
世界を巡る舞台版『千と千尋の神隠し』
スタジオジブリの不朽の名作『千と千尋の神隠し』を原作とした舞台「Spirited Away」が、2025年1月より韓国・ソウルで上演されることが発表されました。
千尋役には、これまで国内外の公演でも主演を務めてきた 上白石萌音 さんと 川栄李奈 さんのWキャストが続投。ファン待望の韓国公演となります。
この舞台は、演出家ジョン・ケアードによる翻案・演出で、2022年3月に東京・帝国劇場で世界初演。その後、日本国内ツアー、ロンドン・コロシアムでのロングラン、そして2024年夏には中国・上海文化広場での上演を成功させてきました。
韓国公演は、ロンドン・上海に続く海外展開の第3弾として位置づけられています。
公演概要
- 公演期間:2025年1月7日(火)〜3月22日(土)
- 会場:芸術の殿堂 オペラハウス(ソウル市瑞草区)
- 演出:ジョン・ケアード
- 主催:CJ ENM
- 上演言語:日本語(韓国語字幕付き)
芸術の殿堂は、複数の劇場や美術館が集まる韓国最大級の文化複合施設。その中心となるオペラハウスは約2,283席を誇る大劇場で、オペラやバレエ、海外ミュージカルの公演地としても知られています。
キャストの声

上白石萌音さんは、これまでの海外公演を振り返りながら次のようにコメントしています。
「上海公演を観に行ったとき、ロンドンとも日本とも違う観客の反応に驚きました。湯婆婆の顔が大きくなる場面で大きなリアクションがあったりして、土地ごとに『千と千尋』が進化しているのを感じました。韓国ではまた新しいバージョンが生まれると思います」
一方、川栄李奈さんは韓国での上演を心待ちにしていた様子。
「韓国でもジブリ作品は大人気で、現地の友人から『チケット争奪戦になるから絶対観たい!』と言われました。こうして『千と千尋の神隠し』が広がっていくのがとても嬉しいです」

両名とも、作品が国境を越えて愛され続けることへの喜びを語っています。
世界の観客が体感する「舞台ならでは」の魅力
映画『千と千尋の神隠し』は、2001年の公開から20年以上経った今も世界中で支持されるジブリの代表作。舞台化では、人間からカエルや神々に変身する登場キャラクターや、大迫力のカオナシ、湯婆婆の巨大な顔といった幻想的な要素が、舞台美術と人形操作によってダイナミックに表現されています。
ロンドン公演では現地メディアから「ファンタジーを超えた舞台体験」と高く評価され、上海公演でも観客のリアクションの熱さが話題になりました。韓国ソウルの地で、どのように受け止められるのか注目が集まります。
なぜジブリ舞台は海外で熱狂的に支持されるのか?
今回の韓国公演を考えるうえで欠かせないのは、ジブリ作品が持つ 普遍性とローカル性の融合 です。『千と千尋の神隠し』は少女の成長を描く物語であり、アイデンティティを取り戻していく過程は文化や国境を越えて多くの人に共感を呼び起こします。観客は千尋の姿に自分を重ね合わせ、物語を自分ごととして体験することができるのです。
さらに舞台ならではの魅力として、巨大なセットや人形を駆使したダイナミックな演出があります。言葉が完全に理解できなくても十分に楽しめる要素が多く、特にリアクションが豊かだといわれる韓国の観客にとっては、舞台の盛り上がりと一体化するような体験になるでしょう。
また、この公演は日本人キャストによる日本語上演が基本でありながら、韓国語字幕が付与される形式です。そのため、オリジナルの台詞回しやリズムを保ちながらも、観客にとって理解のハードルが高くならない点も大きな特徴です。日本語の響きや独特の間合いが生きることで、物語の雰囲気がより豊かに伝わります。
そして今回の韓国公演を支えるのが、CJ ENMの強力なプロデュース力です。世界的にミュージカルや映画を手がけてきた同社が主催することで、現地での広報や販売体制も万全に整えられています。結果として、これまでジブリ作品に触れてこなかった層にも届きやすくなり、観客の裾野がさらに広がっていくことが期待されます。
まとめ
舞台『千と千尋の神隠し』は、2025年1月から3月まで韓国・ソウルの芸術の殿堂オペラ劇場で上演されます。千尋役は上白石萌音さんと川栄李奈さんのWキャスト。日本から世界へと広がり続ける舞台版ジブリは、韓国でも新しい反響を巻き起こしそうです。
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