ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』第3話 あらすじ
テレビ画面の前で、香澄法律事務所の面々が情報番組の法律相談コーナーに出演する今日子を見守っていた。面々は驚異的な知識と絶妙なトークスキルでクライアントの問題を解決し、同時に自身の事務所を宣伝する今日子に感嘆の声を上げていた。しかし、このテレビ出演には一筋縄ではいかない裏事情があったのだ。
それは、今日子の出演が、弁護士蔵前勉が天野杏を売り込むための策略であることだった。蔵前は事務所にクライアントが殺到することを期待し、杏に対してこの計画を持ちかけていた。
その一方で、香澄法律事務所には新たなクライアントの依頼が殺到し、それは私立小学校に通う10歳の少年、樋口翔からのものだった。彼の依頼は、父親が母親を殴り、警察に逮捕された傷害事件の弁護をしてほしいというもので、翔は言葉巧みに杏たちに訴えた。「父はどうなってもいいんですが、僕に迷惑がかかるのは嫌です」と翔は切実な願いを込めて語った。
杏と共に翔の父、樋口徹に面会した蔵前は、樋口の過去を知る。彼はかつて日本代表として活躍した元プロ野球選手であり、2年前にケガでクビになり、現在は宅配のドライバーと深夜の工場で清掃のアルバイトをしていた。樋口の妻・明乃が突然翔を連れ去り、離婚を突きつけたことから、激しい言い争いが起き、暴力沙汰に至ったのだ。
この事件を引き受けることに決めた杏は、明乃の代理人弁護士として示談交渉に臨む。しかし、相手の弁護士は、杏の姉である天野さくらが所長を務める天野法律事務所の弁護士、海堂俊介であった。
ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』第3話の視聴率
視聴率:7.0 %
ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』第3話 ネタバレ
パラリーガル女性弁護士杏の挑戦!
新たな一日が始まり、新人弁護士の天野杏(演じるのは平手友梨奈)は、今日も仕事がなくてイライラしていた。所長の香澄今日子(戸田恵子)との関係はいつものようにピリピリしていた。しかし、そんな緊張した状況に、蔵前勉(演じるのはムロツヨシ)が仲裁に入る。
そんな中、私立小学校に通う10歳の少年、樋口翔(演じるのは三浦綺羅)が弁護の依頼に事務所にやって来る。翔の依頼は、父親の樋口徹(演じるのは永岡佑)が妻である明乃(演じるのは野村麻純)に対して暴行を行ったというものだ。
しかし、翔は大人びた態度で語る。「父はどうなってもいいんですが、僕に迷惑がかかるのは嫌です」と言い、依頼料として高級腕時計を渡す。
蔵前と杏は樋口徹との面会に向かう。蔵前は徹が元プロ野球選手であることに気づき、大いに喜びます。
徹は2年前にケガでプロ野球チームを解雇され、現在は宅配のドライバーと深夜の工場で清掃のアルバイトで家計を支えている。それでも、彼は社会人野球を続け、再起を図っていました。
蔵前と杏は暴行事件についての詳細な情報を収集し、示談交渉に向けて進むことに決めます。
事件の背後にある壮絶なドラマ
3か月前、明乃は翔を連れてどこかへ姿を消し、一方的に離婚を宣告しました。さらに、親権は自分が持っていると主張してきたのです。
"翔にあなたは必要ないのよ!"という言葉に怒った徹は彼女を突き飛ばし、全治1か月の怪我をさせてしまったのでした。
蔵前と杏は示談交渉のため、明乃の代理人弁護士と会うことになりました。その代理人はまたもや杏の姉、天野さくら(演じるのは江口のりこ)が所長を務める"天野法律事務所"の弁護士、海堂俊介(演じるのは大倉孝二)でした。
海堂は言います。「親権を渡すなら示談に応じる」と。しかし、杏は断固として反論します。「無断で息子さんを連れて行ったのは誘拐罪にあたります」と相手の弱点を突き、強気に立ち向かいます。
姉妹の対決
そんな中、さくらが乱入します。挨拶の際、さくらは蔵前のことを嘘が上手で、表裏がある人と評価します。杏はそうではないと反論し、「あんた、弁護士向いてないよ」と言い放つのです。
杏は何も言わずに事務所を去ってしまいます。杏とさくらは異母姉妹であり、親はすでに他界しており、たった2人でしたが、姉妹関係は壊れていました。
翔の未来を取り戻せ
その後、杏は翔を呼び出し、示談に応じれば不起訴になると告げます。「それでいいです」と翔は答えます。現役の時も今も、仕事で忙しく、翔に十分な時間を割けなかったからです。
しかし、明乃は翔を連れ戻しに事務所に怒鳴り込んできます。
「申し訳ございません!!」、蔵前は急いで土下座した。そして、「これでは誘拐と思われても方ありません」と、確実に相手の痛いところを突いた。
明乃は翔の腕を強く引っ張り、事務所から出ていく。この一連の出来事は、一つの矛盾を解明し、親権争いの舞台裏に隠された真実に迫る序章であった。
その後、蔵前は杏子に翔が忘れたカードを見せた。カードには父親の徹の名前が印刷されており、それが翔にとってどれほど大切なものだったのかを示していた。
「本当の気もちを隠さないと立っていられないでしょう」と蔵前は言う。杏は、親権争いの裁判に臨む覚悟を決意する。