【2022/08/20(土)~2022/09/04(日)】
【演出】五戸真理枝【脚本】デヴィッド・アイヴズ
キャスト |
高岡早紀、溝端淳平 |
入場料・上演時間・その他 |
【入場料金】 3,500円 ~ 7,000円 【発売日】2022/06/19 一般:7,000円 高校生以下(当日要証明書提示):3,500円 U24:3,500円 友の会会員割引 *:6,500円 せたがやアーツカード会員割引 *:6,700円 (全席指定・税込) 【上演時間】 約1時間45分(休憩なし) |
『毛皮のヴィーナス』は、“マゾヒズム” の語源にもなったオーストリアの小説家L・ザッヘル=マゾッホの小説から想を得て、米劇作家デヴィッド・アイヴズが舞台用に戯曲を執筆し、2010 年にオフ・ブロードウェイにて初演された作品です。その後ブロードウェイでも上演、さらに2013年にはロマン・ポランスキー監督により映画化もされました。オーディションを受けに来た女優と演出家、さらに戯曲の登場人物も交錯するという二重構造を駆使しつつ、人間が持つ根源的な性的欲望をスリリングに描き出していく、ライブ感あふれる舞台です。-公式サイト-
あらすじ<STORY>
演出家のトーマスは、彼が脚色した戯曲『毛皮のヴィーナス』のヒロイン役のオーディションをするも、これぞ!という女優は見つからなかった。帰ろうとしたところに、オーディションに遅刻したという無名の女優ヴァンダが現れる。
トーマスが求めるヒロイン像とは何もかもが違っていたが、強引なヴァンダに押し切られ、しぶしぶオーディションをすることになった。しかし相手役を務めるトーマスは、次第にヴァンダの演技に惹かれ出し、3ページで切り上げるはずだった読み合わせは、いつしか……。
舞台『毛皮のヴィーナス』を観た人の感想、評価、口コミ
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◉『毛皮のヴィーナス』
劇伴にベルベットアンダーグラウンド《VENUS IN FUR》が使われているのが
恰もこの芝居の為に誂えた楽曲のようで凄まじく格好いい。
あと黒っぽいボンデージコスとクラシカルな白いドレスを着替える度に
キャラが180度切り替わる高岡早紀のスイッチング能力にずっと感動していた。
◉『毛皮のヴィーナス』
マゾッホの作品を脚色した芝居のオーディションをする演出家と役者。
その芝居のキャラが現実の2人と重なり混じり話がスピンオフする。
支配者と非支配者という関係性は、実は非支配者が自分の快楽追求のため相手に
「支配者」になることを強要しているのでは?的な指摘が興味深い。
戯曲は2011年初演と割と新しく、なので現代的なテーマ性があった。
例えば、演出家トーマス(溝端淳平)が役者(高岡早紀)に、
女性のイメージは男の欲望を通して造られてきたのよと糾弾されたり。
迷宮に陥るトーマスが何か可笑しい😆
2人とも現実と劇中劇それぞれ2役の演じ分け見事!
◉『毛皮のヴィーナス』
観劇させて頂きました✨
語彙力を失う、とはこの事だと思います。
感想は「すごい」に尽きてしまいます。
子供でも言える感想。それくらい圧倒されて黙ってしまう。
内田のこの先の人生に間違いなく最強にプラスの影響でした!
◉『毛皮のヴィーナス』
途轍もない台詞量、最後まで緊張感が途切れないのは流石だった
ぶつかり合う二人の力関係が動く度に曖昧になる、虚と実、主客、男と女…
聖と俗をなんなく行き来する高岡早紀が妖しく美しくて益々好きになっちゃった
◉『毛皮のヴィーナス』
高岡早紀さんと 溝端淳平さんの濃密な二人芝居。
演出の五戸真理枝さん、『貴婦人の来訪』@新国立劇場も記憶に新しく、
こういう演出もなさるの振り幅広いなー。
倉庫のようなオーディション会場、
舞台真ん中にそそり立つ赤い柱と赤い椅子が異様さを醸し出す。
作家のトーマスは自分の脚色した戯曲『毛皮のヴィーナス』のオーディションに
遅刻してきた無名の女優ヴァンダと出会う。
がさつな彼女に辟易するトーマス、ところがヴァンダが台詞を口にした途端彼女に引き込まれる。
読み合わせを続けるうちに彼女、あるいは彼女の演じる登場人物の魅力に溺れていく。
閉鎖的な空間で男女の支配的な立場が逆転するという意味では
『令嬢ジュリー』の男女逆のような感じもした。
面白いのは、下品で無学な女と思われたヴァンダが戯曲どころか
原作まで深く読み込み、作家であるトーマスに作品の解釈についてはっきりと物を言うところ。
彼女は全て分かった上でで来たのかなと
溝端淳平さん、プライドが高くて自分の性癖を認められないお坊ちゃま作家を好演してた。
終盤ヴァンダと役が入れ代わるシーンは『ヴェローナの二紳士』のジュリアを思い出した笑。
高岡早紀さん、思い切りよく身体が美しい!
トーマスがヴァンダにスーパーロングブーツを履かせるシーンにどきどきした。
◉『毛皮のヴィーナス』
観劇。
高岡早紀さんと溝端淳平さんの二人芝居。
途中でヨウワカラン状態になったところもあったけど
(あったんかい!すんません😅)、
終始「緊張感」があって楽しめました。二人ともプロだね。
ワタクシ、高岡早紀さんと同年齢なので刺激を受けました。
◉『毛皮のヴィーナス』
初日は中央、今日はサイドで、少し見える部分が変わる。
後半の淳平君のトーマスからの変化したお芝居の表情、目の表情の変化が素敵。
なんだろう、艶かしさが目に宿っています。
ほんと、好きだわ~。
◉『毛皮のヴィーナス』
マゾッホの原作を劇中劇とすることで現代との距離感を適切に描いてみせた名戯曲。
そして、愛欲や男女関係を超えて、演じるということにまで射程を広げる演出に唸らされた。
説得力ある高岡早紀さんと溝端淳平さんも素晴らしい。
◉『毛皮のヴィーナス』
自身で翻案した演出家トーマスと女優ヴァンダが
各々Mキャラのクジェムスキー、Sキャラのヴァンダ(同名)に扮して
劇中劇を演じるのだけど、二人の攻め受けが反転する際に
旨い具合に演じ手も役柄を交代して常に演出家がMキャラを演じる処が面白い。
◉『毛皮のヴィーナス』
めちゃくちゃ良かった!
2回目だと作品の内容もより自分の中で理解された!
ホンマに、お二人の台詞量に、感心するよ。
凄かった!
◉『毛皮のヴィーナス』
見てきたんだけど、
すっっっっっっっごくよかった、、、、
とんでもよかった、、、、、、、
ぞくぞくしてしまった、、、、
2人芝居の演技のぶつかり合いが堪らないし、
支配されてくのドキドキで、好き。
変態になりそう。な舞台。
◉『毛皮のヴィーナス』
マゾとはなんぞやを視点をコロコロ変えながら進むので、
私の頭では理解が及ばない箇所もありましたが、とにかく面白い!
そして二人の安定の演技、これに尽きる!惚れ直しました!
◉『毛皮のヴィーナス』
高岡早紀さんと溝端淳平さんの2人芝居。
お2人とも観てみたいと思って本日観劇。
怒涛の台詞でチラッと笑う場面ありで、後半は芝居してるのか、
よくわからない事になってて混乱したけど最後まで楽しめた🤗
声がかれてないと思ったら本日初日だったのねぇ🤣
◉『毛皮のヴィーナス』
初日観てきました。
大好きな2人の2人芝居、しかも毛皮のヴィーナスとか
絶対どっちもドンピシャだろうなと思って
とても楽しみにしてたのですが、思った通り最高でした…🙌
そしてトラムと溝端淳平の相性良すぎる…
◉『毛皮のヴィーナス』
あっという間の105分!
淳平君のトーマスの最後のお芝居の変化が圧巻だったな~!
これからもっともっとお芝居が熟していきそう!
明日の観劇も楽しみです!
◉『毛皮のヴィーナス』
めっちゃバカみたいな感想だけど、
溝端が着てたお洋服全部素敵でした、
特にラストは色気たっぷりでした、大好き
◉『毛皮のヴィーナス』
マチネ観劇。
マゾヒズムの語源になったマゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』
翻案劇のオーディションで演出家と無名女優の本読みを
作り手たちが劇中人物との境界線を踏み越えるようにして
物語の深層部へ降りていくスリリングな二人芝居。
◉『毛皮のヴィーナス』
観劇の年齢層は幅広くて、
目まぐるしく変化する会話劇に、クスッと笑える!
だんだん後半になると一瞬、今、劇中劇なのか、
普通の会話なのか…世界観に引き込まれる。
淳平君のトーマスの後半の変化するお芝居に注目して!
◉『毛皮のヴィーナス』
観劇!
最初の淳平君のトーマスと早紀さんのヴァンダのオーディションでの会話と
劇中劇のやり取りが目まぐるしく変化して、クスッと笑えたりして、面白い!
それが、どんどんと本来の自分がわからなくなるようなお芝居に!
ラストのお芝居が圧巻です!
◉『毛皮のヴィーナス』
D19 かなり良い席
しかし、エロくてドキドキした
役者お二人、初日からお疲れ様の熱演。
特に高岡さんは、危険なほど美しい。
貴婦人の来訪の演出家さんの振り幅の広さ。。。
観客も覚悟して観よ~って感じ
私は、高岡さんは二度目、溝端くんは三度目の舞台だったが、
この作品受けたの凄いわ。
現実と舞台の世界を行ったり来たりしながら進んで行くから、観客も大変。
男性観客多かった。
エム・バタフライに通ずる部分もあり、場面的にキンキー・ブーツも思い出す。
トーマスが巻き込まれながら変化して行く様が上手い。
◉『毛皮のヴィーナス』
1時間45分の二人芝居。オーディションに遅刻してきた女優と
演出家が試演を重ねるうちに力関係が逆転していく。
目当ての高岡早紀は阿婆擦れ女優の役を作り込み、
劇と素を的確に語り分けた立板に水の台詞回し。
今一つ心に迫ってこないのだが、とても厳しい役者修行をしているとは思った。
溝端淳平は声に深みと温かみがあり、台詞に知的な裏付けがあり、
発音が明晰で、間も良く、大いに感心。
芝居全体としては今一つ煮え切らなかったが、
19世紀末の退廃的・倒錯的な西洋芸術において
重要な位置を占めるザッヘル=マゾッホへの関心は喚起された。
オーディションの対象とする芝居の序曲にアルバン・ベルクの抒情組曲を使おうと考えていると
演出家が言うように、退廃的で倒錯的な世紀末的世界は、ワイルドやベルクに通底するものがある。
ドゥルーズの「ザッヘル=マゾッホ紹介」という著作を知ったことが、最大の収穫かも知れない。
電子版で読める。