舞台『サイパンの約束』口コミ感想ネタバレ 舞台『サイパンの約束』あらすじ 公開上映中おすすめ舞台ミュージカル
「渡辺美佐子さんの愛らしい凄み!」「記憶と歴史、事実とメタシアターが絶妙に共振する目眩く展開!」「映画の撮影からサイパンと戦争を描いた作品!」
上映中【2018年12月4日(火)~12月16日(日)公開】
舞台『サイパンの約束』とは
私が杉並区に住むようになってから三十五年。
街も少しずつ変わってきたし、そこに座・高円寺という舞台芸術に特化した公共劇場が誕生し、
活発に展開してゆく十年間に関われたことは、大きな喜びである。
時間をかけて変わってきたが、あるときは急速な数年間の変化だった。
街が瞬時にして姿を新たにするのは、大きな出来事が起きるときだ。
著しい繁栄や恐慌でも街の相貌は変化していくだろうが、そこまで急速ではない。
天災であったり、戦争のさいに、街の姿は大きく更新される。
そして「公共」とは何かが問われる。
「戦争」について、「公共」について、今、しっかりと語る演劇を、
この人たちの姿を通して描きだしたい。
そんな「家族」の物語です。――坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン20号より)
キャスト |
渡辺美佐子 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 間宮啓行 円城寺あや 大西孝洋 さとうこうじ 咲田とばこ 樋尾麻衣子 杉山英之 荻野貴継 武山尚史 山村秀勝 和田光沙 |
スタッフ |
作・演出:坂手洋二
照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 演出助手:山田真実 |
入場料・上演時間・その他 |
入場料金
上演時間 |
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舞台『サイパンの約束』を観た人の感想、評価、口コミ
◉東京公演最終日に観劇しました。
俳優たちの語りを聞くうち、日本統治時代の街並みやバンザイクリフの青い空や海、
砲弾飛び交うジャングルの光景が脳内に再現されたような感覚を覚えました
沖縄系移民と戦争、忘れ去られぬよう 燐光群「サイパンの約束」
◉坂手洋二脚本演出の劇団燐光群「サイパンの約束」を観てきた。
1932年生れという渡辺美佐子さんが、2時間20分幕なしの舞台を昼夜2回演じるというのにも本当に頭が下がる。
マチネの後には1時間ほど、坂手氏と前川喜平氏とのトークがあった。これもなかなか面白かった(前川氏の話は内容的には今年初めの駒場での話とあまり変らない。ただ、坂手氏がマシンガンのように問題意識をぶつけるのに、「沖縄は基本的には独立すべきだと思っています」と答えていたのは目新しかった)。
坂手氏が「90パーセント以上は実話」だという戦時中の話では、「バンザイクリフ」だけが〝有名〟だが、収容所内外を潜伏する兵士が往き来して、米軍に協力的な人物を殺した事実などは、迂闊にも知らなかった。
先日地元の九条の会で行った「戦争の時代 私の体験」という催しで、久米島出身の方から伺った話と、ほとんど重なる。ポツダム宣言受諾・日本の敗戦を信じないで、抵抗を続けながら米軍支配下にある日本人の「裏切り分子」に制裁を加えるという話だ。そして、まったくの無人島だったテニアンをサトウキビ耕作地として開拓したのは、沖縄から移住した日本人であり、当時南洋諸島の日本人の出身地も圧倒的に沖縄であったことなどを知ると、1944年にすでに、沖縄県民は、移住先でその後の沖縄自身が受けた仕打ちを受けていたのだと分った。
私が小学校3年の時の教生の女子学生の中に「サイパン出身だ」と言っていた人がいた。あの人も、この苛酷な経験を生き抜いてきた人だったのだろうか。
◉燐光群さんの『サイパンの約束』観てきました。
10本の指は同じ長さではない。いろんな人がいるから世の中面白いと素朴に思う。
けど、いろんな人がいる故に対立も生まれるし、その究極に戦争がある。
それとどう折合いをつけたらいいのだろうか?
◉燐光群「サイパンの約束」観た。
戦時中のサイパンから帰還した少女の物語で、
その少女時代を回想するのが渡辺美佐子さんなんだけど、
この内容でこの褒め言葉が適切かどうか疑問だけど、キュートだった!
◉坂手洋二氏の作・演出による『サイパンの約束』を座・高円寺にて拝観。
日本からサイパンへの定期直行便もなくなり、
太平洋戦争時下におけるサイパンの苛酷な歴史が人々の記憶から風化の一途を辿る現在、
この劇は多くの方に観て欲しい。サイパンには二度行ったことあるが、我が無知を反省する。
◉「サイパンの約束」燐光群。
過去と現在、記憶と記録が交差しあい収束していく舞台に魂の震え。
複数の役や異なる時間を演じわける役者さん達の演技にひたすら圧倒。
重厚で崇高な舞台に感謝。
以下微妙にネタバレ
終演後、自分の両手指を凝視。
やはり、憲兵って……。
◉燐光群の演劇「サイパンの約束」
複雑な構造の物語。一回見ただけじゃ容易に分からんな。
ゲネと本番見てやっと分かった、能無しの意見。
創立35年と聞いて驚いた。演出・坂手洋二が主宰する劇団。
暗転が多くてね、記録者泣かせよ。今回のサイパンの約束はよかったけど。
◉燐光群「サイパンの約束」観劇。
大変緻密な構成の芝居。戦時中の日本と今の日本を繋ぐ記憶の橋のような。
私達が忘れようとしているもの、忘れたい記憶、忘れてはいけないものを、
主演の渡辺美佐子さんがキュートに感嘆しかない物凄い名演。
東京は今日で終わりだけど、これから岡山伊丹名古屋とツアー。
◉燐光群『サイパンの約束』を飛び入りながら観劇。
戯曲セミナーでお世話になる坂手洋二さんの戯曲ですが、以前話されていた演劇とドキュメンタリーの関係性が立体的に!
戦争を遠い世代のものと思っている若輩者にも、島の風景や暮らす人々の姿がまざまざと…劇場全体が、特別な体験のできる空間でした。
◉座・高円寺で燐光群の『サイパンの約束』を観た。
沖縄からの移民たちがいた時代のサイパンに誘われる。
渡辺美佐子さんの愛らしい凄み。つきつけられる人間が作り出した不条理な歴史。
生きていた多くの人々の姿。たくさんの言葉と動きが畳みかけてきた。
それを受け止めて跳ね返せるかということなのか。
◉観劇してまいりました。
「サイパンの約束」
明日で高円寺での公演がおわり、その後に岡山、伊丹、名古屋を回ります。
言葉にできないことが申し訳ないが、観てみたら、少し自分の中のなにかが変わっていくと思う。
最初のテーブルと椅子の存在感。素の美しさ。
◉坂手洋二新作「サイパンの約束」の燐光群千秋楽を観劇@ザ高円寺。
記憶と歴史、事実とメタシアターが絶妙に共振する目眩く展開。
特に戦時下のサイパンと沖縄問題が絡み、
米軍が日本軍から奪ったテニアン島の基地が空襲やヒロシマ、ナガサキをもたらしたことは、忘れてはなるまい。
◉「戦争は未来の否定」。
燐光群『サイパンの約束』を観劇。
サイパンで捕虜になった女性の記憶を辿り、現実と過去が交差していく。
現代からは忘れさられかけているサイパンで起きた戦時中の出来事を、
矢継ぎ早に繰り出される台詞で観客に突きつける。
この観劇こそ「歴史」を知る意味だと思う。
◉燐光群『サイパンの約束』を観劇。
『リチャード三世』以来、美佐子さんとは一年ぶりの嬉しい再会。
軽いのに重い、重いのに軽い、流石の美佐子さんでした。
マネしようと思ってもなかなかできないんだよなぁ。
◉渡辺美佐子主演の燐光群「サイパンの約束」を観劇。
簡単なセットで演じられる戦中と現代のサイパン。
今は直航便が無くなったとか移民の多くが沖縄県民だった事、沖縄戦と同様の民間人への軍側の対応、
勝ち組の存在等初めて知る内容が多かった。
終演後の坂手氏と森達也監督のトークも良かった。
◉燐光群『サイパンの約束』「記憶の修正」と映画撮影を重ねる構造にしばらくは戸惑う。
だがやがて、戦いの凄惨さと初めて知る「同胞殺し」に衝撃を受けた。
過去と現在、混濁と明晰を自然に往復する渡辺美佐子は『化粧』と重なる。
確かな台詞を飄逸に聴かせる間宮啓行は、重い役回りなのにほっとさせた。
◉燐光群「サイパンの約束」観劇
日本が統治していた頃のサイパンに沢山の日本人が移住し、その7割が沖縄出身だった事を初めて知った。
坂手洋二さんの戯曲には「気づき」がある。だから観る。
主演の渡辺美佐子さんの美しい声、一挙手一投足に感動。
シェイクスピア好きの連れが間宮啓行さんに大喜び。
◉燐光群「サイパンの約束」(2H25)を観た。
この手の題材になると坂手洋二が多用する「割り台詞で事実を列挙していくだけ」の説話法を
おれは「演劇」とは呼びたくない。つまらん。長げえし。
◉燐光群「サイパンの約束」観劇。
映画の撮影からサイパンと戦争を描いた作品。
重厚な作品だったんだけど、数回眠気に襲われてしまう。
1日2本観る体力が無くなってしまった…。そんな自分自身に残念。