ゴールデンウィークに突入した仮想通貨市場。今回の注目トピックは、なんといってもリップル(XRP)によるCircleの買収報道です。さらに、「Sell in May(セル・イン・メイ)」の季節に突入した今、ビットコインやその他アルトコインの行方はどうなるのか──。最新のファンダメンタルズや市場の動向をまとめて解説します。
🔥 XRPがCircleを買収!? 驚きの報道とその真偽
暗号資産界隈で衝撃を呼んだのが「リップルがCircleの買収を試みた」という報道。買収金額は約40~50億ドル規模とされましたが、どうやら交渉は決裂したようです。Circleはステーブルコイン「USDC」を発行する企業で、時価評価額は約50億ドルとされており、上場準備も進行中。買収成立ならば、XRPのステーブル領域進出という新たな展望が見えていただけに、市場へのインパクトは大きいものでした。
🧠 米国経済指標とビットコインの動き
4月末に発表されたADP雇用統計や実質GDPなどの指標は市場予想を下回り、リスクオフムードに傾きました。またドル円相場は143円台に反発し、日本企業にも影響を与えています。ビットコインは現在94,200ドル付近での推移。オーダーブック上では96,000ドルに売り板、90,000ドルに買い板が集中しており、当面はこのレンジ内での動きが意識されています。
🔰 ADP雇用統計とは?:米国の民間雇用者数の増減を示す経済指標で、景気動向を占う材料の一つです。
📊 ETF・ファンドの資金流出入と大口の動き
直近のETF(上場投資信託)では、全体で1億ドルの資金流出が見られましたが、BlackRockなど機関投資家の動きには依然として強気な姿勢が伺えます。ETFへの資金流入は8日連続を記録し、機関投資家からの信頼感が高まりつつある印象です。BitwiseのCIOマット・ホーガンは「2024年末までにETFが過去最高を更新する可能性がある」と強気な予測をしています。
🏦 主要プレイヤーのコメントとトレンド
BlackRock:「ETFの保有層は個人から機関へ移行中」
Goldman Sachs:「ステーブルコインの規制明確化で市場は新段階へ」
Arthur Hayes:「金融政策の緩和は時間の問題」
Visa:「ステーブルコイン対応カードを南米からリリース」
このように、伝統的金融の大手プレイヤーが次々と仮想通貨市場に参入または支援の動きを見せており、2024年の後半はさらにボラティリティが上がる可能性も。
🐑 懐かしのAlpacaが急騰!?
一時1.2ドルだった「Alpaca(アルパカ)」トークンが、わずか1週間で30倍に急騰し、一部で話題沸騰。Binanceの上場廃止報道後に仕手的な買いが入り、レバレッジ・ステーキングの導入と合わせて短期的に市場を賑わせています。
🎯 まとめ
XRPのCircle買収報道は決裂も、市場に与えた影響は大
ビットコインは9万〜9.6万ドルレンジ内での動きに注目
米国経済指標の悪化で、金利や為替市場にも波紋が
5月相場も始まり、「Sell in May」の格言どおり調整局面となるのか、それとも新たなブレイクアウトのきっかけが訪れるのか──要注目です。