
板垣李光人という俳優が歩む“次の段階”
俳優・板垣李光人(2002年生まれ)。透明感のある佇まいと繊細な表現力で、10代の頃から注目されてきた存在だ。
だが、本人の言葉から受け取れるのは「評価に甘んじる気配がまったくない」という姿勢だ。
最新主演作となる映画『口に関するアンケート』に寄せて語ったコメントには、作品へ向き合う強い覚悟が滲んでいる。
「この全く新しい読書体験を映像化するという挑戦に、自らが参加できることを光栄に思います。」
挑戦を恐れず、俳優としての幅をさらに広げていこうとする、その現在地を丁寧に辿っていく。
積み重ねてきたキャリアの基盤
板垣李光人はスターダストプロモーション制作1部に所属し、子役期から映像作品に携わってきた。
年齢を重ねるごとに役の幅を広げ、『約束のネバーランド』などの話題作にも参加。コメディ、シリアス、青春群像、ファンタジーなど、異なるジャンルで存在感を発揮してきた。

彼の演技は、役柄の心の揺らぎや視線の細やかさが印象的で、作品ごとに“解釈の深さ”を感じさせるタイプだ。
派手な仕草ではなく、静かな表現で温度差を描くことができる俳優であり、その積み重ねが、現在の注目度につながっている。
実写映画『口に関するアンケート』で示した新境地
実写映画『口に関するアンケート』は、背筋による同名ホラー小説の映画化作品。2026年の全国公開が発表されている。
監督は『呪怨』シリーズなどで知られる清水崇。
物語は、大学生5人が心霊スポットとして知られる墓地へ肝試しに訪れた夜から始まる。翌日、1人の女性が姿を消し、残されたのは5人それぞれの“不可解な証言”だけ。
その証言の先にある“真相”は、口にするのさえためらわれる衝撃を秘めている。
板垣が演じるのは、肝試しを提案した大学生・村井翔太。
明るさや勢いだけでなく、“あの夜何が起きていたのか”という疑念に揺れる大学生の複雑な心理を表現する難しい役だ。
本人はこの作品について次のように語っている。
「原作から感じた衝撃を、映画を観た方々にも味わっていただきたい。その想いをもとに、映画だからこその体験をしていただくべく、キャスト・スタッフ全員で創り上げました。」
原作の“読書体験”を“映像体験”へ変換する責任。
そこで求められるのは、表情や呼吸など、微細な芝居で恐怖と人間性を両立させることだ。
板垣がホラージャンルに挑むこと自体が新鮮であり、キャリアの中でも新しい試みといえる。
役に向き合う姿勢と“覚悟”
板垣李光人は、インタビューやコメントから読み取れる範囲だけでも“役に対する真摯な姿勢”が際立っている。
言葉選びが丁寧で、作品やキャラクターに敬意を払って向き合うタイプだ。
今回の映画でも、「原作からの衝撃を届けたい」という言葉の通り、単に恐怖シーンを演じるのではなく、
“どうすれば観客が物語に入り込めるか”
を常に考えているように見える。
この“観客視点”を持った思考が、板垣の芝居の芯を形作っていると感じられる。
キャリアの中で見据える“未来”
実写映画での単独主演という節目は、板垣にとって明確なキャリアのポイントになる。
これまで多様なジャンルで経験を重ねてきた彼が、長編作品の中心に立つことで、より広い層に“俳優としての魅力”が届くだろう。

また、板垣は俳優業に加えてアート表現にも積極的で、自身の世界観を作品化する活動も行っている。
こうした領域横断的な姿勢は、「表現者」としての未来を感じさせる。
今回の映画を通じてホラー表現に触れたことも、今後の役柄やアプローチの幅を広げるきっかけになりそうだ。
どの方面に進んでいくにしても、“挑戦を止めない人”であることは間違いない。
挑戦する若き俳優、その歩みはまだ始まったばかり
映画『口に関するアンケート』を通じ、板垣李光人はこれまでとは異なるタイプの役柄に挑んだ。
その背景には、作品や役に対する敬意、そして観客に体験として届けたいという強い意志がある。
俳優として、一つひとつの選択に覚悟を込める姿勢が、彼のキャリアをこれからも前へ押し進めていくだろう。
観客としては、その歩みを作品を通して見守りたくなる――そんな俳優である。
作品背景を知ると映画がもっと面白くなる
● 清水崇監督について
『呪怨』シリーズをはじめ、国内外でホラー作品を手がけてきた監督。
一つの恐怖表現に留まらず、心理的恐怖・怪異・民俗・都市伝説など、幅広い表現を持つ監督として知られる。
● 原作者・背筋の創作スタイル
デビュー作『近畿地方のある場所について』が「このホラーがすごい!2024年版」1位に選ばれるなど、近年ホラー界で注目されている作家。
『口に関するアンケート』は“アンケート形式”という特異な構造が話題になった。
● 板垣李光人のプロフィール(公式確認済み)
- 所属:スターダストプロモーション制作1部
- 主な出演作:『約束のネバーランド』ほか
- 受賞歴:第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞
- 俳優業と並行してアート活動も展開中
こうした背景を知って映画を観れば、作品への理解も、板垣の挑戦の意味合いもより深く味わえるはずだ。
若き演技派・板垣李光人の“覚悟”──挑戦し続ける俳優が見据える未来
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