“表現者・香取慎吾”の今
いつだって彼は、型にハマらない。
アーティストとして、俳優として、そしてエンターテイナーとして。
香取慎吾は2025年も、変わらない“遊び心”を胸に、次々と新しい挑戦を仕掛けている。
そんな彼が2026年春（4〜5月）、三谷幸喜さんが作・演出を手がけ、荻野清子さんが音楽を担当するミュージカル『新宿発8時15分』に出演する。
東京・大阪・福岡を巡るこの公演は、三谷作品ならではのユーモアと人間ドラマが詰まった新作。
香取にとってはミュージカルの舞台に再び臨む作品となり、俳優としてのさらなる深化に注目が集まっている。
「遊び」を軸に、すべての表現をつなぐ
香取慎吾を語るうえで欠かせないのが、“遊び心”だ。
それは子どものような自由さではなく、「大人が本気で遊ぶ」姿勢に近い。
ライブでの演出、アート作品、ファッションとのコラボ──どの分野でもそのエネルギーは一貫している。
2025年には全国5都市で「SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025」を開催。
タイトル通り、“サーカス”のように音楽・ダンス・アートが入り混じるステージで、彼自身が「表現を遊ぶ」姿を見せた。
その空気感は、舞台での芝居にも自然に通じている。
アーティストとしての成熟
かつて「SMAPの香取慎吾」として国民的な人気を得た彼は、今や“香取慎吾”というひとつのブランドとして活動を続けている。
絵画の世界にも進出し、2018年にはカルーゼル・デュ・ルーヴル（シャルル5世ホール）で個展を開催。
以降も国内外でアート展を開くなど、芸術家としての評価も高まりを見せている。
そこにあるのは、“完璧を目指すより、今を楽しむ”という信念だ。
舞台でも、音楽でも、キャンバスの上でも、香取が発するメッセージは共通している。
「好きなことを全力で楽しむ」──その結果が、いつのまにか人の心を動かしている。
三谷幸喜作品との再会が意味するもの
『新宿発8時15分』での出演は、脚本・演出を手がける三谷幸喜さんとの再タッグでもある。
過去には『TALK LIKE SINGING』や大河ドラマ『新選組！』など、数々の三谷作品に出演してきた香取。
三谷さんが描く人間の“可笑しさと哀しさ”を体現できる稀有な俳優として、長く信頼を寄せられている。
今回の新作ミュージカルは、香取が俳優としての奥行きをさらに広げる作品になるだろう。
舞台という“生の空間”で、彼の表現がどんな進化を遂げるのか──。
観客としてその瞬間を体験できるのは、とても貴重な機会だ。
ファンと共に進む“香取流クリエイション”
香取慎吾の活動には、いつも「一緒に楽しむ」という感覚がある。
ライブでは観客を巻き込み、SNSでは日常のユーモアを発信する。
彼にとってファンは“見る人”ではなく、“一緒に作る仲間”なのだ。
「新しい地図」プロジェクトの活動でも、その姿勢は一貫している。
自由な発想で社会やエンタメの枠を広げながら、仲間たちとともに前へ進む。
香取慎吾という人間の根底には、いつも“つながり”への深い思いが流れている。
変わらない「少年性」と、増していく「大人の深み」
40代を超えてもなお、香取慎吾の瞳は瑞々しく輝いている。
しかしその奥には、時間の流れを受け止めた穏やかな強さがある。
新しい挑戦をするたびに、「大人になった香取慎吾」の一面が顔をのぞかせる。
「遊び心」と「奥行き」。
その両方を併せ持つ今の彼こそ、まさに独自の存在感を放つエンターテイナーだ。
“表現のかけら”をつなぐ旅は、まだ終わらない
音楽も、絵も、芝居も。
香取慎吾にとってそれらは、バラバラの活動ではなく、すべてがひとつの“表現の旅”の断片だ。
ステージで見せる笑顔の裏には、長い年月をかけて磨かれた表現者としての感覚と責任が息づいている。
『新宿発8時15分』という舞台は、その旅の途中に置かれた新しい停車駅のようなもの。
観客と同じ時間を共有し、その瞬間ごとに“今の自分”をさらけ出す。
三谷幸喜作品が描く“人間の可笑しさと切なさ”の中で、香取はきっと、誰よりも自然に、そして愛おしくそこに立つだろう。
未来の香取慎吾に期待すること
香取慎吾は、何かを「完成」させようとはしていない。
むしろ、変わり続けること自体を楽しんでいる。
絵筆を握る日もあれば、ステージで汗を流し、時にバラエティで笑いを届ける。
そのどれもが“香取慎吾”であり、どれもが等しく本気だ。
そして彼の発信の根底には、いつも“人とのつながり”がある。
ファンと、仲間と、作品を通して出会う人たちと。
その温かい循環こそが、香取慎吾という表現者を動かし続ける原動力なのだ。
次に何を見せてくれるのか
2026年4月の『新宿発8時15分』開幕時には、彼はまた新しい表情を見せてくれるだろう。
演技の奥行き、表現の幅、そして年齢を重ねるごとに深まる“遊び心”。
どれもが、今の香取慎吾を象徴している。
“アートも、音楽も、芝居も、全部まとめて香取慎吾”。
それが、彼の最大の魅力であり、ファンが惹かれてやまない理由だ。
変わり続けることで変わらない──。
その矛盾のような美しさを、香取慎吾はこれからも私たちに見せてくれるに違いない。
【関連情報】
舞台『新宿発8時15分』
作・演出：三谷幸喜 音楽：荻野清子
上演：2026年4〜5月／東京・大阪・福岡
出演：天海祐希、香取慎吾、尾上松也ほかライブツアー『Circus Funk 2025』
2025年に全国5都市で開催。音楽・アート・ファッションを融合したステージ演出が話題を呼んだ。アート活動
2018年、カルーゼル・デュ・ルーヴル（シャルル5世ホール）で個展開催。
その後も国内で「WHO AM I」展など多数開催し、アーティストとしての活動を精力的に続けている。
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