憧れの国で、一人きりの旅が始まった。
2025年9月20日、Snow Manの渡辺翔太が初めて海外単身ロケに挑んだ特別番組『オーストリアに憧れて~渡辺翔太 煌めきの旅路~』(日本テレビ)が放送される。
舞台は、芸術と歴史、音楽と自然が調和する国・オーストリア。
ひとりきりで降り立ったその地で、彼はどんなものを見て、何を感じたのか。そして、5年間走り続けてきたSnow Manとしての道のりの先に、どんな“自分”を見つけたのか――。
「不安だった。でも、それ以上にワクワクしてた。」
今回のロケは、渡辺にとって人生初の“ひとり海外”。舞台となるのは、彼が以前から「一度は行ってみたい」と語っていたオーストリアだ。
1901年創業の文具店で手に入れたノートを旅の相棒に、最初に訪れたのはウィーンの象徴・シュテファン大聖堂。壮麗な建築と荘厳な雰囲気に包まれながらも、どこか不安げな表情を浮かべる彼。しかし、そこには“自分の感性で世界を受け取る旅”への好奇心が確かに存在していた。
彼は言う。「こういう旅って、自分の“素”が出ちゃうと思う。だからちょっと緊張したけど、だからこそやってみたかった。」
美食と音楽、アート…“好き”が詰まった街・ウィーンで感じたこと
ウィーンはまさに芸術の都。
世界三大劇場に数えられるウィーン国立歌劇場では、本場のオペラの迫力に言葉を失い、ペーター教会ではモーツァルトが実際に弾いていたというパイプオルガンの音色に、静かに耳を傾ける。
また、19世紀末ウィーンを代表する画家・グスタフ・クリムトの壁画を前にした時、彼の目に映ったのは「ただ美しい」だけではなかった。
“自分の感性でアートに触れる”という経験を通して、彼の中にあった何かが変化していくのが、画面越しにも伝わる。
さらに、ザッハトルテやウィンナーシュニッツェルといったオーストリアの伝統料理も堪能し、どこか少年のような表情を見せる渡辺。とりわけ、生まれ年のヴィンテージワインを口にしたとき、彼の口からふとこぼれたのは、「Snow Manとしてデビューして5年…本当にいろんなことがあったな」という、控えめながらも重みのある言葉だった。
「自分に自信がない」その言葉の裏側にある“覚悟”
番組内では、渡辺が「自分にあまり自信がない」と打ち明ける場面もある。普段からメンバーに「もっと自信を持っていいのに」と声をかけられるというが、本人はそれを「照れもあるし、真面目すぎる性格もある」と笑う。
だがその控えめさは、裏を返せば「期待に応えたい」という真摯な姿勢の裏返しでもある。
自分を過大評価せず、過小評価もせず、等身大のままステージに立ち続ける姿に、共演者やファンの間でも信頼が厚い理由がにじみ出る。
そして、この旅を通して彼が出会った現地アーティスト・塩田千春との対話は、表現者としての“今の自分”を見つめ直す大きなきっかけとなった。
辺翔太の現在地──Snow Man、そして個人として
Snow Manの活動は、2020年のデビュー以降、目覚ましい勢いで成長を続けてきた。
その中で、渡辺は歌唱力の高さや安定感のあるパフォーマンス、そして時にユニークなMCやバラエティでの発言が話題になる一方、“美容に詳しいメンバー”としてたびたび話題に上ることも多い。
TV・ラジオ・雑誌、そしてSNSを通して見せる多面的な魅力は、グループ内でも独自の存在感を放っている。
そして今回の番組は、そんな彼が“アイドル”という枠組みを越えて、一人の表現者として異国の地に身を置き、世界と向き合う姿を描いた貴重なドキュメントでもある。
ノートに綴った想い──“好奇心”が導いた旅の終着点
旅の中で、渡辺はノートに思いついた言葉や風景、心の動きを丁寧に書き留めていった。
それは“映え”や“結果”を求めるのではなく、“感情”と“記憶”を大切にする彼のスタンスそのもの。
「自分が何に感動するのか、何を面白いと感じるのか。それを素直に見つめた旅だった」と語る姿は、これからの活動の可能性を静かに、でも確かに感じさせる。
旅が教えてくれた、“変わらないもの”の価値
「自分を変えたい」と思うことはあっても、何もかもを変える必要はない。
この旅は、そんなシンプルだけれど大切なメッセージを、渡辺翔太に教えてくれたのかもしれない。
これからも、Snow Manとして。渡辺翔太として。
彼がどんな景色を見て、どんな言葉を紡いでいくのか。
その一歩一歩を、ファンはこれからもそっと見守っていくだろう。
Snow Man 渡辺翔太と“ひとり仕事”の親和性とは?
渡辺翔太は、グループでの活動と並行して、ここ数年“ソロ仕事”への適性をますます発揮してきている。
その象徴が、今回のような「一人で異国の地に身を置く」スタイルの番組だ。
彼の“気配り”や“空気を読む力”は、時にグループの中では控えめに見えることもあるが、単独での企画ではその魅力がむしろ際立つ。相手や場の空気を壊さず、静かに芯を持ったリアクションが求められるドキュメント系番組では、まさに“適材適所”と言えるだろう。
今後、旅番組やドキュメンタリー、ナレーションなど、彼の“声”や“まなざし”を活かせるジャンルが増えていけば、Snow Manファン以外の層にも届く表現がもっと広がっていくはずだ。
「旅は、自分と対話する時間。」
今回の放送は、そんなシンプルで、でも誰もが忘れがちなテーマを、渡辺翔太という“等身大のアイドル”を通じて体現した、静かで力強い作品だ。
「オーストリアに憧れて~渡辺翔太 煌めきの旅路~」の番組情報
放送日時
日本テレビ 2025年9月20日(土)15:30~16:00(※関東ローカル放送)
【レビュー】映画『火喰鳥を、喰う』の感想・評価・口コミ・評判
【2025年10月3日公開,108分】 INTRODUCTION(イントロダクション) 戦死したはずの先祖の名が墓から消え、突如もたらされた日記が“生への執念”を告げる――。 水上恒司と山下美月が挑むのは、現実が侵食されていく戦慄の超常サスペンス。不可解な事件が連鎖する中、宮舘涼太演じる超常現象専門家が告げる「死者は生きている」という言葉が、新たな現実を呼び起こす。生と死、歴史と現在が交錯する、異形のオカルト・ミステリーだ。 【監督】本木克英【原作】原浩【脚本】林
“銀髪”から主演へ─Snow Man佐久間大介の新たな幕開け
Snow Manの 佐久間大介 が、映画単独主演を務める作品 『スペシャルズ』。 公開は2026年春とまだ先ですが、先行して解禁された特報映像が早くも注目を集めています。 “銀髪姿”で知られる彼が、今なぜ主演俳優としてスポットを浴びるのか。その背景には、これまで積み重ねてきた多面的な活動と、本人のキャラクターが持つ強さが見えてきます。 Snow Manの“ムードメーカー”から表現者へ 佐久間といえば、Snow Manの中でも明るさと軽快さを象徴する存在。 アニメや声優業界への熱烈な愛情から、バラエティやラ
翔太、世界へ。渡辺翔太がミラノで見たもの、感じたもの
世界の扉を開いた瞬間 2025年9月26日(現地時間)、Snow Man の 渡辺翔太 が、イタリア・ミラノで開催された TOD’S(トッズ)2026年春夏コレクションに招かれ、ミラノコレクションへ初参加を果たしました。 この舞台は世界のファッションシーンをリードする場。渡辺にとっては初めての挑戦であり、新しい価値観や刺激を得るきっかけとなりました。 渡辺翔太という存在 ― 美意識と表現の幅 Snow Man のメンバーとして高い人気を誇る一方で、渡辺翔太は美容意識の高さでも知られています。スキンケアやラ
Snow Man、5thアルバム『音故知新』と5大ドームツアー決定|進化を続ける9人の現在地
Snow Man、止まらない挑戦 2025年の冬、Snow Manがまた大きな一歩を踏み出します。 5枚目のフルアルバム『音故知新』が11月5日にリリース。そして同時に発表されたのは、史上最大規模となる5大ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」。 デビューから5年余り。歌もダンスも、個人活動も確実に広がりを見せている9人が、グループとして再び集まり「今」を形にします。アルバムとツアー、二つの大きなプロジェクトに込められた意味を、じっくり掘り下げていきましょう。 『音
目黒蓮という二面のヒーロー 役者・アイドルの枠を超えて挑む“SAKAMOTO DAYS”とこれから
「Snow Manの目黒蓮が演技で魅せる時代」が、確実に到来している。 2026年GWに公開予定の映画『SAKAMOTO DAYS』で主演を務める目黒蓮。これまで数々のヒット作で見せてきた繊細な演技力、誠実な表現、そして真摯な姿勢を武器に、今回はまったく新しいジャンル――アクション×コメディ×ハートフルという複合的な世界に足を踏み入れる。 アイドルと俳優、その2つの顔を自在に行き来しながら進化を遂げてきた目黒が、今度は「1人で二役に近い演技」とも言える、難役・坂本太郎に挑む。 ■ 俳優・目黒蓮の現在地|“
Snow Man 佐久間大介、初のTVアニメ主演で見せる新たな声と覚悟
アイドル、俳優、そして“声優”へ――佐久間大介の新章が始まる 人気グループ・Snow Man のメンバーとして圧倒的なパフォーマンスを見せる一方、アニメ愛と声の表現力で新たなステージに立とうとしている男がいる――佐久間大介だ。 そんな彼が今回、新たに挑戦するのが テレビアニメでの主演声優。 オリジナルTVアニメ『風を継ぐもの』で、記憶をなくした青年・立川迅助という難役に挑む。 「アニメオタク」では終わらない。 「Snow Manの佐久間」だけでもない。 その先にある“声優・佐久間大介”という存在が、いま静