第1話では、主人公の町田涼(堀田真由)が、突然の監督デビューという大きなチャンスを手にしつつも、彼女の心の奥にある夢や葛藤が描かれます。そして、涼と3人の妹たちの恋模様も絡み合い、今後の展開に期待が高まる内容となっています!
涼と妹・衿の夢
物語は、涼がドラマの助監督として現場で奮闘するシーンから始まります。
彼女はADの青木(前原瑞樹)と俳優の代役を務め、プロポーズのシーンに挑みますが、なかなか雰囲気が出せずに叱られてしまいます。このシーンをきっかけに、涼は高校時代、妹・衿(長濱ねる)と交わした夢を思い出します。涼が脚本を手掛け、衿が主演を務めるという朝ドラへの挑戦です。
現実の厳しさにぶつかりながらも、その夢は彼女の中で消えることはなく、今も心の奥底に存在していることが感じられます。
突然の監督デビューのチャンス!
そんな涼に、思いもよらないチャンスが訪れます。上司の柿谷成実(臼田あさ美)から、急にドラマの監督を任せたいという提案を受けるのです。理由は、メイン監督である塩塚監督が盲腸で倒れてしまったため、7話のみの代役が必要になったという状況。しかし、監督としての経験がない涼にとっては、大きなプレッシャーがのしかかります。
成実は「監督っていうのは、こういうチャンスをものにするもの。会社員だからやらなくちゃ」と涼を説得し、彼女は渋々ながらも監督業を引き受けることに。「ここで踏み出さなければ、チャンスは二度と来ない」という涼の内なる焦りも伝わってきます。
脚本家・黒崎との対立
監督デビューが決まった涼ですが、次に立ちはだかるのが脚本家の黒崎(生瀬勝久)との意見の衝突です。黒崎は温厚な性格ではあるものの、いつも余計な一言を添える人物。涼が最も悩んでいるのは、黒崎の脚本にある「もっと恋しないともったいない」というセリフ。涼はこのセリフに違和感を覚え、「現代の女性に寄り添っていない」と考えるのです。
黒崎は「女性にはシンデレラ願望がある」として、昔ながらの恋愛観を作品に織り込むことを重視していますが、涼はそれに強く反発。「普通に恋愛しなくても、幸せを達成できる女性はたくさんいる」と主張し、涼と黒崎の間に激しい対立が生じます。
恋と仕事に揺れる涼の心
一方で、涼自身の恋模様も動き始めます。涼は同級生の結婚式に出席し、そこで疎遠になっていた幼馴染みの行城律(一ノ瀬颯)と再会します。律は現在、東京の新聞社で働いており、仕事に打ち込む彼の姿は涼に懐かしさを与えます。しかし、律もまた、どこか心に距離を保ちながら接している様子があり、涼の心を複雑にさせます。
その一方で、涼は「監督」としての責任を果たさなければならないというプレッシャーと、個人的な恋愛に対する葛藤が交錯していきます。涼は恋愛至上主義に抗いながらも、律の優しさに徐々に惹かれていくようになるのか、今後の展開に注目です!
4姉妹の恋と悩み
涼だけでなく、彼女の3人の妹たちもそれぞれ恋や悩みを抱えています。
- 三女の芽(畑芽育)は、服飾学校に通いながらお金持ちの彼・久我山と交際中。
しかし、久我山の携帯には別の女性からの着信があり、芽はショックを受けます。そんな中で芽は、謎の男・灯司(深田竜生)と関係を持つことに。彼との関係は、単なる気まぐれなのか、それとも新たな恋の始まりなのか、芽は混乱しています。
- 長女の恵(仁村紗和)は、ハローワークで働く非正規職員で、恋人の小川大河(渡辺大知)との結婚を考えています。
しかし、彼は結婚に対して消極的で、恵は大きな悩みを抱えています。さらに職場ではセクハラ上司との問題もあり、恵の心は揺れ動いています。
衿との再会はあるのか?
涼と妹たちの夢と恋を描くこのドラマで、特に気になるのは、衿が涼や家族との関係をどう再構築していくのか、という点です。衿は2年前に家を出て行き、現在は連絡が途絶えたまま。涼が高校時代に書いた脚本「シンデレラ2.0」の演劇が、彼女にとっての強い原動力となっています。
律との再会で、涼は過去の映像を見返し、衿が語った「お姉ちゃんが脚本家になるのが私の夢」という言葉を思い出します。涼と衿の夢が再び交わる日が来るのか、2人の関係がどう変わっていくのかに注目です。
第1話では、涼が監督デビューという大きなチャンスを掴む一方で、彼女自身の恋や仕事、そして妹たちとの関係が複雑に絡み合って描かれています。今後、涼がどのように夢を追いながら恋と仕事に向き合っていくのか、そして4姉妹それぞれの物語がどう進展するのか、見逃せません!