◉平田オリザ・演劇展vol.6『銀河鉄道の夜』Aチーム
菊池佳南さんのジョバンニ、折舘早紀さんのカンパネルラ、Aチームの主役、準主役のお二人と結構印象が違う。
5人の内、AB共に出演しておられるのは中村真生さんだけで、他の4人が入れ替わるのだから当たり前なのですが。
そして、個人的な演劇を観るに至る最初の段階で、
菊池さんと折舘さん、そして中村さんは、皆さんが観る切っ掛けになられ、
ごく初期にそこに居られた方々なので、Aチームに続き、この座組も感慨深いです。
◉【平田オリザ・演劇展vol.6】 『走りながら眠れ』
1923年はとても遠く、何だか怖く、歴史に名の残る人は特別な人達だと無意識のうちに思い込んでいた。
過去から未来へと繋がる夫婦の日常生活の一コマにほっとすると同時に、いつ何が起こってもおかしくない事を自覚し怖くなった。
◉「ヤルタ会談」は、3巨頭の歴史的会談をネタに、ブラックな笑いをふりまく、類を見ない怪作。
俳優三人の息がぴったり合っていて、
ホロコーストや粛清や植民地問題や戦後処理という重厚な題材なのに、
大いに笑わせられました。(上演時間30分)
新作「コントロール・オフィサー」は、東京五輪の代表選考会後の水泳選手とドーピング検査官の話。
選手たちの悲喜こもごもの建前と本音を、俳優の出入りによる人間関係の変化で見せていた。
役者の間合いや微妙な表情も見事で、大いに笑わせられた。
「静かな演劇」の旗手・平田オリザ氏はアイロニーと諧謔の達人です。
氏のすぐれた喜劇作家ぶりを堪能しました。(おなじく30分)
ほかに「銀河鉄道の夜」を見ました。こちらはリリカルな詩劇というところ。
◉平田オリザ・演劇展vol.6『コントロール オフィサー』
配役の妙。その配役が可能な青年団の役者の層の厚さ。
ポイントは伊藤毅、中藤奨の...、島田桃依の...と...、宮部純子の...!
海津忠の...、大竹直の...、藤瀬典子の...、最後の西村由花の...、
要はこの10人の妙! まあ、見ないと判らない(笑)
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