『ワンピース』エルバフ編が物語の核心に迫る中、巨人族の王・ハラルド王が再び注目を集めています。
彼の死にはいくつもの謎が絡み、さらには「太陽の神ニカの前任者だったのでは?」という驚きの説も浮上。さらにその裏には、シャンクスと世界政府の思惑が絡み合っている可能性も……!
今回はそんなハラルド王にまつわる“ニカ前任者説”とゴムゴムの実、そしてシャンクスとの関連性を徹底考察していきます!
1. ハラルド王とは何者か?その生涯と死に隠された謎
エルバフの王・ハラルドは、古代巨人族の血を引き、誇り高き戦士でありながらも、「戦いより交易を」と語る平和主義的な思想の持ち主。
しかしその穏やかな姿の裏には、世界政府や神の騎士団との密接な関係が隠されていた可能性があります。
彼は13〜14年前に死亡。表向きは実子のロキによって殺されたとされていますが、背後に“ある人物”の介入があったとされ、真相は闇の中。
2. ハラルド=ニカの前任者説とは?
● ゴムゴムの実=ヒトヒトの実 幻獣種 モデル「ニカ」
ルフィが食べたゴムゴムの実の正体が、実は“ニカ”の能力であることはご存じの通り。この実は長きにわたり“覚醒者”が現れず、「意志を持つ実」として世界政府から厳重に管理されてきました。
そんな中、ハラルドこそがその直近の前任者=覚醒できなかった元能力者だったのではないかという説が浮上しています。
● 注目の“時系列”がカギを握る
ハラルド死亡:約14年前
シャンクスが政府の船からゴムゴムの実を奪う:約13年前
この時系列、実は絶妙に一致しているのです。
悪魔の実は、能力者が死亡すると一定時間後に再出現する性質があります。つまり:
ハラルド死亡 → ゴムゴムの実復活 → 政府が回収 → シャンクスが強奪
という流れが、ピタリと繋がります。
3. なぜシャンクスは“政府の船”を襲ったのか?
シャンクスが政府の護送船を襲撃してまでゴムゴムの実を手に入れた理由――それは偶然ではなく、何かを知っていたからと考えるのが自然です。
もしシャンクスが「前任者(=ハラルド)の死」とその実の復活タイミングを把握していたとすれば、
彼の背後に“ニカ”にまつわる壮大な計画や意思が存在していた可能性が浮かび上がります。
また、シャンクスと世界政府の密接な関係性(五老星との面会など)を踏まえると、
シャンクスはニカの力の重要性を政府以上に理解していたとも考えられます。
4. ハラルドが“覚醒”できなかった理由とは?
もしハラルドが本当にニカの力を持っていたのだとすれば、なぜ彼は覚醒に至らなかったのか?
この謎の答えとして有力なのが、「ニカは“自由”と“解放”の象徴」という点。
争いを嫌い、交易を重んじたハラルドは一見“理想のニカ”に近いように見えますが――
真のニカには、笑顔と解放のために“戦う覚悟”が必要
という点において、ハラルドは一線を越えられなかったのかもしれません。
さらに、神の騎士団や政府との関係に縛られていたことで、“自由な精神”を失っていた可能性も高いです。
5. 真犯人はロキではなく“ソマーズ聖”?ハラルド殺害の真相
ハラルドの死については、「ロキによる父殺し」とされていますが、作中ではロキが「本気で殺す気などなかった」と語る場面も。
さらに、神の騎士団の“ソマーズ聖”が口にした言葉――
「ハラルドの野郎……しくじりやがって……‼」
この発言から、ハラルドが何らかの任務に失敗し、処罰された可能性が高いとされています。
もしかすると、ハラルドはニカの力を覚醒させるために政府と取引していたが、
それに失敗したことで、「ロキに殺させる」という筋書きが強制されたのかもしれません。
6. 古代巨人族と“ニカ”の関係性は?
ハラルドが古代巨人族の血を引いていたことも見逃せないポイント。
彼の額には、古代巨人族の証である2本のツノが生えていました(自ら引きちぎっていますが)。
「ニカ=解放の戦士」という神話が巨人族に深く関わっている可能性がある以上、
古代巨人族の血統者であるハラルドが“適合者”として選ばれた理由にも納得がいきます。
7. ハラルド王の正体が物語の“もうひとつの鍵”に?
ハラルド=ニカ前任者説は、時系列・能力の性質・シャンクスの行動・騎士団の動きなど、複数の要素が不気味なほど噛み合っています。
そして彼の死が、
- ニカの力の再起動
- シャンクスの計画
- エルバフ編の序章
すべての導火線になっていたとすれば――ハラルド王は「ただの名君」などではなく、物語の裏の主役だったのかもしれません。
🔍追記:ゴムゴムの実と“選ばれし者”の条件とは?(独自視点)
悪魔の実の中でも、ニカの実は“覚醒者”がほとんどいなかったとされています。
つまり、“食べたからといって誰もが覚醒できるわけではない”。
この「覚醒の条件」として考えられるのが以下の3点です:
✅ 覚醒者の資質・3つの条件(仮説)
“自由”を心から求める精神性
理不尽に立ち向かう意志
笑顔で仲間を救う力
ハラルドは、1と3を持っていたかもしれませんが、「世界政府に利用された」という点で2を欠いていた可能性が高いです。
そして、ルフィはこの3つすべてを備えていたため、初めて“太陽の神ニカ”として覚醒した――
この対比こそが、今後の物語の象徴になるのではないでしょうか。
🪙 ハラルド王の物語が意味するもの
「偉大なる王でも、覚醒には届かなかった」
この事実は、ルフィの存在がいかに特別であるかを際立たせると同時に、
過去に敗れた意志が、ルフィに継がれていく“物語の重なり”でもあります。
そして今、再び“神の騎士団”が動き始めた今――
ゴムゴムの実を巡る壮絶な戦いの第二幕が、幕を開けようとしています。