【2023年11月10日公開,134分】
INTRODUCTION(イントロダクション)
原作は朝井リョウによる長編小説で、その内容が多くの読者の支持を受け、ベストセラーとなりました。 小説は読者の価値観を揺さぶり、第34回柴田錬三郎賞を受賞し、2023年9月現在発売部数はすでに40万部を突破しています。 この作品は「これまでの価値観を覆う読書体験」として大きな注目を集めています。
映画の主人公である啓喜を演じるのは稲垣吾郎。 彼は唯一無二の存在感を放ちながら、市井の視点から啓喜を演じ、観客を映画の世界へと誘います。新垣結衣が夏月の複雑な心情を繊細に演じ、まだ見たことのない新たな表情を披露します。また、佳道を演じるのは磯村勇斗で、彼は表情、発声、身体観客の脳裏に佳道を刻みます。この映画では映画初出演の東野絢香は八重子役で登場し、誰もが心の葛藤や強さを現します。
監督は、『あゝ、荒野』で主要な映画賞を受賞し、前作『前科者』で希望と再生の物語を感動的に描いた岸善幸。登場人物それぞれのキャラクターに寄り添い、ラスト脚本は、『あゝ、荒野』でも岸と協力した港岳彦が構想、過激な原作の世界を映像に変革する挑戦に成功しました。 『クリフ』シリーズや『殺人の追憶』の岩代太郎が担当し、主題歌「呼吸のように」は音楽センスに優れたVaundyが制作し、映画の最後に深い感銘を残します。
【監督】岸善幸【原作】朝井リョウ【脚本】港岳彦【主題歌】Vaundy「呼吸のように」
【キャスト】
寺井啓喜 | 稲垣吾郎 |
---|---|
桐生夏月 | 新垣結衣 |
佐々木佳道 | 磯村勇斗 |
諸橋大也 | 佐藤寛太 |
神戸八重子 | 東野絢香 |
寺井由美 | 山田真歩 |
越川秀己 | 宇野祥平 |
西山修 | 渡辺大知 |
那須沙保里 | 徳永えり |
矢田部陽平 | 岩瀬亮 |
高見優芽 | 坂東希 |
夏月と佳道の中学時代の担任教師 | 山本浩司 |
作品情報
映画『正欲』傑作なのか、問題作なのか!?
稲垣吾郎×垣結衣が出演し実写映画化!
寺井啓喜 役/稲垣吾郎
横浜検察庁で検察官として働いている彼は、自力で家を持ち、妻と子供を養っている。
小学校の息子が不登校になってしまい、世間から取り残されてしまう可能性を恐れている。
彼は自分の意見が唯一の正しいものであると信じており、その信念から家族との意見の違いに対して不安や相違を感じている。
桐生夏月 役/新垣結衣
広島のショッピングモールで契約社員として働いている。
彼女は実家に住んでおり、日常が単調で変わり映えしないものとなっている。
特殊な性癖を持っていることを他人には秘密にしており、そのために自分自身を社会から隔てて生きている。
物語の中で、彼女は「それでも私が、私たちが迷っている欲望は、あって良いものだと思いたい」という言葉を口にする。
ただ、この秘密を共有する唯一の相手である佳道には、心を開いている。
佐々木佳道 役/磯村勇斗
夏月(新垣結衣)の中学時代の同級生で、夏月と佐々木は特別な秘密を共有している。
佐々木は両親の事故死をきっかけに中学3年まで過ごした地元広島の街に戻ってきた。
諸橋大也 役/佐藤寛太
大学生で、ダンスサークルに所属している。 容姿端麗で、準ミスターに選ばれるほどの風貌を持っている。
誰にも心を決めず、孤独な日々を過ごしている。
神戸八重子 役/東野絢香
大也(佐藤寛太)と同じ大学に通いながらも、通学中や講義中は、異性と目が合わさぬよう、触れることがないように過ごそうとしていた。
寺井由美 役/山田真歩
不登校になった息子との距離を掴めずにいる啓喜(稲垣吾郎)に対し、妻の気持ちは徐々に離れていく。
主題歌はVaundy「呼吸のように」
今作、映画『正欲望』の主題歌は、Vaundyの未発表楽曲「呼吸のように」です。
この映画がVaundyにとって初の映画主題歌制作となります。
楽曲は映画の世界とリンクし、かけがえのない人との繋がりを歌って注目を集めています。
あらすじ<STORY> 横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。 素晴らしい作品、内容は重いけれど見た後は、違う世界が広がっている、語り合いたくなる作品 相手を理解するって難しいけど、相手を尊重する事は、できる。 色々考えさせらせる映画でした。 ガッキーと稲垣吾郎の対峙は、必見です。 東京国際映画祭で観ました。新垣結衣が女優として新しい一歩を確実に踏み出したと言える作品であると思います。今多様性を受け入れる方向で世の中は進んでいて、それは素晴らしいことなのですが、しかしこれは?新しい視界が開けてしまい、確かに見る前の自分には戻れません。 これは脇道的な感想ですが、今の状況を考えるとタイミングが当たってしまっていて、中々問題作かもしれませんね。 新垣結衣さんが特に素晴らしく感じましたが、他の方の演技がとても素晴らしく見応えありました。オススメです。
同じ地平で描き出される、家庭環境、性的指向、容姿 様々に異なる背景を持つこの5人。だが、少しずつ、彼らの関係は交差していく。
まったく共感できないかもしれない。驚愕を持って受け止めるかもしれない。もしくは、自身の姿を重ね合わせるかもしれない。それでも、誰ともつながれない、だからこそ誰かとつながりたい、とつながり合うことを希求する彼らのストーリーは、どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作が生まれた。 もう、観る前の自分には戻れない。映画『正欲』を観た人の感想・評価・口コミ・評判
見るべき!
俳優人が素晴らしい
新垣結衣がすごい
@HinatakaJeF
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『正欲』試写感想。
すごい。特に目が死んでる新垣結衣がすごい。
「観る前の自分には戻れない」ってまたまた〜と思ったら本当でした…ってなった…。
「普通になれない人々VS普通を至善とする検事役の稲垣吾郎」の群像劇で
豪華キャストがみんな「周りに馴染めない人」にしか見えなかった。
@iso_zin_
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『正欲』試写鑑賞。
定義された"普通"から外れた性的指向を持ち、社会から存在を掻き消された者たちの生き辛さを掬い上げる群像劇。
日々明日が来ないことを望みながら、それでも社会と繋がることに希望を捨てきれない人々。
多角的な視点から覗く孤独と痛みに共鳴せずにはいられない。覚悟を感じる作品。
@C4Dbeginner
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映画『正欲』を試写で鑑賞しました。
社会から排除された、正しくない人たちの欲望の物語。
「いかに正しいか」で映画が採点・評価されるようになってしまった時代に、
独立以降おそらく出演作の選択肢が広がったはずの新垣結衣という国民的俳優が、
あえて今作の出演を選んだことに何より驚きました