
🎧 11月1日、V6が再び動き出す日
1995年11月1日、V6はシングル『MUSIC FOR THE PEOPLE』でデビューした。

それから30年を経て迎える2025年11月1日、彼らの全楽曲が各サブスクリプションサービスにて配信される。
デビュー記念日という節目の日に、再び音楽として彼らの軌跡が解き放たれる。
90年代の青春を共にした人々にとってV6は「時代の音」そのものであり、2000年代以降に出会った世代にとっては“成熟したアイドル像”の象徴だった。
今、彼らのすべての楽曲がデジタルの海に乗り出すことで、音楽は再び世代を超えて響き合う。
📀 V6の歩みが、ひとつのプレイリストになる
今回のサブスク解禁では、デビュー曲『MUSIC FOR THE PEOPLE』からラストアルバムまでの全作品が対象となる。
『TAKE ME HIGHER』『愛なんだ』『WAになっておどろう』『Darling』――数々のヒット曲がいつでも手の中で聴けるようになる。
V6の音楽は、ただ懐かしさを運ぶものではない。テレビ主題歌として多くの人の耳に届きながら、その裏側で常に“音楽性の挑戦”を続けてきた。
デジタル配信の時代において、この一斉配信は「V6の作品を未来へ残す」文化的な意義を持つ。
それは、音楽としてのV6がいかに誠実であったかを再認識させる瞬間でもある。
🌈 未発表曲『笑顔が好き』が示す“優しさの哲学”
ファンの注目を集めているのが、小山田圭吾が作曲を手がけた未発表曲『笑顔が好き』の同時配信だ。
この曲はこれまで音源化されておらず、V6の活動終了後に初めて公に届けられる新曲となる。
タイトルが示す「笑顔」というテーマは、V6が長年大切にしてきた“人と人をつなぐ温かさ”の象徴でもある。
作曲者・小山田圭吾の繊細なポップセンスが加わることで、V6の音楽に新たな角度から光が差し込む。
異なるアーティスト性が交わることで、新鮮な聴感が期待できる一曲となりそうだ。
👥 Coming Century&20th Century、両翼そろっての再会
同日、Coming Century(森田剛・三宅健・岡田准一)の楽曲も配信開始となる。
すでに20th Century(坂本昌行・長野博・井ノ原快彦)の楽曲はMENTレーベルを通じて先行配信されており、これでV6関連の全楽曲が出そろう。
Coming Centuryが描いてきた“青春の疾走”、20th Centuryが奏でてきた“穏やかな成熟”。
異なる表現を持つ二つのユニットが、再びひとつのプレイリストで聴けることは、V6というグループの多層的な魅力を再確認する機会となるだろう。
それは、6人それぞれの歩みが音楽の中で再会するような瞬間でもある。
☕ 喫茶二十世紀リニューアルが象徴する“継承と再生”
同じ11月1日、20th Centuryの3人がオーナーを務める「喫茶二十世紀」が東京・自由が丘でリニューアルオープンすることも発表された。
新たにドリンクやソフトクリームのテイクアウトを開始するなど、サービスを拡充。
“音楽”という形だけでなく、“場所”としてもファンの記憶が続いていく。
喫茶二十世紀は、V6の活動終了後もファンが集う場所として静かに息づいてきた。
その空間が再び開かれることは、「V6の物語は形を変えて続いていく」という確かなメッセージのように感じられる。
✨ あの日のV6が、今の私たちに語りかけるもの

V6の楽曲を改めて聴くと、そこには「時代の空気」が鮮やかに刻まれている。
折りたたみ携帯が主流だった頃に流れていた『愛なんだ』。CDショップの試聴機の前で聴いた『Darling』。
しかし、メロディや歌詞を今聴いても驚くほど瑞々しい。
彼らの音楽の根底には常に、“誰かを想う優しさ”がある。
恋愛、友情、家族、別れ、再会――V6はそれらを派手に演出することなく、日常に寄り添う形で歌い続けてきた。
だからこそ、どの世代が聴いても“自分の物語”として響くのだ。
今回の全曲サブスク解禁は、懐古ではなく“再生”の機会。
新しい世代がV6の音楽に初めて出会い、過去の世代がもう一度耳を傾ける。
その瞬間、V6という6人の声が、時間の壁を越えてまた私たちの心に届く。
11月1日――それは、V6の音楽がもう一度「はじまる日」だ。

































