舞台に立つたび覚醒する俳優、向井理。その裏にある“周期”とは?
俳優・向井理が、2025年の初夏に再び劇団☆新感線の舞台に登場する。今回の公演で彼が口にしたのは、少しユニークな言葉だった。
「4年ごとに出演してることに気づいて、“オリンピック感覚”だなって思いました。」
このひと言には、笑いとともに長年の信頼関係がにじむ。新感線の舞台に立つたび、彼の芝居はより濃く、より自由に“覚醒”していく。それは単なる出演ではなく、彼自身の役者人生にとっての節目になっているのかもしれない。
“準劇団員”とも呼ばれる存在に──新感線との特別な関係性
向井理と劇団☆新感線との関わりは、今回が初めてではない。過去にも数回出演しており、いずれも高い評価を受けてきた。その出演タイミングを振り返ってみると、まるで周期的に舞台へと戻ってきていることが見えてくる。
「いつの間にか劇団員になった気すらしてました(笑)」
「ファンとして観てきた側だったのに、そこに立てているのが今でも夢みたいです。」
本人が語るように、客席から舞台へというポジションの変化は、彼にとって大きな意味を持っている。劇団の雰囲気やクリエイティブな熱量を“内側から”体感しながら芝居に臨む彼の姿は、まさに“進化”そのものだ。
今回も2役!セリフに宿る作家・中島かずき氏へのシンパシー
今回の舞台でも、向井は1人2役を演じるという。劇中では「座付き作家」といったワードも登場し、彼はそこに脚本家・中島かずき氏の思いが重なるのを感じたという。
「僕のセリフにも“かずきさんの気持ち”が入ってる気がするんですよ。」
脚本に込められた“メタ構造”をどう演じるか──。この点にこそ、彼の芝居に対する繊細な理解と探究心が表れている。
稽古場での笑いと熱気──“くだらなさ”も含めて最高の現場
出演シーンがない日でも稽古場に足を運び、全体の流れを見ているという向井。前日も別シーンのリハーサルを見学しながら、終始ゲラゲラ笑っていたそうだ。
「くだらないなって(笑)。でも、それがどんどん肉付けされていって、作品として完成していくのが面白いです。」
また、稽古の合間には年齢の話や病気の話題が飛び交うなど、舞台裏ならではのやりとりも和やかそのもの。ベテラン同士の“たまり場”的な空気感が、舞台上の爆発力につながっているのだろう。
向井理が語る“本気の芝居”──パロディの中にある真剣な魂
劇団☆新感線の舞台といえば、パロディやセルフオマージュをふんだんに取り入れたエンタメ性が魅力。しかし、向井はそこに本質的な“熱”を感じている。
「インチキとかパロディとか言われますけど、台本を読んだときにすごく熱い芝居だと思ったんです。」
悪政の中でも芝居を貫こうとする登場人物たち。その姿勢は、現代における“表現する意味”をも問いかけてくる。
向井は最後にこう語り、会場の笑いと拍手を誘った。
「ちゃんと、“ちゃんと”やるんで、よろしくお願いいたします!」
その言葉に込められた“本気”が、舞台をさらに輝かせるだろう。
公演日程・開催情報
この注目の公演は以下の日程で開催される:
【長野】まつもと市民芸術館:2025年9月19日~23日
【大阪】フェスティバルホール:2025年10月9日~23日
【東京】新橋演舞場:2025年11月9日~12月26日
いずれの会場も、劇団☆新感線の45周年を祝う“まつり”にふさわしい熱量が期待されている。
向井理が舞台で支持され続ける3つの理由
映像作品で活躍する俳優が、舞台でも結果を出すのは簡単ではない。しかし向井理は、舞台のたびに評価を高めてきた数少ない存在だ。その理由を深掘りしてみよう。
① 空気を動かす“間”の巧みさ
向井理の芝居で注目されるのは、台詞ではなく“間”の使い方だ。映像ではカットや編集で調整できるテンポも、舞台では全て俳優の手腕にかかっている。向井は、わずかな沈黙や視線の動きで空気を変える。これは観客の“生の反応”を知っている役者だからこそ成せる技だ。
② 多面性と“割り切れなさ”が生む深み
向井理はクールで知的な印象を持たれることが多いが、それだけでは終わらない。時に不器用で、時に理屈っぽく、そして時にとても情熱的。その“割り切れなさ”こそがキャラクターの深みにつながっている。
舞台のように濃密な空間では、その“にじみ出る人間味”がより強く観客に伝わるのだ。
③ 作品との“距離感”の取り方が上手い
劇団☆新感線のような派手なエンタメ系舞台においても、向井は自分を主張しすぎず、作品の一部として存在することを選ぶ。自分を際立たせるのではなく、“作品を輝かせる”ことに集中できる。それが共演者や演出家から信頼される理由であり、“準劇団員”と呼ばれるほど愛される所以だ。
まとめ
4年ごとの出演という“オリンピック周期”で劇団☆新感線の舞台に立つ向井理。そのたびに、彼は一段と成長し、観客に新たな驚きを与えてくれる。
2025年の舞台も、その覚醒の瞬間を見逃すことはできない。
向井理、4年ごとに舞台で覚醒!?劇団☆新感線との縁と“本気の芝居”に込めた思いとは
舞台に立つたび覚醒する俳優、向井理。その裏にある“周期”とは? 俳優・向井理が、2025年の初夏に再び劇団☆新感線の舞台に登場する。今回の公演で彼が口にしたのは、少しユニークな言葉だった。 「4年ごとに出演してることに気づいて、“オリンピック感覚”だなって思いました。」 このひと言には、笑いとともに長年の信頼関係がにじむ。新感線の舞台に立つたび、彼の芝居はより濃く、より自由に“覚醒”していく。それは単なる出演ではなく、彼自身の役者人生にとっての節目になっているのかもしれない。 “準劇団員”とも呼ばれる存在 ...
向井理、“光と影”、“優しさ”も“狂気”も演じ切る。向井理という俳優がここまで信頼される理由
「向井理が出ているだけで安心感がある」と言われる理由 俳優・向井理に対して、こんな声を耳にしたことはないだろうか。「向井が出るなら見てみようかな」「作品のトーンが締まる」──それは決して偶然ではない。 彼がただの“イケメン俳優”という枠に収まらず、年齢と経験を重ねる中で、どんなジャンルの作品でも存在感を発揮し続けている背景には、役を引き受けた時点で物語に信頼感が生まれる“キャスティングの納得力”がある。 向井理は、“優しい男”も“冷徹な支配者”も演じる。しかもどちらもわざとらしさなく、リアルに。光と影、愛 ...
映画「パリピ孔明 THE MOVIE」興行収入・動員数を徹底調査まとめ!
期間 観客動員数 興行収入 順位 初週末(3日間) 5万5,000人 7,900万円 12日間 14万8,000人 2億100万円 17日間 20万4,000人 2億7,600万円 24日間 22万1,000人 3億円 31日間 23万1,000人 3億1,400円 みんなの口コミやレビューを見に行く⬇︎ https://popversemix.com/paripikoumei-2/
映画『パリピ孔明』感想|音楽×知略のクライマックス!日本カルチャーに希望を灯す一作
現代の渋谷に天才軍師・諸葛孔明が降臨!? そんな突飛な設定ながら、音楽×策略の異色タッグで話題を呼んだ『パリピ孔明』。2023年秋のドラマ版に続き、ついにスケールアップして映画館に登場しました!その名も―― 『パリピ孔明 THE MOVIE』! 今回の映画版では、英子と孔明が新たな戦場「ミュージックバトルアワーズ2025」に挑みます。総勢50人以上のアーティストとダンサーたちが本気でぶつかり合う、まるで本物の音楽フェスのような超大作。しかも約6000人もの観客を動員したガチのライブ撮影も! これはただのド ...
【レビュー】映画『パリピ孔明 THE MOVIE』の感想・評価・口コミ・評判
【2025年4月25日公開,117分】 INTRODUCTION(イントロダクション) 天才軍師・諸葛孔明が現代の音楽シーンに転生――ドラマ版で話題を呼んだ『パリピ孔明』がスケールアップして劇場版に。向井理、上白石萌歌らおなじみのキャストに加え、新たなライバル役に神尾楓珠と詩羽を迎え、豪華アーティスト陣と共に壮大な音楽フェスを描く。全18曲のライブシーンは必見。スクリーンが熱狂のフェス会場へと変わる、今春最高の音楽エンターテインメント。 【監督】渋江修平【原作】四 ...
向井理×上白石萌歌『パリピ孔明』映画化!司馬懿の末裔登場&主題歌に豪華アーティスト集結!
4月25日に全国公開される『パリピ孔明 THE MOVIE』の最新予告編&ポスタービジュアルがついに解禁!さらに、追加キャスト&楽曲提供アーティストの豪華ラインナップも発表され、ファンの期待が一気に高まっている。 中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、無名のアマチュアシンガー・月見英子の才能を見出し、成功へと導くサクセスストーリーが話題を呼んだ『パリピ孔明』。ドラマ版で人気を博した本作が、スケールアップして映画化される! 追加キャスト発表!司馬懿の末裔が登場し、孔明と激突! 映画では、向井 ...