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妻夫木聡、“人生の止まり方”と“再出発”を演じる—新たな20年を背負う挑戦

妻夫木聡、“人生の止まり方”と“再出発”を演じる——新たな20年を背負う挑戦

■ 止まった時計が、再び動き出すとき——妻夫木聡という俳優の“今”

人は、どこまでいっても「自分の人生」を生きている。

過去の栄光にすがることも、未来の不安に足をすくわれることもある。それでも、どこかで「もう一度、走り出したい」と願う瞬間がある。

2025年秋、そんな“人生の再出発”をテーマにしたドラマに挑むのが、俳優・妻夫木聡だ。

彼が主演を務めるのは、TBS日曜劇場の新作『ザ・ロイヤルファミリー』。原作は、山本周五郎賞など数々の文学賞を受賞した早見和真による同名小説。

物語は、ひとりの男と一頭の競走馬の出会いをきっかけに、止まっていた人生が再び動き出すまでの20年を描いた壮大なヒューマンドラマだ。

これは、単なる競馬ドラマでも、家族の物語でもない。

「人生の止まり方」と「走り出す勇気」を描く、普遍的な人間ドラマなのである。

■ “変わらない顔”の奥にある、変わり続ける俳優魂

妻夫木聡、“人生の止まり方”と“再出発”を演じる——新たな20年を背負う挑戦

妻夫木聡は、ずっと変わらない顔をしているように見える。

20代で一躍人気俳優となり、数々の映画やドラマに出演してきた。しかしその“変わらない印象”の奥には、役者としての静かな進化と葛藤が刻まれている。

代表作を挙げればきりがない。『ウォーターボーイズ』『悪人』『怒り』『渇き。』、そして近年ではNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』や映画『宝島』(2025年9月公開予定)など、演じるジャンルも幅広い。

「どんな役でも自然体」「感情の出し方が繊細でリアル」

そんな評価を超えて、今や彼は“役そのものになる俳優”と称されるまでになった。

本人も、年齢を重ねる中で「役に向き合うスタンスが変わってきた」と語るように、演じることへの深みと責任感は確実に増している。

■ 挫折からの再起——今回の役は“今の自分に近い”

新ドラマで妻夫木が演じるのは、税理士・栗須栄治。

大手税理士法人で働きながらも、ある出来事をきっかけに挫折を経験し、生きる意味を見失う。そして、偶然出会った競走馬との関係が、彼の止まっていた人生を大きく動かしていく。

この20年間の物語には、「夢」「希望」「挫折」「継承」といったテーマが詰まっている。

そして何よりも興味深いのは、この役が妻夫木自身の年齢とキャリアにぴたりと重なることだ。

40代となり、若さだけで突っ走ることができなくなった今。

「必要とされることのありがたさ」や「誰かに託す想い」が、彼の演技にどんな厚みを与えるのか——そこに注目が集まる。

■ コメントににじむ“俳優としての幸せ”と“家族の物語”

妻夫木は本作への出演について、こう語っている。

「このファミリーの一員としてドラマに携われることが本当に光栄ですし、撮影がとにかく楽しみです。

これだけ愛や希望が詰まった作品というのはなかなかないので…どの時代でも、受け継がれていく未来への希望というものがあります。」

この“家族”という言葉が、ただの比喩でないことが伝わってくる。

原作者・早見和真とは旧知の仲であり、早見から「栗須を演じてほしい」と直接託されたという事実もまた、今回の役に込められた意味の重さを象徴している。

■ 一流スタッフが描く「競馬」ではなく「人生」のドラマ

制作陣も盤石だ。

脚本は『桐島、部活やめるってよ』の喜安浩平

演出は『最愛』『アンナチュラル』で評価を受けた塚原あゆ子

JRA(日本中央競馬会)の全面協力もあり、実際の競馬場での撮影や北海道ロケなど、映像のスケール感も期待されている。

だが、それでもこのドラマは「競馬」ではなく「人生」を描いている。

プロデューサーの加藤章一も、「人と人の繋がり」や「夢を語ることの意味」を中心に据えた作品であることを強調している。

■ 走り出すその背中に、私たちは何を重ねるのか?

このドラマは、夢を語ることに臆病になった大人たちへ向けた物語でもある。

「もう一度、やり直せるだろうか」

「何かを託せる存在に、私はなれるのだろうか」

そんな問いを心のどこかに持っているすべての人に、妻夫木聡は静かに語りかけてくる。

そして、彼が演じる栗須栄治の20年間に、自分の時間を重ねる人は少なくないはずだ。

人生は、止まったように見えても、また走り出せる。

その一歩を踏み出す瞬間に、私たちは何を想い、誰の背中を見つめるのだろう。

なぜ今、妻夫木聡が必要とされているのか?

妻夫木聡、“人生の止まり方”と“再出発”を演じる——新たな20年を背負う挑戦

若手俳優の台頭が続く中、なぜ40代の妻夫木聡がいまなお主演に選ばれ、観る者の心を動かすのか。その答えは「柔軟さ」と「変化を恐れない姿勢」にある。

かつてのアイドル的な役柄を経て、彼は着実に“演技の地層”を深めてきた。

『悪人』で見せた人間の闇、『怒り』での怒涛の感情表現、そして『渇き。』での狂気すら感じさせる存在感——そのすべてが、現在の演技に厚みとして蓄積されている。

また、2025年の彼は、「大河俳優でもなく、主演俳優でもなく、“必要とされる俳優”でありたい」と語っていた(※過去のインタビューより)。

この“必要とされる”という言葉こそ、今作の主人公・栗須にも通じるキーワードだ。

人生は予定通りにはいかない。だが、誰かの声に背中を押され、思わぬ方向に舵を切ることで、新たな景色が見えることもある。

今回のドラマは、そんな人生の“分岐点”を描く物語であり、今まさに変わりゆく時代を生きる私たちに響く一作になるだろう。

📺 放送情報(まとめ)

  • 放送枠:TBS日曜劇場(2025年10月期)
  • 主演:妻夫木聡(栗須栄治 役)
  • 原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』
  • 脚本:喜安浩平
  • 演出:塚原あゆ子
  • 撮影協力:JRA(日本中央競馬会)

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!

この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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