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レビュー 映画

【レビュー】あの日のように抱きしめて の口コミ評判!

2015年8月17日

「はたしてあんなに愛していた妻の事を顔が変わったとて全くわからなくなるものだろうか?最後のシーンのあとの夫の行動が気になる。お互いの微妙な空気感がいつ実は…って展開になりそうな、成り行きをドキドキしながら観てしまうサスペンスラブの傑作。」

anohinoyouni
上映中【2015年8月15日(土)から公開】

「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト監督と主演のニーナ・ホス、共演のロナルト・ツェアフェルトが再タッグを組み、ナチスの強制収容所で顔に大怪我を負った妻と、変貌した妻に気づかない夫の愛の行方を描いたサスペンスドラマ。1945年、ベルリン。ネリーは強制収容所から奇跡的に生き残ったものの顔に大きな傷を負い、再生手術を受ける。過去を取り戻すために夫ジョニーを探し出そうと奔走するネリーは、ついにジョニーと再会を果たす。しかし、ジョニーは顔の変わった彼女が自分の妻ネリーであることに気づかないばかりか、収容所で亡くなった妻になりすまして遺産をせしめようと彼女に持ちかける。夫は本当に自分を愛していたのか、それともナチスに寝返り自分を裏切ったのかを知るため、ネリーは彼の提案を受け入れることにするが……。-eiga.com -

あの日のように抱きしめて を観た人の感想、評価、口コミ

あの日のように抱きしめて、を観る。
女は過去を取り戻そうとし、男はひたすらなかったことにしようと意識に重い蓋を被せる。
終盤のスピーク・ロウの緊張感の重いこと。
深い映画でした。

「あの日のように抱きしめて」見た。最後の数分間の緊張感と恐ろしさたるや。人間の弱さと強さ、計り知れなさを同時に見るような作品。ニーナ・ホスが相変わらず素晴らしい。

「あの日のように抱きしめて」主人公が手術を受け新しい生活を始める手引きをする友人が印象に残った。彼女はスイスに逃れ、主人公のように収容所送りになることはなかったが、やはり深く傷つき、回復されることがない。戦争の傷跡の形が様々な姿で現れる。

『あの日のように抱きしめて』。『東ベルリンから来た女』もそうだけど、この監督さん、同じ時代を生きているといっても、各人の立場により、時代がもたらすものが全く違うのだ、という酷い事実を描くのが本当にうまい。しかもラブストーリーとしてちゃんと成立しているところがすごい。

良い映画や本や絵に接すると、飴玉を口の中で転がすように、頭の中でずっと転がしてしまう。「あの日のように抱きしめて」もそういう映画だったな。観終わってから、ずっと考えている。

【あの日のように抱きしめて】
とは言え、拷問のごとき取り調べを受けたことがない僕には、ネリーを売り渡したジョニーの無念の深さは知り得ないわけで、彼を責めるのはどうにもなぁとは思う。

【あの日のように抱きしめて】
たぶんジョニーは、「彼女が本物のネリーである可能性」と「ネリーが自分の計略に従う理由」の間で堂々巡りを繰り返してたんじゃないかなぁ。「結局遺産が欲しかった」のかも知れないけど、そこまでジョニーが薄情なヤツだとも思えない。

【あの日のように抱きしめて】
ネリーが「離婚届」のことを知っても、なおジョニーの計略に従ったのは、彼が自分から告白してくれるのを待っていたからなのかもしれないな…。いわば、最後のチャンス。
まぁ、その期待は最悪の結果になるわけだけど。ホント男って馬鹿だよね。ごめんなさい(!?

そうそう「あの日のように抱きしめて」は、サンペンスではなく、メロだったことを報告しておきます。サンペンスではなく、メロです。
人を試してはいけませんね。

【あの日のように抱きしめて】
そして、ネリーが「仕掛けたこと」にも気付いた。
「生還のための赤いドレス」って、最初は膝丈より長かったけど、袖丈も手首ほどだったよな…?それがラストの「収容所の番号」をジョニーに見せることになったわけだけど、あれはわざとネリーがやったことではないか?

【あの日のように抱きしめて】
吐きそうになるくらいジョニーのことを考えて、なんとなく分かった気がする。彼は、彼女の方から「私はネリーよ」と告白してほしかったんだろうな。

【あの日のように抱きしめて】
なぜネリーは、「自分が死んだと断定して、しかも遺産を不当に受け取ろうとする」ジョニーに協力するのか、観客(てか僕)から見ると、熱病に浮かされているかの如く行動が不条理でまるで意味がわからなかったんだけど…

【あの日のように抱きしめて】
今思えば、キービジュアルのネリーの顔は「夫の本心を見抜こうとする女の顔」にしか見えないな…。映画見る前はどう感じてたっけ。もう忘れたよ!!

あの日のように抱きしめて、初日。もうラストの旦那の顔が、、たった一人になったネリーには幸せになってもらいたい。

【あの日のように抱きしめて】
うーん…これはネリーは、結局ジョニーの元には帰らずにドイツを脱出したんだろうなぁ…。
一瞬「は!?なにこの投げっぱなしエンド!!」と思ったけど、ネリーとジョニーの「表情変化の真逆の食い違い」をよくよく考えると、僕にはそうとしか思えない。

この映画観てたら、ジャズの"Speak Low "が、与謝野晶子の「やは肌のあつき血汐にふれもみで…」って歌と重なった。こんな激しい恋がした。映画『あの日のように抱きしめて』

あの日のように抱きしめて、を観ました。戦争は終わった後に人の心に新たな戦争を生むというコトをつきつけられました。人間は人を思いやる気持ちとエゴイズムな考え、だれもが両方をもっていて、抑制してバランスをとっているもの。戦争で受けた心の傷はそれができなくなってしまう。悲しいことです。

『あの日のように抱きしめて』「成立するのだろうか?」唯一、腑に落ちなかった点。似ているけど別人と思う人物を当人に仕立てる心理にムリを感じる。ネリーが、ジョニーに惚れ込んだ何かを感じることができない。互いに亡霊を見ていたのか?

映画「あの日のように抱きしめて」…とても観たいけど田舎には来ないのです。この映画ではスピーク・ロウが流れますが作曲したクルト・ヴァイル本人がピアノを弾きながら自ら歌った貴重な演奏が使用されているそうです。ちなみにSpeak Low は「耳元で囁いて」という意味らしい?

『あの日のように抱きしめて』あーあ!って結末にこれからどうなるのか想像が膨らむ。
彼女の生き方に共感はできないけど。

『あの日のように抱きしめて』夫は妻に気がつかないものなのか。夫の企みを知ってもなぜネリーは?レネはどうしてそうしたのか?疑問が頭にはびこりながらも、この夫がどうなるのかが気になって最後まで引っ張られた。

『あの日のように抱きしめて』は時勢により引き裂かれた夫婦それぞれの「否認」をめぐる話のように見えた。あらかじめ真相を知らされている観客がそれにどれだけ付き合えるかというとどうだろう。

前作の方が好きだけど、これもよかった。次の作品も楽しみ。二ーナ・ホスの親友を演じる二ーナ・クンツェンドルフが、何とも言い難い素晴らしさ。

【あの日のように抱きしめて】ネリーの一途な愛とその心の果てを男との“再会ごっこ”に見る…N.ホスの演技は見事。ただ呆れる程の男の鈍さやレネの背景など物足りぬ部分や引っかかる部分も。C.ペッツォルトも一層ジャンル物っぽくなった。

『あの日のように抱きしめて』夫婦関係をサスペンス設定で描くと言う意味では意外に『ゴーンガール』と共通するかも。語り過ぎのフィンチャー対語らなすぎのペッツォルト。見えない、見せない、見ても判らない、など視覚への懐疑もまた。前作同様セリフに頼らないエモーショナルなラストがいい。

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『あの日のように抱きしめて』は、「恋する女ってバカよね、、、でも男はもっとバカよね」って話でありんす

ゴントランシェリエで軽いランチの後はBunkamuraシネマで「あの日のように抱きしめて」を観る。ロマンチックな作品かと思っていたら・・・・全く違い悲しくも自分とダブる女性像。最後の彼女の決別に・・・・

『あの日のように抱きしめて』はじめは何で夜中にフラフラと( `Д´)/あんな男、忘れなさい‼
ってイライラしながら見てた。

『あの日のように抱きしめて』ラスト後の余韻の深さ!!ずっと緊張感の続くサスペンスであったし、ゴーン・ガール的な人間の業の深さみたいなものを感じました。とても面白かった!けど相変わらず邦題センスが酷い

アウシュヴィッツ後の夫婦を題材にした「あの日のように抱きしめて」を鑑賞。クルト・ヴァイルの名曲「スピーク・ロウ」が暗喩として上手く使われていました。

「あの日のように抱きしめて」の監督コメントを読んでも思ったけれど、わたしは小津安二郎に関して勉強不足すぎる。来年の1月から3月の間で、たくさん観よう。

『あの日のように抱きしめて』夫役のロナルト・ツェアフェルトが熊さんみたいなモフモフ体型でなんだかほんわかしてしまうんだよなー(笑) キッチンに立つ後ろ姿とか、自転車漕ぐ時の大きくて広い背中、ぽっちゃりした掌。可愛いの(笑)

『あの日のように抱きしめて』誰かを紹介する場面が何度か出てきて、その人を表現する単語がどれも印象深い。有能な家政婦よ/いつものように大袈裟に/愚痴ばかり等。印された人間たち。

『あの日のように抱きしめて』ネリーが夫に「わたしがわかる?」と聞く場面があるのだけど、強烈に「マッドマックス」のフュリオサを思い出してしまった。再建されたネリーに「ネリーでなきゃ」と言う夫。ネリーのアイデンティティは。。

『あの日のように抱きしめて』覆う闇は静かで、ネリーやレネの影を飲み込んでいるよう。月世界の女演じるニーナ・ホスはやはり素晴らしく、身や心にこびりついた恐怖や怯え、アイデンティティを見失う女性を熱演していた。声も美しい。

「あの日のように抱きしめて」
はたしてあんなに愛していた妻の事を顔が変わったとて全くわからなくなるものだろうか?最後のシーンのあとの夫の行動が気になる。お互いの微妙な空気感がいつ実は…って展開になりそうな、成り行きをドキドキしながら観てしまうサスペンスラブの傑作。

「あの日のように抱きしめて」鑑賞。暗い。ひたすら暗い。収容所帰りの妻をいくら整形したとは言え、判別出来ない夫が不思議だという疑問だけが残った。

あの日のように抱きしめて
ピュグマリオンや「めまい」の系譜。原題は二人が再会する店ですが、壊れた顔は再生できても、壊れた心は戻らないのか?という難解な問いでもある。ネリーへの思慕を絶たれたレネ。囚人番号を晒しスピーク・ロウを最後まで歌い続けるネリーの決意と訣別!

あの日のように抱きしめて」鑑賞。ドイツ映画。強制収容所から生還したネリーは、顔面に重傷を負うも快復して夫の元を訪れたが……。自分なりすますという奇妙な構図と、ネリーを支えたレネの言葉が真実味を増す終盤、なによりスピークロウを歌いながら明らかになっていくラストの緊迫感が半端ない。

クリスティアン・ペッツォルトの「あの日のように抱きしめて」は見ながら当然?チャン・イーモウの「妻への家路」を連想した。どちらも素晴らしい映画だと思う。何かが終わっても、それにより変わった「個人」は元に戻らない。今ぱっと出てこないけど、そういうことを描いた映画ってある。

『あの日のように抱きしめて』みてきた。ヘテロ恋愛幻想にすがって、ナチ強制収容所を生き抜いてきた主人公。夫はナチ協力者であった証拠らしきものにショックを受ける。それはヘテロ婚姻制度を絶対崇拝してたら証拠に見えるけど、別な可能性もありえるし。ヘテロって呪われています。

Bunkamuraル・シネマ「あの日のように抱きしめて」。「東ベルリンから来た女」のベルツォルト監督の新作は、終戦直後のベルリンを舞台にアウシュビッツから生還したものの顔の大怪我で容貌が変わってしまった妻と彼女を裏切った夫との不幸な再会を描いた「仮面夫婦」ものである。

『あの日のように抱きしめて』うーむ、ニーナ・ホスが素晴らしくよかった前作の『東ベルリンから来た女』と比べちゃうとね、随分と通俗的なサスペンスだ。私的にはレネとの関係性の方が気になった。原題のPHOENIX(不死鳥)は切なさ増幅させる…

「あの日のように抱きしめて」随所に「東ベルリンから来た女」に通じる要素がある。戦時中はいい車を持てる国が限られる。背中のぬくもりの意味するところが全く異なる自転車の二人乗り。そして、働く女が足を癒す姿。本作では、舞台に立つ女二人が楽屋で足をさすりペディキュアを塗っている。

あの日のように抱きしめて、監督の前作と同様で、渋くハイクオリティ。最小限の情報で、過剰に何かを描くこともなく研ぎ澄まされているが故の画面の緊張感に痺れる。「スピーク・ロウ」後のラストシーンの切れが問いかけてくるもの。人種、戦争って・・・

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●キャスト●

ニーナ・ホス ネリー・レンツ
ロナルト・ツェアフェルト ジョニー・レンツ
ニーナ・クンツェンドルフ レネ・ヴィンター

●スタッフ●

監督 クリスティアン・ペッツォルト
脚本 クリスティアン・ペッツォルト
原作 ユベール・モンティエ
●その他●

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