ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』10話あらすじ
最愛の君を救え!揺れ動く三瓶とミヤビの運命の選択
手術をすれば二度と目覚めることはできない…難病に苦しむミヤビ(杉咲花)を救うため、医師の三瓶(若葉竜也)は大きな選択を迫られています。ミヤビの病状とその決意、そして三瓶の胸中を描く物語が、ついに最終章へと突入します!
突如現れる一過性健忘の症状により、三瓶が誰だかわからなくなってしまうミヤビ。今回は軽い発作で済んだものの、医師の大迫(井浦新)は三瓶に対し、「手術は危険すぎる、絶対に手を出すな!」と釘を刺します。しかし、それは三瓶にとって簡単な選択ではありません。
数日後、公園でてんかん発作を起こした絵描きの柏木周作(加藤雅也)が丘陵セントラル病院に運ばれてきます。最悪性の脳腫瘍を患う周作は、もはや手の施しようがない状態。彼は徐々に記憶を失い、ついには妻・芳美(赤間麻里子)のことすら分からなくなってしまいます。その姿を見たミヤビは、未来への不安に駆られます。彼女もいつか、何もかも忘れてしまうのだろうか…。
一方、三瓶は大迫の元で見た精細な脳のMRI画像を思い返します。ミヤビの記憶障害の原因は、メスを入れてはいけない領域“ノーマンズランド”にあります。手術をすれば命に関わる状態ですが、放っておいて再発すれば同じ結果を招く可能性も。葛藤する三瓶は、手術の練習に没頭します。その姿を見たミヤビは、ある決意を胸に秘めます。
果たして、三瓶は最愛のミヤビを救うことができるのでしょうか?彼女の未来と記憶を守るために、三瓶はどんな決断を下すのか。感動のクライマックスが待っています!
ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』10話 視聴率
視聴率:6.4%
ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』10話ネタバレ
手を出してはいけない!厳命の理由
ミヤビ(杉咲花)は、一過性健忘という難病に苦しんでいました。ある日、大迫(井浦新)は三瓶(若葉竜也)に「手術ができるならとっくにやっている」と断言。ミヤビの手術は危険すぎるため、絶対に手を出してはいけないと強く釘を刺します。
ミヤビもまた、「可能性があったとしても手術はしないつもり」と三瓶に言い聞かせます。しかし、それでも三瓶は細い糸で手術の練習を続けていました。星前宏太(千葉雄大)に「なぜやってるの?」と問われると、三瓶は「わかっています」と答え、練習をやめることはありませんでした。
てんかん発作と運命の出会い
数日後、画家の柏木周作(加藤雅也)がてんかん発作を起こし、病院に運ばれてきました。ミヤビは妻・芳美(赤間麻里子)に夫の余命がわずかであることを伝えましたが、芳美は深刻に受け止めていないようでした。
柏木は妻に「オレだって1人ならもっといい絵が描けた」と本音をぶつけます。これは彼が悪性の脳腫瘍を患っていることによるものでした。
手術をしない決断
大迫は精密な脳のMRI画像を見せながら、手術の困難さを三瓶たちに説明します。ミヤビの記憶障害の原因は、メスを入れてはいけない領域「ノーマンズランド」にあり、そこは0.5ミリ以下の世界。人が手術できるわけがなく、手術時間も2分しかないのです。
夜、星前がミヤビに「どういう気持ちなの?」と尋ねます。ミヤビは「手術はしないつもりです。何度考えても同じだと思う」と答えました。星前は「これも書いておいてよ。星前先生も心配していたって」と笑いながら涙ぐみ、部屋を後にします。
ミヤビは日記にこう書きます。
「手術はしない。失敗すれば三瓶先生は自分を責めてしまうから。三瓶先生には笑っていてほしい」
失われる記憶への恐怖
ミヤビは一過性健忘の症状が再び現れます。
「わたしはなにをいつまで覚えていられるのか」
「大切な人たちも、交わした言葉も、いっしょに過ごした日々も、すべてなくして…」
「最後は何も残らないのだろうか」
三瓶は、ストップウォッチを片手に懸命に手術の練習を続けます。「クソッ!!」と声を荒げるのです。
大迫と三瓶の対立と協力
大迫、三瓶、星前、綾野(岡山天音)が集まり、ミヤビを救う方法を話し合います。綾野が「隠す必要ないですよね」と言うと、大迫は密かに練習していることを伝えます。
大迫が「どうしても10分はかかってしまう」と言うと、三瓶は「8分45秒です」と張り合います。
大迫はミヤビが事故に遭ったあとすぐに練習を始めていたことを知り、三瓶は「やっぱりあなたは医者でしたね」と言います。大迫は「やっぱりキミは生意気だ」と返します。
失われない絆
柏木の記憶は次第に薄れていき、眠っている時間が増えていきました。しかし、妻・芳美が訪れると、起きて食事をとり、わずかな反応を見せます。ミヤビは「柏木さんの心が覚えているんですね」と言います。
柏木が「モデルになってくれませんか?」と言うと、芳美は泣きながら抱きしめ「お願いします」と受け入れます。ミヤビは日記に「失われないものも、きっとある」と書きます。
ミヤビの倒れる瞬間
ミヤビは三瓶に微笑みかけます。「わたしずっと怖かった。このまま何も残らずに消えちゃうのが。だけどもうだいじょうぶだなって。失われないものもあるんですね」と。
そのとき、ミヤビは頭を押さえて倒れます…。