ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』7話 あらすじ
五月の陽光が差し込む蔵前勉と天野杏の探偵事務所に、魅力的な女性が訪れた。その女性こそが、野村聖子。彼女の瞳には、何か重い過去の影がうごめいているようだった。勇気を振り絞りながら、聖子は依頼を告げた。笠原梨乃主演の連続ドラマの放送を止めてほしいのだと。
時は20年前、『成金老人殺人事件』が日本を騒がせた。裕福な老人の愛人であった女子大生が、遺産を狙って毒を仕掛けて殺害した事件。その女子大生こそが、今や聖子と呼ばれている女性だという。事件後、聖子はマスコミに追い回され、疑惑の目に晒された。真犯人が逮捕されるも、報道は次第に鈍り、彼女は忘れ去られた。しかし、過去の傷痕は深く、聖子は偏見に苦しんでいた。
そして、まるで運命の悪戯かのように、同じ事件を基にしたドラマが放送された。聖子の娘までが巻き込まれ、「人殺しの娘」と呼ばれる日々。聖子はヤマトテレビに抗議したが、取り合ってもらえなかった。娘の心に刻まれた傷を癒すため、かつてヤマトテレビと法廷で戦った経験を持つ探偵・天野杏に助けを求めることになった。
次のドラマ放送までわずか5日。杏は過去の記事や資料を探し始め、事件の真相に迫るべく情報を集めていった。一方で、蔵前はヤマトテレビのドラマプロデューサー・静川薫を尋ねる。そこで再会した蔵前と梨乃。二人の運命は、かつての事件と現在のドラマという舞台裏で交錯していく。
綻びだらけの過去が、再び暗躍し始めた街。勇気ある探偵と依頼者の絆が、真実を解き明かす鍵となるのだろうか。そして、ヤマトテレビの陰謀とはいったい何なのか。
ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』7話の視聴率
視聴率:6.4 %
ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』7話 ネタバレ
闇に葬られた過去の影
連続ドラマの影に隠された過去
驚きと共感の入り混じった複雑な依頼が、杏(橋本杏奈)のもとに届いた。野村聖子(安藤聖)という名の女性が、なんとある連続ドラマの放送停止を求めてきた。主演女優は笠原梨乃(吉瀬美智子)。その名前には、過去の痛みと闘いが込められていた。
20年前、聖子は裕福な老人の毒殺事件に巻き込まれ、マスコミに追われた過去を抱えていた。事件は解決されたが、疑惑の影は聖子に残り、世間が彼女を忘れるまでには時間がかかった。しかし、笠原梨乃のドラマがその事件を再現すると知り、再び騒動が巻き起こることを避けたいという彼女の切実な願いが込められていた。
ドラマの放送まで残りわずかの5日。聖子の娘が「人殺しの娘」と呼ばれ、心を痛めている姿が目に浮かぶ。依頼を引き受けた杏は、徹底的な調査を開始する。過去の記事や関連情報を探し、事件の核心に迫るべく奔走することとなる。
杏が奮闘する一方で、ドラマのプロデューサーである静川薫(東根作寿英)は、かつての同僚である蔵前(石黒蔵前)と再会する。静川は梨乃に対し、「パラリーガルなんていくらでもいる」と侮蔑の言葉を投げかけ、蔵前との確執が再燃する。梨乃は、このドラマが蔵前が取ってきた最後の仕事であることを告白し、その真摯な思いに触れる。