トランプ発言から市場混乱へ─4月第2週、仮想通貨はどこへ向かうのか?
2025年4月第2週、仮想通貨市場は再び揺れ動いています。
ビットコインが8万ドル付近で足踏みする中、トランプ前大統領による完税停止の再発言、主要ETFの資金流出、クジラのETH大量売却など、短期的な材料が次々と投下。
一方で、DeFiやアルトコイン周辺では規制緩和や技術的進展のポジティブニュースも見られ、マーケットの方向感は混沌としたまま。
この記事では、BTC・ETH・注目アルトのチャート&ファンダ分析、規制動向、そして週末以降の注目カレンダーまでを一気に総まとめしてお届けします!
📈 ビットコイン(BTC)は攻防の8万ドルライン、買い支えはどこに?
現在価格:79,500ドル前後
CPI発表がインフレ鈍化を示し、一時は買い材料に
しかし8万3,000ドルの抵抗線で反落
オーダーブックでは7万4,000ドル台に買い板集中
先物市場では出来高大幅減(-7.05%/516億ドル)
ETFフローは6日連続の流出で、前日比-1.49億ドル。
ブラックロックなど大手からの買いも見られず、強気ムードはやや後退中です。
🧠 ポイント分析:
長期的には、年末25万ドル説なども浮上中
トランプ氏の政策次第で「安全資産としてのBTC」評価が再燃する可能性も
ただし、2001年や2008年のような“過去の大崩れ”に似た株価の不安定さが警戒要素
💡 イーサリアム(ETH)に売り圧力?クジラの大口売却が話題に
現在価格:1,520ドル/BTC建て:0.019
先物市場:-6.87%(170億ドル相当)と軟調
香港市場のみプラス流入(+98.67Mドル)
特に注目を集めたのは、**2016年にETHを8ドル台で購入したクジラが、14,000超のETHを売却(約2,200万ドル)**した件。
加えて、先日承認されたETHのオプション取引や、eサイf絡みのニュースも複雑に絡み、投資家心理は揺らぎつつあります。
🔍 短期の注目ライン:
BTC建てで0.02突破なら上昇トレンド復帰の兆し
現状では0.019台での攻防が続く見通し
🚀 アルトコイン&DeFiに新潮流!バビロンやトロン系に注目集まる
🔸 トロンチェーンで10億USDTが新規発行
→ ステーブルコインの実需回復シグナルか?
🔸 ハイパーリキッド(HLP)のTBLが減少継続
ピーク時5.3億ドル → 現在1.5億ドル台まで減少
一方でトークン価格は14ドル台に回復しつつあり、“底打ち”の兆しも
🔸 バビロンがジェネシスメインネットをローンチ
約5万BTC(40億ドル相当)がすでにステーキングへ
各取引所への上場も進み、「ポストLido」の声も
🔸 DFIスパークがRedstoneと提携し、報酬600万ドル相当を配布
→ 新規ユーザー獲得のドライバーになるか注目
🧭 規制とマクロ要因──相場の“裏側”を動かす静かな圧力
🔹 トランプ氏、DeFi規制撤回に署名
バイデン政権下で強化されたブロックチェーン報告義務を事実上否定
DeFi復権の“追い風”となる可能性あり
🔹 ポール・アトキンス氏がSEC委員長に就任へ
今後のアルトETF承認プロセスの加速に期待
SolanaやXRPのETF上場が最初の候補とも噂
🔹 NY州司法長官:ステーブルコイン規制提案
USDT/USDCは証券ではないとの見解の一方で、法定通貨連動の裏付け義務化を主張
米国財務省証券を裏に持つテザーへの牽制とも取れる発言
🔹 韓国では銀行と取引所の提携規制緩和を要求
→ 市場活性化に向けた新制度の議論が進行中
📅 今後の注目カレンダー(重要イベント一覧)
日付 | 指標/イベント | 内容 |
---|---|---|
4/11 | 米PPI発表 | 21:30(日本時間) |
4/11 | ミシガン大学 消費者信頼指数 | 23:00 |
4/14 | 中国貿易収支 | アジア時間帯 |
4/15 | ドイツ失業率/NY製造業指数 | 欧米時間帯 |
Coming Soon | アルトETFの初承認? | SECの動きに注目 |
🧠 2025年相場を左右する「予測不能な要素」
ビットコインが「デジタルゴールド」として機能するかどうかは、今後のマクロ経済と規制トレンドの交差点にかかっています。
スタグフレーション懸念の再燃
米大統領選に向けた仮想通貨政策の変化
新興国のビットコイン政策(例:パキスタンのAIデータセンター活用)
今後は「ファンダメンタル重視」の相場へと移行していく可能性が高く、指標&政策チェックは投資判断の最優先事項となるでしょう。
🔚 まとめ:強弱入り乱れる4月相場、いま注視すべきは「資金の流れ」
今週の仮想通貨市場は、
トランプ発言
ETF動向
クジラの売買
DeFiニュース
世界各国の規制とマクロ政策
これらが複雑に絡み合う「情報戦」の様相です。
短期ではテクニカルの節目(BTC 8万ドル/ETH 0.02 BTC建て)に注目しつつ、
中長期では「どこに資金が向かっているのか」を冷静に見極めることが求められます。