【レビュー】映画『愛に乱暴』の感想・評価・口コミ・評判

INTRODUCTION（イントロダクション）

「私ね、わざとおかしいフリしてあげてるんだよ」。この一言から始まる愛の狂気が、徐々に平穏な日常を蝕んでいく――。江口のりこが主演を務める本作は、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、世界の映画祭で注目を集めた。その唯一無二の存在感と演技力で、江口は平穏を失いつつある“妻”の役を見事に怪演。一瞬たりとも目を離すことのできないその演技は、観る者を圧倒する。

対する“夫”役には、小泉孝太郎がキャスティングされ、家庭生活を送りながらも心のどこかで他所に目を向ける複雑な役柄を、翳りのあるアプローチで表現している。また、風吹ジュンが一人息子を常に気に掛ける“母親”を、馬場ふみかが夫の“愛人”を演じ、いずれも個性豊かな俳優陣が名を連ね、物語を一層の深みへと導いている。

原作は、吉田修一による同名小説。これまでも『悪人』『さよなら渓谷』『怒り』など、多くのベストセラー作品が映画化されてきた吉田だが、今回の作品では愛が孕むいびつな衝動と暴走が描かれ、さらに強烈な印象を残す。

映像化が困難とされた原作の仕掛けを見事にアレンジし、主人公を背後から捉えるカメラワークや、息詰まるような緊迫感を醸し出すフィルム映像で、観る者の心を揺さぶるヒューマンサスペンスを誕生させた。愛が暴走する恐怖と、その果てに待つ結末は、一度観れば忘れられない衝撃を残すだろう。

【監督・脚本】森ガキ侑大【原作】吉田修一【脚本】山崎佐保子

【キャスト】

作品情報

映画『愛に乱暴』公式サイト

映画『愛に乱暴』を観た人の感想・評価・口コミ・評判

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@bafkm	Follow
「愛に乱暴」 面白い。夫が愛人に会わせたため、妻が狂気に陥る。 最初は平凡な主夫の退屈な日常をカメラが追っていくが、少しずつ不穏な描写が見えてくる。 彼女が狂気に陥って行く様子も共感しながら観客は見ると思う。 主演の江口のりこの演技が素晴らしく、その魅力で最初から最後まで引っ張っていく。

@monkey1119	Follow
愛に乱暴　観賞。 首輪をつけた捨て猫は向き合って欲しかったのかもしれない。 半狂乱なフリをしないとホントにそうなってしまいそうな主人公を江口のりこが絶妙なバランスで表現。 小泉孝太郎はやっぱり嫌な奴をやらせた方が映える。 ギミックのせいで途中からなるほどと。床下にはそういう意味が。

@now_what_1205	Follow
「愛に乱暴」 不倫した夫に義母、職場、関わる全ての世界と不破が生じ、 激しい憤りを飲み込み続ける江口のりこの生き地獄の様な演技。 思い描いた幸せを手放せず、マイホームのリフォーム話を空虚に向かって話しかけ続ける。 狂人のフリをしてチェンソーで掘った床の形はまるで棺桶の様。 キツかった...

@k0me_kura3m	Follow
「愛に乱暴」 江口さんの表情や仕草、情景描写、周りとのやりとり。 全てに小さな棘が織り込まれていて、応えてもらえない桃子の姿に段々と喉が詰まる感覚に 静かで停滞した初瀬家は泥のようで、桃子の丁寧は平静でいる為の息継ぎだと感じた。 それすら奪われ乱れていくのが見ていて辛かった。

@tokaiteo	Follow
映画「愛に乱暴」観て来ました。 ９９％フラストレーションが溜まるシチュエーションの役を江口のりこさんが演じていてました。 １％は観てたら伏線回収でのシーンでしたね。 途中でミスリードを誘うシーンが何度も有るのですがそのシーンも伏線回収してましたね。

@atkaede	Follow
愛に乱暴。 序盤から息が詰まる感じ。 これは現代の日本では特に女性のがうわぁとゾクッとするのでは。 正に同じ様な道を辿った人、辿ってる人も多いのでは。 旦那が何処までも屑で一周してもはや爽快。 男の孤独と女の孤独って本質的に違うよね。

@kobu1216w	Follow
「愛に乱暴」観た。 愛に乱暴なのは良くないね。 江口のりこ主演女優賞！ 江口さんの演技観に行くだけでも価値あり！

@lunaemotion_th	Follow
『愛に乱暴』鑑賞。 面白かったです^_^ 昨今の日本映画ではあまり観られない 感情の繊細な変化や人間模様。 役者さんの演技と監督の細かい拘り等 見所満載です。 フィルムの良さも(体温、匂いがリアルに伝わる)改めて感じさせてくれる作品です。 オススメです！

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