験が待ち受けています。寅子は7日間に及ぶ筆記試験に全力を注ぎましたが、合格発表日に自分の名前を見つけることはできませんでした。「名前がない・・・」と落胆する場面で、彼女の挫折が伝わってきます。
家族の支えと再挑戦
失意の中、猪瀬家では家族会議が開かれ、寅子は来年の試験での雪辱を誓います。しかし、母・はるは**「今年で24歳。大学も卒業。地獄から引き返すなら今!これ以上はもう本当に引き返せなくなる」と進言。それでも寅子は、「次こそは絶対合格してみせますから!」**と燃える決意を新たにし、父・直言や兄・直道の後押しもあって、母・はるは卒業後に仕事をすることを条件に試験勉強の続行を認めました。
試験と友情、そして困難
学校では寅子たちのクラスで筆記試験を通過したのは男子学生の花岡と稲垣だけでした。女子学生は全滅という厳しい現実の中、卒業した先輩・久保田が一筋の光となりました。寅子は久保田にエールを送り、来年も試験を受けることを約束しました。
切ない約束と希望
一方、出版社で働く兄・潤哲と朝鮮半島からの留学生・香淑の周りでは予想外の出来事が起こります。香淑の兄が思想犯の疑いで特高警察に捕まり、香淑自身も危機に瀕してしまいます。「崔潤哲。一緒に来てもらおう。心当たりがあるだろ!」という迫力ある台詞が緊張感を増します。
香淑は、次の口述試験の合格者発表で名前がなかったこと、そして大学が女子部の新入生募集を中止することを決定したことから、直接学長に抗議します。「こんな大事なことを勝手に決めるのはあんまりです!あと1年だけ待ってくださいませんか。来年こそは必ず合格しますから」という彼女の訴えは、寅子たちや他の学生も支持し、学長は心を動かされます。
再び挑む寅子
物語は1938年に進み、寅子は卒業式を迎え、恩師の穂高教授から力強い祝辞を受けます。「世の中を変える若人だと、私は知っている。卒業、おめでとう!」という教授の言葉に、寅子は感動し涙を滲ませます。その後、共亜事件の弁護人である弁護士・雲野六郎の事務所で働き始める寅子。学び、働きながら再び試験に挑む日々が続きます。
朝ドラ『虎に翼』25話あらすじネタバレ
法廷の涙:無罪判決の瞬間
法廷は緊張でピンと張り詰めた空気が漂っていましたが、裁判長が「主文、被告らはいずれも無罪」と宣言すると、その場は一変しました。判決の言葉が響き渡る中、母・はると寅子は互いに抱き合い、喜びと安堵の涙を流しました。この瞬間は、長い間の不安と苦しみが解放される瞬間であり、法廷内にいた誰もがその感動に包まれました。
桂場との意外な出会い
数日後、猪瀬家では家族が集まり、勝訴を祝う宴が催されました。晴れやかな気持ちで一息ついた直言は、台所で忙しく動くはるに近づきました。彼は謝罪の言葉を口にし、「今まで本当に悪かった。できればあの日からやり直したい」と切実に語りました。はるはこれまでの心の重荷を下ろし、「私がこうるさいから話さないのかなって。映画の時も他に女がいるんじゃないかって不安で・・・」と涙ながらに話しました。直言は彼女をしっかりと抱きしめ、二人は新たな始まりを誓いました。
法曹界の小さな革命
判決後、法曹会館のラウンジで、穂高教授と裁判官・桂場は裁判の振り返りと共に、未来の法律界の展望について語り合いました。穂高は「それにしても名判決文だったねぇ〜」と感嘆の声を漏らし、桂場の才能を讃えました。桂場は「あの猪瀬とかいう小娘もそうですよ。私があいつらにへいこら尻尾なんぞ振るわけないでしょ!」と力強く述べ、法の独立を守る決意を新たにしました。
寅子の変わらぬ決意
1937年1月、桂場裁判官を待ち伏せた寅子は、一人で静かに時間を過ごしていました。彼女は桂場が到着すると、感謝の気持ちを伝え、「法を司る裁判官として当然のことをした。それだけだ」という彼の言葉に、自分自身の法への理解を深めていくことを決心しました。そして、法律が単なる道具ではなく、清らかな水源であるという新たな認識に至り、「水をキレイなままに保てるよう私たちは守らなければいけない」と強く語りました。
桂場は寅子の考えに興味を示し、彼女が裁判官になることを提案しました。寅子が驚いた表情を浮かべると、桂場は女性が裁判官になることの難しさを考え、やがてその場を後にしました。寅子は桂場を見送った後、店主からもらったお祝いの団子を笑顔で頬張り、新たな未来への一歩を踏み出したのでした。
朝ドラ『虎に翼』24話あらすじネタバレ
正義のための転回 直言の闘いと家族の絆
裁判所での決断
裁判所において、直言は重大な決断を下します。「・・・私は全て否認します」と宣言し、検察による自白の強要を明らかにすることで、自身の無実を主張します。この勇敢な行動は、娘・寅子の信念によって支えられていました。寅子は父の変わり果てた態度に誇りを感じる一方で、検察が自白を強制したことに注目し、裁判の行方を見守ります。
穂高教授の果敢な追及
穂高教授は、はるの手帳を証拠として検察の矛盾点を突き、自白の信頼性を問いただします。彼は直言に対する自白の強要が人権蹂躙にあたると強く訴え、その主張は法廷内で重く受け止められました。しかし、検察側は看守が直言を暴れさせないために手錠を勝手に使ったと弁解します。それに対して、寅子が穂高に耳打ちする「監獄法施行規則第49条」をもとに、穂高が検察の言い分を論破します。
寅子の覚悟と社会の目
寅子の努力と裁判での穂高の活躍は、徐々に公の意識を変え、検察の取り調べ方法に対する批判が高まり始めます。長引く裁判において、100回を超える審理の末、遂に判決を待つだけとなりました。寅子はどんな結果にも耐えうる覚悟を固めています。
桂場等一郎と裏の動き
裁判所にて、桂場等一郎判事が事件の黒幕である可能性がある貴族院議員の水沼から脅しを受ける場面が描かれます。水沼は桂場に対し、自らの正義感を発揮するのは適切な時と場所であると忠告し、彼の将来を匂わせるような言葉で約束を交わします。このやり取りは、裁判の公正さに対する疑念を深める要素となります。
最終判決の瞬間
判決が言い渡される日、寅子とはるは手を握り合い、裁判長の声に耳を澄ませます。緊張が走る法廷で、裁判長が判決文を読み上げるその瞬間は、直言と彼の家族にとって、長い闘いの結末が訪れる重要な時です。
朝ドラ『虎に翼』23話あらすじネタバレ
影に立ち向かう光 真実を求める寅子の闘い
法曹会館の誓い
法曹会館で、『共亜事件』を巡る闘争に身を投じることを決意した穂高教授は、無罪を主張する強い意志を示します。寅子は、紹介された弁護士たちに向けて堂々と「法は強き者が弱き者を虐げるためのものじゃない。法は正しい者を守るものだって私は信じたいんです」と宣言します。この言葉に共感した弁護士たちから次々と握手が求められ、団結の証としての一体感が生まれました。
危険な告発とメディアの力
帝都新聞の記者・竹中に出会った寅子は、彼に自分の父が共亜事件の被告人であること、そしてその無実を証明したいと強く訴えます。竹中は慎重な態度を示し、「そんな記事が出たらお前もどうなるか分からねえぞ!」と警告します。しかし、寅子の熱意は他の新聞社の記者の関心を引き、彼女の信念を伝える小さな記事が掲載されることになりました。
直言の不安と決意
法曹会館のラウンジでの出来事は、直言にとっても大きな影響を与えました。自分の娘が暴漢に襲われたこと、そしてその危険が自分のせいである可能性に直言は深く動揺します。竹中からの「これ以上動くと死ぬぞ!」という厳しい警告は、彼らが直面する危険の大きさを物語っています。
法廷での試練
第一回公判の日、寅子と母・はるは、心配そうに直言と他の被告たちを見守ります。裁判所での緊張が高まる中、直言は過酷な拘留中の取り調べを思い出し、その場に倒れ込んでしまいます。この光景は、寅子にとってさらなる試練となり、彼女の闘志を一層燃え上がらせることになります。
寅子への影響と父の苦悩
直言が医務室でのうつむいた様子と彼の謝罪の言葉「ごめんな、トラ・・・」は、彼の内心の葛藤と娘への深い愛情を示しています。寅子は、父の真実を明らかにし、家族を守るために、さらに困難に立ち向かう決意を新たにします。
朝ドラ『虎に翼』22話あらすじネタバレ
迷宮の真実 一家の絆が紡ぐ正義の道
猪疋家にて:混乱と新たな希望
罪を認めてしまった直言が、布団から出てこない日々。猪疋家は困惑と不安で満ちていました。この難局に、穂高教授と共に裁判所へと足を運んだ寅子は、予審記録と調書の膨大な量に直面します。しかし、彼女はただ手をこまねいているわけにはいきません。「大学の教室にて」では、授業外のすべての時間をこれらの文書の筆写に充てる決意を固めます。
大学の連帯:新たな展開
筆写を続ける寅子の元に、同級生の涼子、梅子、香淑、そして花岡たちが次々と助けの手を差し伸べます。集まった仲間たちは、調書の内容を一つ一つ丁寧に検証し始めます。寅子は、「見つけました私にしかできないこと!」と叫びながら、はるの手帳と調書を照合する作業に没頭します。はるの手帳には30年間の家族の出来事が綴られており、これが鍵となるかもしれません。
家族裁判:真実の瞬間
家族会議という名の下に開かれた家族裁判では、寅子が直言に直接問いただします。「単刀直入にお聞きします。本当は無罪、何もやっていないんでしょ!調書の証言とお母さんの手帳の記録との齟齬が合計14点も見られます!やったというならばその証拠を見せて!」 寅子の迫力に、直言はついに観念します。彼が明かした衝撃の事実は、帝都銀行の高井理事からの「嘘の自白」の要求であり、それに応じたことでした。
法曹会館にて:未来への一歩
直言が家族に何度も謝罪する中、寅子は穂高教授に全てを報告します。穂高は直言の心情を理解し、裁判での無実の主張を固める方針を決定しますが、予審で認めた事実を覆すのは困難であることを知り、寅子の心は重いままです。それでも、彼女は穂高と共に、『共亜事件』の弁護人たちへと導かれ、新たな戦いに挑む準備を始めるのでした。
朝ドラ『虎に翼』21話あらすじネタバレ
希望の光―家族を救う絆と正義の闘い
序章:困難の中に現れた助っ人
大学に行くことができなくなった寅子のもとへ、意外な訪問者が現れることから物語は始まります。寅子の父、直言が拘留された後の生活は一変しました。しかし、ある日、同級生の花岡と穂高教授が記者の目を潜り抜けて猪疋家に現れるのです。**「一緒に直言君を助けようじゃないか!」**と穂高教授が提案し、直言の弁護人を引き受けると言い出しました。穂高教授の言葉に勇気づけられた寅子は、再び大学へ行く決意を固めるのでした。
校舎の再会
翌日、大学の校舎の前で花岡が待っており、久しぶりに教室に足を踏み入れた寅子を、同級生たちが温かく迎え入れました。寅子は感極まり、**「ありがとう。昨日も今日も何もかも」**と感謝の言葉を述べます。寅子に対する花岡の行動は、彼女の中で彼に対する好印象をさらに深めることになりました。
父の厳しい現実
一方、直言は検察からの厳しい追及を受けていました。内閣が総辞職に追い込まれるほどの大事件、「共亜事件」の渦中にいる彼は、**「違う!まだそんなことを言うか!君の証言で全員を釈放できるんだ!」**と訴え続けますが、心身ともに疲弊していきます。
帰宅と真実の探求
長い拘留生活を経て、ようやく家に帰って来た直言は、家族に対して土下座を繰り返し、**「俺はとんでもないことをしてしまった。お前たちに合わせる顔がない。すまない!」**と謝罪します。この様子に寅子は動揺を隠せませんでした。それでも彼女は、父が本当に罪を犯したのか確かめたい一心で、穂高に真実を探るよう訴えます。
穂高教授は直言の無実を信じつつも、**「直言君の口から何があったのか、いわれなき罪を背負っているならばそのことを聞き出してほしい」**と寅子に託します。家族の絆と正義のために、寅子は真実を明らかにするための新たな一歩を踏み出すのでした。
朝ドラ『虎に翼』20話あらすじネタバレ
法の試練と家族の絆: 寅子家の危機への対応
家庭の危機と下宿人優三の勇気
寅子家が直面する最大の試練の中で、下宿人であり学生の優三が冷静さを保ちつつ家族を守ります。「僕が家の中をご案内します」と優三が紳士的に振る舞い、検察官たちの横柄な家宅捜索に立ち向かう姿は、猪瀬家にとって大きな支えとなりました。家中が捜索され、重要な書類が押収される中、はるは家族の日々を綴った日記を割烹着の中に隠し、この危機的状況下での彼女の機転が家族の記憶を守ります。
法学生としての寅子の成長
検察官が帰った後、寅子は自分が何もできなかったことを悔やみますが、優三はすぐに励まし、「悔しがるのは後回しだ!」と言います。彼は寅子に対し、これから更に困難な状況が続くかもしれないが、法を学ぶという彼女の強みを生かして乗り越えるべきだとアドバイスします。これにより、寅子は自らの学びにより家族をどう支えるかという重要な使命を再認識します。
家族会議と共亜事件の影響
家族会議では、直言が贈賄容疑で逮捕されたことの衝撃が家族に深く響きます。昼間は帝都銀行で働く優三が、直言の逮捕時にも心配しないよう励ましたと伝え、弁護士を雇うために奔走していることを家族に報告します。しかし、直道の言葉にもかかわらず、直言がすぐに帰って来ない事実は、家族にとってさらなる不安をもたらします。
共亜事件とその広がり
直言の逮捕はやがて「共亜事件」と呼ばれる大汚職事件へと発展し、帝都銀行が共亜紡績の株で不正取引を行い、その利益を政財界に流していた疑惑が明らかになります。この事件により、関連会社の重役や大蔵省の官僚、現役大臣までが逮捕されるなど、事件は社会に大きな波紋を投げかけます。寅子たちは、連日詰めかける新聞記者たちのために、一歩も外に出られなくなるほどのプレッシャーを感じています。
学びと教育の場としての大学
この間、寅子が大学に来れないことを心配する同級生たちと、彼らを落ち着かせようとする穂高教授の存在が描かれます。穂高教授は、「法律を学ぶ我々は何事にも影響されず物事を判断しなくてはならない。そのためにも我々は学び続けなければならない」と述べ、法学の重要性と不変の価値を強調します。
朝ドラ『虎に翼』19話あらすじネタバレ
試練と和解:寅子と花岡の複雑な関係の変遷
突き落とされた花岡の苦悩と寅子の罪悪感
「猪瀬寅子めっ・・・!」と怒りを露わにする花岡悟は、ハイキング中の事故で重傷を負い、病院で入院生活を送っています。捻挫と骨折、さらには頭部の怪我という身体的ダメージに加え、彼は寅子に対して深い恨みを抱いています。一方、事故の責任を感じる寅子は毎日のように花岡の病室を訪れますが、花岡の病室が他の女性の見舞客で常に賑わっているため、彼女は顔を見せることができずにいます。これにより、寅子の罪悪感は日に日に増していきます。
家庭の危機と父・直言の疑惑
猪瀬家では、別の危機が進行中です。寅子の父・直言と母・はるの間には映画デートが実現せず、その後、険悪なムードが漂っています。はるは直言に女性がいるのではないかと疑っており、家庭内の緊張が高まっています。
轟太一の喝と花岡の目覚め
退院の日、花岡は自身の行動を反省し、寅子を訴えることを考えていましたが、その時、親友の轟太一が登場します。「愚か者ーーー!」と叱責する轟は、花岡の男らしさが失われていることを非難し、彼に平手打ちを食らわせます。轟は自らの成長を語り、女子学生たちの強さと優しさを尊敬するようになったことを明かします。この轟の一喝が花岡に深く影響を与え、彼の心に変化が生まれます。
和解への道
大学の廊下で梅子に謝罪する花岡の姿がありました。彼は自分の行動を反省し、「皆さんを尊敬しているのに無駄に格好つけたり・・・数少ないイスを取られそうで妬ましくて恐ろしく思ってしまったり」と心情を吐露し、涙を流します。この光景を物陰から見ていた寅子と轟は、花岡の素直な心情に感動します。最終的に寅子は花岡に対して「私の前では、本当の花岡さんでいてほしいです」と伝え、二人の間に新たな理解が生まれます。
家族と法の試練
帰宅途中の寅子は、家の前に集まる群衆と検察官の姿に驚きます。「帝都銀行経理第一課長・猪瀬直言を贈賄の容疑で勾留した」という告知があり、家庭はさらなる危機に直面します。この突然の出来事は、寅子とその家族に新たな試練をもたらすことになります。
朝ドラ『虎に翼』18話あらすじネタバレ
運命の転換点:法律への道を選んだ梅子の決意
山道の試練と寅子の怒り
「何なんだこの人は・・・」と不満を漏らす寅子の声が山道に響き渡る。彼女たちの進行を一時的に遮るのは、足を痛めた寅子と、彼女を労わる花岡の姿だった。花岡の優しい言葉に寅子は困惑する。なぜなら、花岡は出発間際に女性を蔑視するような発言をしていたからだ。
昼食時にはさらなる事件が起こる。光三郎と遊んでいた稲垣と小橋が、光三郎の父・大庭を讃え、その不義の噂をほのめかす。「そんな話、子どもに聞かせないで!!」と寅子は声を荒げるが、花岡は大庭を擁護し、家庭円満のためには「外で少し息抜きをする方が良い」と主張する。
梅子の告白
事態はさらに悪化し、寅子の反論に対し花岡は「君たちはどこまで特別扱いを望むんだ!」と怒鳴り、対立は頂点に達する。花岡が崖から落ちる事故が起こり、病院での待ち時間、梅子は重い沈黙を破る。「あ〜あ。とうとう知られちゃった。みんなに」と梅子は過去を語り始める。
夫の裏切りと息子たちの変化、そして彼女が法律を学ぶ決意に至る経緯が明らかになる。「だから私は明律大学に通うことを決めたの!夫と離婚するために私は法を学んでいる」と力強く話す梅子。親権を求めて戦う彼女の姿勢に、同情と尊敬が交錯する。
絆の再確認
病院での会話は梅子と寅子たちの間に新たな絆を築く。法律を学ぶ理由を伝えることができなかった梅子は、孤独と戦いながらも友情を深め、困難に立ち向かう決意を新たにする。「ありがとう・・・」と感謝の言葉と共に、涙ながらに笑顔を見せる梅子の表情が印象的だった。
彼女たちの物語は、互いを支え合い、時には衝突しながらも前に進むことの大切さを教えてくれる。
朝ドラ『虎に翼』17話あらすじネタバレ
寅⼦の憤怒が爆発、花岡の本性が明らかに!
待ちに待ったドラマ「虎に翼」の第17話が、物語に新たな波乱をもたらしました。教室の中で、穂⾼教授の代理で講義を行う弁護⼠・⼤庭徹男が登場します。彼は梅⼦の夫であり、その日の講義では、嫁⼊り前に⼥性が⾃らを傷つけた場合の裁判例について話します。しかし、寅⼦は⼤庭の言葉に納得せず、自らの意見を述べます。
講義が終わると、⼤庭は妻である梅⼦を小馬鹿にし、教室を後にします。一方、梅⼦は夫をフォローし、学⽣たちとの会話を潤滑油として利用します。寅⼦は彼女の行動に戸惑います。
ある日曜日、寅⼦は花岡の提案でハイキングに出かけることになります。しかし、家を出ようとした瞬間、⽗の直⾔が急遽仕事になったと告げます。最近の直⾔の変化に不安を抱く寅⼦とはるでした。
ハイキング中、寅⼦は男⼦学⽣たちが梅⼦の夫である⼤庭について話しているのを聞きます。その内容は⼤庭に妾がいるというものでした。寅⼦は怒り、男⼦学⽣たちを叱責します。しかし、花岡も参戦し、寅⼦との議論の末、⼤庭と梅⼦を侮辱するような発言をします。怒りに駆られた寅⼦は花岡を突き飛ばし、彼は崖下に落ちてケガを負います。
この衝撃の事件で、寅⼦と花岡の関係にどのような影響があるのか、そして、梅⼦と⼤庭の関係はどうなるのか、次回の展開がますます気になります。
朝ドラ『虎に翼』16話あらすじネタバレ
驚愕の展開!法学部進学の夢、寅⼦の違和感とは?
物語「虎に翼」が、待望の16話に突入しました。1935年(昭和10年)の春、寅⼦が法学部への進学を控えた夜、猪⽖家では彼の新たな一歩を祝う宴が開かれました。寅⼦の親友であるはるは、寅⼦に向けて「明⽇からが本当の勝負だ。地獄の⼊り⼝に⽴っただけだ。肝に銘じろ!」と釘を刺しますが、寅⼦は法改正による新たな可能性を感じ、ビールを勢いよく飲み干します。
2年前の『弁護⼠法』の改正により、女性も弁護⼠を⽬指せるようになり、寅⼦は希望に満ちています。しかし、授業初⽇、寅⼦と仲間たちは男⼦学⽣たちからの反応に戸惑います。花岡悟という男⼦学⽣は彼らを尊敬し、「開拓者」として讃えますが、一方で男女の分かれた世界を信じる学⽣もいます。
その後、男女共学の平和な⽇々が訪れます。議論はあっても冷やかしはなく、梅⼦が作るおにぎりを⼀緒に⾷べる楽しい時間が流れます。しかし、穂⾼教授の代わりに現れた弁護⼠・⼤庭徹男によって、梅⼦の表情が変わります。彼が梅⼦の夫であることに、彼女は驚きと緊張を隠せません。
寅⼦と仲間たちの新たなる冒険が、さらなる展開を予感させる16話。果たして、彼らを待ち受ける運命は?
朝ドラ『虎に翼』15話あらすじネタバレ
団結の証!寅子たちの心の弱音が交わされる
猪飼家にて、法廷劇の検証が行われ、毒饅頭で人を殺すことは不可能であると判断された。その結果、脚本を担当した華族令嬢の涼子が謝罪の言葉を口にした。実は、涼子が調べた結果、法廷劇の元になった事件が学長によって改変されていたことが判明した。主犯の女性が女性たちによって同情を集めるように演出されていたのだ。
これを知ったよねは「無駄な時間を過ごした!」と吐き捨て帰ろうとしたが、はるが彼女を引き留めた。はるは、今日初めて寅子に同志がいることを知り、この時間は決して無駄ではなかったと訴えた。花江も、自分は「戦わない側の女」だと認識し、涙を浮かべた。
これに対し、よねは誰もが弱さを抱えていると認めつつも、弱音を吐くことは逃げだと叱責した。しかし、寅子は弱音を吐くことの重要性を主張し、驚くべきことに、涼子、梅子、香淑、そして花江も次々と不満や弱音を吐き出した。
帰り際、最後まで弱音を吐かなかったよねに声をかけた寅子は、「私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて!」と微笑んだ。よねは戸惑いながらも、少しだけ寅子に心を開き始めた。
朝ドラ『虎に翼』14話あらすじネタバレ
驚愕の真実!法廷劇の事件、実際の判例との食い違いが発覚!
よねの部屋で、貧しい生い立ちを打ち明けた男装の学生・よねが同級生たちに、恵まれた状況に対する憤りを吐露した。寅子や華族令嬢の涼子、弁護士の妻で最年長の梅子、留学生の香淑は驚きを隠せなかった。そんな雰囲気を断ち切りたい寅子は、明律祭で演じた『毒饅頭事件』について、実際の判例を再検証しようと提案した。
猪飼家にて、寅子の提案で法廷劇を再検討するために集まった女子部の面々。はるや義姉の花江も手伝って、実際に毒饅頭を作ることになった。しかし、意外な事実が判明した。防腐剤はかなりの量が必要であり、毒饅頭による殺人は不可能であることが判明した。
結論が出た後、よねは事件は無知が招いた愚かな行動だと主張した。寅子は愚かな女性のためにも寄り添わなければ弁護士になれないと力強く反論した。この言葉はよねの心に深く響いたが、その時、涼子が突然頭を下げた。なんと、法廷劇の基になった実際の判例は、法廷劇の内容と異なっていることを打ち明けたのだ。
朝ドラ『虎に翼』13話あらすじネタバレ
学園騒然!寅子たちの法廷劇事件を新聞が大々的に報道!
前日の明律祭で上演された寅子たちの法廷劇は、男子学生たちの妨害で大混乱となり、最終的には中止に追い込まれた。この騒動は新聞でも大きく取り上げられ、学長からも「今後は女性らしい振る舞いを」との注意があった。寅子たちはこの厳しい批判に打ちのめされた。
一方、男装の学生・よねは乱闘で負傷してしまった。痛みに耐えられず、よねは寅子の手を借りて帰宅することになった。留学生の香淑、最年長の梅子、そして華族令嬢の涼子とその付き人のたまも同行した。
燈台カフェにて、寅子たちはよねが間借りしている『カフェ燈台』に到着した。そこで驚くべき事実が明らかになる。なんと、よねは大学が終わった後、灯台でボーイとして働いていたのだ。そして、よねは灯台で働きながら女子部に通う経緯を打ち明け始める。
貧しい農家に生まれたよねは、姉と同じく置屋に売られそうになった過去がある。しかし、髪を短くして「女をやめる!」と叫び、故郷から逃げ出したのだ。数年後、姉は置屋で稼いだ金を騙し取られ、よねは大金を手に入れるものの、姉は男と共に姿を消してしまった。この経験から、よねは自らを蔑ろにした人々を見返すため、世の中を変える決意をした。
寅子たちはよねの過去に触れ、自分たちの幸運さを痛感する。同時に、よねが自分たちに対して抱いている苛立ちを理解し、言葉を失ってしまった。
朝ドラ『虎に翼』12話あらすじネタバレ
熱気溢れる学園の舞台裏!法廷劇の準備に熱中する生徒たち
教室の中、明律祭で上演される法廷劇の準備に余念のない生徒たちが集結していた。その中で、脚本を読んでいた男装の学生・よねが興奮気味に叫んだ。
「驚いた!このセリフ、「弁護士に相談を!損害賠償を請求できます!」って、なんか変じゃない?」
彼女の指摘に、主役の甲子が訴訟を起こしても勝てる見込みがないという現実を告げると、よねは脚本の再構成を華族令嬢の涼子に迫った。
「私はみんなと違ってマジでやってるんだよ!真剣に弁護士になって社会を変えたいんだから!」
よねは、他の女子生徒たちは結婚を逃れるための時間つぶしや主婦の暇つぶしとしか考えていないと皮肉った。寅子はよねの言葉を受け止めながら、皆がそれぞれの動機で一生懸命に学んでいると反論する。
「人の本気に、上も下もない!」
彼女の訴えに、よねは苦々しい表情を浮かべ、その場を去ってしまった。
家に戻り、寅子はよねとの関係に悩んでいた。同じく、はるは息子の妻である花江との関係についても悩んでいた。
明律祭当日、よねも参加し、2、3年生合同の法廷劇が始まった。甲子役の寅子に、男子生徒たちから野次が飛び始めた。その結果、女子部と男子生徒が乱闘になり、劇は中断されることになった。
朝ドラ『虎に翼』11話あらすじネタバレ
明律大学女子部法科、存続の危機!
明律大学女子部法科は、退学者の増加と入学希望者の急減に直面し、存続の危機に陥っていた。その深刻な状況に立ち向かうため、2年生の寅子たちを中心に、様々な活動が展開されていた。
「女子部の存続のために、私たちが立ち上がらねば!」寅子は気合い十分で仲間たちに呼びかける。彼女たちは、後輩のため、そして女子部の将来のために奮闘することを決意する。
寅子は後輩たちの世話や、女子部の待遇改善を求める交渉に積極的に参加し、さらには裁判の傍聴会にも出席する。彼女の行動には、明律大学女子部の存続への熱い思いが込められていた。
そして、明律祭で上演される法廷劇の本番が近づいてきた。
その演目は「毒饅頭殺人事件」であり、脚本は涼子が執筆したものだ。
ある日の放課後、寅子の部屋に集まった涼子や仲間たち。そこでの出来事が思わぬ展開を迎える。
「お茶を持ってきた女中さん」として涼子が寅子の義姉を間違えて呼び、その後義姉が自らを「女中みたいなもの」と表現する場面に、意外な空気が流れる。
後で、寅子が義姉のことを気にかけると、花江は「私なんて女中みたいなもの」と落ち込んでいることを打ち明ける。その背景には、家庭での問題があるようだった。
しかし、その会話を偶然立ち聞きしていたはるが、気まずそうに寅子に情報を伝え、その場を去ってしまう。
寅子は、花江の表情や言葉に戸惑いつつも、彼女の様子に心を痛める。彼女の家庭事情が、明律大学女子部の生徒たちの中でも影響を及ぼしていることを知ることになるのだった。
朝ドラ『虎に翼』10話あらすじネタバレ
法の限界と友情の探求:寅子とよねの物語
判決の日がやってきた。寅子(伊藤沙莉)と彼女の仲間たちは期待外れの結果に驚く。しかし、妻が着物を取り戻すことが認められ、女子部の面々は大喜びした。しかし、その喜びを共有しないのは、よね(土居志央梨)だけだった。彼女は「甘い」と怒りを爆発させた。裁判には勝ったかもしれないが、よねにとっては、あの女性が受ける扱いが変わることはないというのだ。
「あの男は彼女への非道な仕打ちの償いをすることもない。何も反省しない。法は無力な女性たちの唯一の武器であるはずなのに…」と、よねは怒りを露わにする。
それでも寅子は、着物を返還された妻・峰子(安川まり)からの言葉を受けて、希望を捨てなかった。「離婚裁判は続くが、最後まで戦う」という言葉を胸に、彼女は自らの信念を貫こうと決意した。
しかし、よねとの対話はなかなか進まない。寅子は法を「弱い人を守るもの」として見ているが、よねは法の限界を感じているようだ。「法は悪い人を殴る武器」と言うよねに対し、寅子は法を「盾や傘、温かい毛布」と表現し、議論が交わされた。
「私たちは地獄の道を行く同志よ。考えが違おうが共に学び、共に戦うの。だからもっと、よねさんのことを知りたい」と、寅子はよねとの友情を深めたいと願う。
しかし、よねは距離を置こうとし、寅子の握手を拒否して去ってしまった。
家に帰った寅子は、母であるはるや花江に「私、盾みたいな弁護士になるの」と宣言した。彼女の闘志はまだまだ衰えず、次回への期待が高まる。
朝ドラ『虎に翼』9話あらすじネタバレ
女子部が裁判所への課外授業で目にした現実
「虎に翼」の物語は、時には現実の鏡となり、私たちに問いかけます。特に第9話では、主人公たちが法の枠組みの中で巧みに戦いを繰り広げ、社会の不条理に立ち向かいます。
穂高(演じる小林薫)は、皆での議論を提案します。寅子(演じる伊藤沙莉)は、穂高に傍聴した裁判について話し、着物を取り戻すことの可能性を問います。
「法廷に正解というものはないからね。依頼人の数だけ弁護士の形がある。そこが弁護士の腕の見せ所なわけだ。そうだ。君たちならどう弁護するか、どう判決が出ると思うか、考えてみるのはどうだろう?」穂高は女子部の皆で議論するよう促します。
授業後、寅子とよね(演じる土居志央梨)は図書館で判例集の取り合いになりました。その後、涼子(演じる桜井ユキ)、梅子(演じる平岩紙)、香淑(演じるハ・ヨンス)が加わり、甘味処「竹もと」で夫から着物を取り戻す方法を熱心に考えます。
男と女が同じ土俵に立てないこと、女性の権利が制限されていることについて穂高は指摘します。そして、女性が保護されることの裏には恥ずかしさがあると述べますが、それがなければ女性には困難な道が待っているのです。
寅子は、「もう本当に『はて?』としか言いようがない。」と語ります。
寅子はよねとともに、裁判所への課外授業を提案します。寅子は一生懸命に判例集や民法の本を読み、答えを見つけようとしますが、結局見つかりませんでした。
1週間後、涼子、梅子、香淑、よねの4人は「原告は敗訴。着物は取り返せない」と結論づけました。
寅子は、民事訴訟法185条(※現在は247条)の中にある判決についての規定を説明します。それによれば、判決は法律や証拠だけでなく、社会や時代、人間を理解し、自由な心証に基づいて行われるべきだとのことです。
しかし、よねは「だからって法を覆すことはできない」と反論します。
寅子は言います。「分かっています。でも、判決を見に行きませんか?」
こうして、裁判の結果が気になる寅子たちは、課外授業として裁判所に向かうのです。彼女たちの行動は、社会の不公正に立ち向かう美しい反抗心を示しています。
朝ドラ『虎に翼』8話あらすじネタバレ
女子部メンバーの新たな挑戦!寅子が法廷で驚く!
華やかなる女子部メンバーの日常に、新たなる波が押し寄せた!『虎に翼』第8話では、寅子(演:伊藤沙莉)が法廷で初めて裁判を傍聴し、現実の厳しさに直面する姿が描かれた。
尾行したよね(演:土居志央梨)を追って東京地裁にたどり着いた寅子は、裁判の傍聴マニアであり、近くで寿司店を経営する笹山(演:田中要次)に案内される形で法廷に足を踏み入れた。
寅子にとって初めての裁判は、離婚の決着がつかない夫婦の間で展開されていた。妻が母親の形見の着物を取り戻したいと訴えるものであったが、夫の態度は冷淡であった。この姿に寅子は妻を支援したくなったが、裁判は閉廷となり、結審は来週に持ち越されることになった。
帰宅後、寅子は優三(演:仲野太賀)に結婚制度の不条理を質問攻めにする。なぜ結婚した女性の財産は夫の管理下に置かれるのか、という問いに対して、寅子は家族に向かって「結婚」への懐疑を表明した。
「結婚って罠だよ。危なかったあ。罠に引っかからなくて良かったあ。お見合いはしません。大学も辞めません。」という言葉が居間に響き渡り、家族は驚きを隠せなかった。
さらに、寅子は自らの部屋で六法全書を開き、民法のページをめくり始める。性別による区別を改めて問い直し、女性が置かれる理不尽な立場を改めて認識したのだった
朝ドラ『虎に翼』7話あらすじネタバレ
勇気ある一喝!女子部の激動、次なる戦いへ!
華やかなる女子部の日常は、表裏一体であった。『虎に翼』第7話では、新入生寅子(演:伊藤沙莉)を中心に繰り広げられる、彼女らの群像劇が描かれた。
入学から1週間が経ち、寅子は華族の令嬢・涼子(演:桜井ユキ)、最年長の梅子(演:平岩紙)、留学生の香淑(演:ハ・ヨンス)と共にお昼を食べるようになった。しかし、群れることを好まぬ山田よね(演:土居志央梨)は、子供がいる梅子のおにぎりを受け取らなかった。
ある日、新聞は女子部の新入生たちを風刺する記事を掲載した。見出しには「女に法律? 全国の変わり者乙女たち一堂に会す」とあった。記事には穂高(演:小林薫)が法律の理解を求める発言をしたが、近くにいた新入生はその理解に疑問符をつけていた。寅子である。彼女は帝都新聞の竹中(演:高橋努)にインタビューされた際、「先生がおっしゃる意味を完全には理解してるか怪しいのですが」と述べたが、その後のやる気を示す発言は無視された。
寅子は小馬鹿にされたと感じ、怒りを覚えた。翌日、寅子は涼子たちに記事のことを話すと、彼女たちは諦めた様子であった。
「好き勝手に書かれるのは、わたくし慣れておりますの」と涼子は言った。梅子も香淑も世間の反応は予想内だったと述べた。しかし、寅子はこの諦めた様子に違和感を覚える。
そんな中、廊下から号泣する声が聞こえた。久保田(演:小林涼子)は肩を落とし、中山(演:安藤輪子)は泣いていた。女性にも弁護士資格を認める法改正が通らないことを知ったのだ。
1期も2期も諦めムードだったが、よねが一喝した。
「メソメソ、ヘラヘラ。全員うっとうしい!やめちまえ!」
よねは教室の机を叩き、立ち上がって廊下に出てきて、全員を睨みながら冷たい言葉を浴びせた。そして、授業が残っているにも関わらず、彼女は校舎を飛び出した。
寅子は彼女を追いかけ、東京地方裁判所に辿り着いた。そこで彼女は江戸っ子な男・笹山(演:田中要次)に声をかけられ、新たな戦いの幕開けを感じるのだった。
朝ドラ『虎に翼』6話あらすじネタバレ
新入生たちの戦いの始まり!入学式からの波乱
1932(昭和7)年、明律大学女子部法科に入学した寅子は、入学式を迎えることとなりました。晴れやかな気持ちで挑む新入生たちの前には、法曹界への道が広がっていました。
入学式では、学長や新入生代表の桜川涼子による希望的な挨拶が行われ、明るい未来への期待が高まります。寅子も桜川のスピーチに賛同し、期待に胸を膨らませます。
しかし、入学式の後、寅子は穂高教授との再会に喜びます。穂高から、桂場が臨時講師であることが明かされ、寅子は一抹の安堵を覚えます。
その後、新聞記者の竹中による寅子と穂高へのインタビューが行われます。穂高は女子学生の権利拡大を願い、寅子は自身の勉学への努力を誓います。
入学後、寅子は女子部の教室を探しに行きますが、男装した女性に出会います。彼女は「ターキー」と呼ばれる有名なスターであり、寅子の注目を集めます。
さらに、女子部の先輩たちとの交流で、法学の重要性や女性の立場について学びます。しかし、男子学生たちからの茶化しや、同期のよねからの辛辣な言葉に対し、寅子は戸惑いを隠せません。
入学式当日から波乱の幕開けとなり、新入生たちは3つのクラスに分かれます。寅子のクラスには、個性的な仲間たちが揃いました。果たして、彼女たちはどのような道を歩んでいくのでしょうか?
朝ドラ『虎に翼』5話あらすじネタバレ
寅子の決断とはるとの葛藤
第5話では、寅子の進路を巡る葛藤と母親との対立がクライマックスに向かいます。結婚式後、寅子の受験計画が母・はるにバレてしまい、母娘の対立が表面化します。
穂高との再会で受験の事実が母親にバレた後、寅子は母・はると一対一で向き合うことになります。はるは自身の経験を通して、寅子に普通の結婚を望むものの、寅子は自らの夢を追求することを決意しています。
寅子は母に自身の夢や進路について説得しようとしますが、はるはなおもお見合いを勧め、寅子の進路に反対します。この対立の中で、寅子とはるの間には意見の相違が露呈します。
また、甘味処での再会で、裁判官の桂場とも交流します。桂場の発言が母の考え方に影響を与え、寅子の決断に影響を及ぼす場面も描かれます。
結末では、はるは書店に入り、寅子に法律書を買ってくれます。はるは今でもお見合いを望み、寅子は「地獄をみる覚悟はある」と答えます。こうして、寅子は最後の敵を倒し、自らの進むべき道を選ぶ覚悟を決めるのでした。
朝ドラ『虎に翼』4話あらすじネタバレ
寅子の"したたか大作戦"とはるとの対立
第4話では、寅子が親友の花江の結婚式で幸せの中に自身の将来を考える姿が描かれます。花江と直道の結婚式の披露宴で、寅子は「モン・パパ」という曲を歌いながら、二人の幸せを祝福します。しかし、幸せな場面の中で自分の将来に不安を感じる寅子の心情が明かされます。
寅子は結婚に対する疑問や不安を抱きながらも、花江の幸せを願っています。しかし、自分の将来についてはイメージが湧かず、結婚に対する悩みが深まります。特に、男性たちが盛り上がる中で女性たちが控えめな様子に疑問を感じ、母親のはるの姿にも納得できない様子が描かれます。
一方、寅子の進路をめぐる対立も深まります。結婚式後、寅子は穂高とはるとの間で受験に関する問題が露呈し、寅子ははるとの間で口論となります。はるは寅子の将来について受け入れられない姿勢を見せ、寅子は自らの進路を毅然と主張しなければなりません。
このように、第4話では寅子の結婚と進路に関する葛藤が深まり、家族との対立も激化しています。次回の展開がますます注目されます。
朝ドラ『虎に翼』3話あらすじネタバレ
社会の偏見に立ち向かう女性たちの決意!
寅子(伊藤沙莉)は大学の教室で裁判官・桂場等一郎(松山ケンイチ)と学生が女性の結婚に関する差別的な発言を聞いて愕然とする。しかし、教授の穂高重親(小林薫)の励ましにより、彼女は自らの違和感に向き合う決意を固める。
過去の失敗を振り返り、寅子は父・直言(岡部たかし)に自分の進路を打ち明ける。驚くべきことに、直言は寅子の意志を尊重し、彼女の進学を快く受け入れる。この機に乗じて、寅子と直言は母・はる(石田ゆり子)が里帰り中に寅子の進路を決定するための作戦を練り始める。
そして、寅子の親友である花江(森田望智)もまた、自身の結婚の舞台裏を寅子に告白する。花江の花嫁修業は、親しき仲間たちの協力と、たくましい意志によって支えられていた。彼女の話を通じて、寅子は新たな気づきを得る。
家族や社会の期待に翻弄されながらも、寅子と花江は自らの夢を追い求める。彼女たちの物語は、決意と友情、そしてたくましさに満ちた、力強い女性たちの姿を描いています。次回の展開にご期待ください!
朝ドラ『虎に翼』2話あらすじネタバレ
家族の期待と社会の偏見に立ち向かう女性たちの物語
三度目のお見合いが失敗に終わり、寅子(伊藤沙莉)は男尊女卑の考え方に戸惑いを覚える。しかし、彼女の親友である花江(森田望智)は結婚準備を進め、自らの夢を追い求めていた。寅子は花江の結婚観に理解を示すが、自身が抱く不満や疑問は拭えなかった。
家族の期待と社会の偏見に苦しむ中、寅子は家事を任されるが、花江の助けを借りることになる。一方、寅子は大学で教授・穂高重親(小林薫)や裁判官・桂場等一郎(松山ケンイチ)と出会い、彼らの言葉が彼女の運命を変えることになる。
このエピソードは、寅子や花江のような女性たちが家族や社会の期待と闘いながら、自らの夢を追求する姿を描いています。彼女たちの物語は、勇気と決意、そして時には犠牲を伴う苦難の道を歩むことを示唆しています。
朝ドラ『虎に翼』1話あらすじネタバレ
法曹会館での偶然の出会いから始まる女性の挑戦!
1946年11月、日本国憲法が公布され、「法の下の平等」が宣言された時代。そんな時代背景の中、一人の30代女性(伊藤沙莉)が東京の法曹会館にたどり着く。空襲を免れたこの場所で、司法省の各課が業務を行っていた。彼女の名前は…。
物語はさかのぼり、1931年初夏、東京。女学生の猪爪寅子(伊藤沙莉)は、父・直言(岡部たかし)と母・はる(石田ゆり子)とのお見合いの席に出席していた。しかし、彼女は結婚や家庭を築くことに反対する気持ちを抱いていた。
寅子は自らの意思を貫くために家出を試みるも、失敗に終わる。その後、家族会議で両親と兄・直道(上川周作)、下宿人・優三(仲野太賀)と寅子の進路を巡る論争が巻き起こる。彼女は女学校で学んだ知識を活かし、結婚ではなく自分の道を歩むことを決意する。
そして、三度目のお見合いで、寅子は貿易会社勤務の横山太一郎(藤森慎吾)と出会う。自信満々に社会情勢の知識を披露するも、彼の受け取り方は思わぬものだった。寅子は挫折するが、親友の言葉を思い出し、再び立ち上がる。
こうして、寅子の挑戦が始まる。彼女の物語は、時代の変化とともに、女性の社会進出を描き出す。
朝ドラ『虎に翼』のみんなの感想
轟くんに惹かれる回でした!
彼の行動一つ一つに痺れましたし、男尊女卑とは無縁の本当にかっこいい一面を見せてくれたのが新鮮でした。これからも彼の活躍を応援したいと思います。それにしても、花岡くんの展開には驚かされるばかりです。
花岡くんの意外な一面
轟くんのイメージが一新された一幕でしたね。彼のこう見えて実は理想を持って行動する姿勢に感心しました。一方、花岡くんの意外な一面が見え始めているのが面白い。これからの彼の変化も見逃せません。
今後も彼の成長を見守りたいです。
今回の轟くんは本当にカッコよかったですね!以前は少し怖い印象もありましたが、今回の正義感あふれる行動で、彼に対する見方が変わりました。
次回も気になる!
寅吉と花岡の対立が緊迫感を増し、物語に新たな転機を迎えた印象だ。また、梅子と大庭の関係にも注目が集まり、次回の展開が気になる。
交流が印象的
寅吉が法学部に進学する興奮と不安が交錯し、新たな道を歩む姿に感動した。特に、男女平等をテーマにした寅吉と仲間たちの交流が印象的だった。
法律への疑問が深まる展開に驚き!
寅子が法律に目を向け始めたシーンは意義深かったです。特に、性別による不平等に対する彼女の疑問が強調された場面に驚きました。彼女が六法全書をめくりながら、民法のページを探す様子は、彼女の内面の葛藤や成長を象徴しているように感じられました。
家族の反応が面白い!
寅子の宣言に対する家族の驚きが面白かったです!特に、彼女の強い言葉に対する反応が興味深かったですね。結婚やお見合い、大学のことについての寅子の考え方に、家族はどう受け止めるのか、これからの展開がますます楽しみです。
寅子の決意に感動!
寅子の強さと決意に心打たれました。裁判での冷たい夫の態度にもかかわらず、彼女は妻を支える姿勢を見せてくれました。特に、家族に向かって結婚制度への疑問をぶつけるシーンは胸に迫ります。
感動的な展開に胸が熱くなった!
7話では寅子が法廷で初めて裁判を傍聴し、現実の厳しさに直面する姿が描かれました。彼女の勇気に心打たれました。8話では寅子の家族との衝突が描かれ、結婚制度への疑問が浮かび上がりました。家族の反応に驚きながらも、彼女の強さに感銘を受けました。
よねの一喝に勇気づけられた!
よねの強い言葉に背中を押されました。彼女の行動力と決意に感銘を受けました。彼女の存在が、他のキャラクターたちにも勇気を与えているのが素晴らしいです。
寅子の成長に感動!
寅子が法廷での経験を通じて成長していく姿に感動しました。彼女の内面の葛藤や、社会への問いかけがリアルで共感できました。このドラマは、登場人物の成長が見どころですね。
結婚制度への疑問に共感!
寅子が結婚制度に疑問を投げかける姿に共感しました。彼女の考え方には、現代の社会問題への鋭い洞察が感じられます。このドラマは、視聴者に考えさせられる作品だと感じました。
女性の地位向上へのメッセージが強く響いた!
よねや寅子の行動から、女性の地位向上へのメッセージが強く伝わってきました。彼女たちの闘いには勇気をもらいました。このドラマは、社会に対するポジティブな影響を与える作品だと感じます。
なんでも自由に書いて下さい♪
基本情報
タイトル | 虎に翼(とらにつばさ) |
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作(脚本) | 吉田恵里香 |
出演者 | 伊藤沙莉 / 石田ゆり子 岡部たかし 仲野太賀 森田望智 上川周作 / 土居志央梨 桜井ユキ 平岩紙 ハ・ヨンス 岩田剛典 戸塚純貴 / 松山ケンイチ 小林薫 ほか |
演出 | 梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉 |
時代設定 | 1914年代 – |
制作統括 | 尾崎裕和 |
製作 | 日本放送協会 |
放送チャンネル | NHK総合テレビ、ほか |
放送期間 | 2024年4月頃~9月頃 |
放送時間 | 月曜~土曜 あさ8時~8時15分(NHK総合)ほか |
放送枠 | 連続テレビ小説(通称:朝ドラ) |
放送分数 | 15分 |