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舞台・ミュージカル

アフタートークレポ到着!Dステ19th「お気に召すまま」青木豪×鈴木裕樹×三上真史×牧田哲也(10月14日)

2016年10月17日

「観終わった後に幸せな気持ちになれる」と話題!

 

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10月14日(金)から東京の本多劇場で公演がスタートした、Dステ「お気に召すまま」のアフタートークレポートが到着しました!

 

「人生で一番素敵なことは恋をすること」

青木豪×Dステのタッグで贈るオールメールシェイクスピアの喜劇第三弾として上演中のDステ19th『お気に召すまま』。

難しく捉われそうなシェイクスピアの戯曲を、青木の大胆なアレンジと演出でかみ砕き、若年層や演劇に敷居の高さを感じている方にもわかりやすく創られているのが特徴だ。

今最も笑えるシェイクスピアではないかと思うほど、観客は連日爆笑の渦に巻き込まれているが、本作では「人生で一番素敵なことは恋をすること」「人を好きになるって素晴らしい!」ということを感じていただきたいと、演出の青木をはじめカンパニーの一同は口をそろえる。

女性の役も男性が演じるオールメールだが、それだけではなく、ほとんどの出演者が二役以上を演じ分け、それぞれディティールにこだわった仕上がりになっているのも見どころの一つだ。

3公演目となった10月15日(土)19時公演では、終演後に「シェイクスピアNight~青木豪さんと贈る『ヴェニスの商人』~」と題し、出演者とゲストによるアフタートークショーが開催された。

この日の登壇者はオリヴァー/コリン役の三上真史、タッチストーン役の牧田哲也、演出の青木豪、そしてD-BOYSの鈴木裕樹。

この4名は、2011年上演の青木豪×Dステの本シリーズ第一弾『ヴェニスの商人』の出演者と演出家という組み合わせだ。

三上の進行により『ヴェニス~』上演当時を振り返ると、稽古2日目に経験した東日本大震災がまず思い出される。

青木
「あれは(公演を)できたのが奇跡だなと思っている。電源が止まっても、野外でも、演劇はどこでもできるなと思い、その後の『十二夜』(シリーズ2作目)では神社を舞台設定にした。俺たちはどこでもやれるぜ、と。」

この時初めて明かされた『お気に召すまま』の舞台コンセプトは“どこにでもあるマンションの中庭”。どこでも誰でも、人々が集まって遊び感覚で楽しむものが演劇という娯楽なのだ。

『ヴェニス~』でも今回同様に道化のランスロットを演じた牧田は、当時のヘアメイクを振り返る。

ランスロットを演じた鈴木
「今回でいうとシルヴィアスのような役でした。アミアンズ役の鈴木壮麻さんに当時よかったよ、と言っていただいたのを今でも覚えている」
と振り返った。

『ヴェニス~』の後、文化庁新進芸術家派遣制度によりロンドン留学を経験した青木は、ロンドン・グローブ座での観劇経験から

青木
「シェイクスピアの長台詞って、お客様を巻き込んでいくためにあったんだと気づいて、十二夜の時も今回も、客席にかけて、客席に降りて、ということをたくさん言った」
と話した。

本シリーズ3作の作品選びについて三上が訪ねると、

青木
「『ヴェニス~』はずっとファンだった蜷川(幸雄)さんがまだやっていなかった。
昔観たときの印象があって、シャイロックがすごくかわいそうだと思っていて。それを日本人という設定でやりたかった。無理やり改宗させられるシャイロックと日本人の姿がだぶってしまって、それを前面に出したいなと思って演出していました」
と語る。

アフタートーク出演の前に観劇もしていた鈴木は、出演者が木々の間を走り回るシーンなどで「鈴“木”だ!!」などとまさに“観客にかける”芝居のターゲットにもされていたが、

鈴木
「豪さんのシェイクスピアシリーズは、誰か一人ということではなく、みんなが面白いところが本当にすごいなって思います」
と率直な感想を述べていた。

鈴木は本公演のオリジナルグッズ・全登場人物の似顔絵を描いたアクリルチャームのデザインも担当。稽古場を訪れ登場人物の特徴を把握して制作に臨んだようだ。通し稽古を見学した際にも「隙がない!」と言っていたのが印象的だった。

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東京公演は10月30日(日)まで本多劇場にて上演。その後、山形、兵庫へと回る。

なおアフタートークショーは全5回にわたり「シェイクスピアNight」「DステNight」とテーマを決めて開催され、次回は10月20日(木)19時公演の終演後に、シリーズ2作目『十二夜』にまつわるトークショーを開催する。演出の青木に加えて翻訳の松岡和子氏も迎え、さらにプレミアムなトークが聞けそうだ。ここでしか聞けない話をぜひ楽しんでいただきたい。

 

★次回アフタートークショー情報 

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10月20日(木)19:00公演

シェイクスピアNight~松岡和子さん、青木豪さんと贈る『十二夜』~

≪ゲスト≫松岡和子、青木豪、陳内将 ≪キャスト≫加治将樹、山田悠介

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■Dステ 19th 『お気に召すまま』

okinimesumama

公式HP:http://okinimesumama.dstage.jp/

【東京公演:本多劇場】

2016年10月14日(金)~30日(日)/料金:一般7,000円(全席指定・税込)

※当日券は毎公演1時間前より販売開始

【山形公演: シベールアリーナ】

2016年11月12日(土)~13日(日)/料金:5,000円(全席指定・税込)

【兵庫公演:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール】

2016年11月19日(土)~20日(日)/料金:7,500円(全席指定・税込)

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最新みんなのレビュー

緩慢な舞台でした

Rated 2 out of 5
2023年9月23日

ロシア文学独特の会話を中心にした舞台でした。

とても良い役者を揃えているのに演出が仇となって長時間の舞台が苦痛でした。

泣いた。

Rated 5 out of 5
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可愛い、深い、迫力、感動、

色々な感情がこの1つの物語に集約されています。見る価値あり!

smile

昭和の日本が見せる、最高の人生劇場

Rated 5 out of 5
2023年9月20日

本日9/20、市村さんの勘治を見てきました!

あんなに声が張れる人なのに、言葉少なに表す気持ち、痛み、悩み、想い。。。

それを吐き出すように闘う、命を賭した悲願。

アップテンポな音楽も楽しかったですが、やはりラストシーンで表現されている勘治の充足感と、未来への想いに、思わず泣いてしまいました。

キャストの皆さんも最高!

音楽も最高!

絶対にまた見にいきたい舞台でした!

まるでオペラ座の怪人を初めて見た時みたいです!

また絶対に見たいです!

ありがとうございました!

トモ

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