森山未來とエラ・ホチルドが再び!
森山「作品は上演を重ねるたびに深度が増していくもの。」
森山未來がダンサーのエラ・ホチルドとともに創作した話題作『JUDAS, CHRIST WITH SOY ユダ、キリスト ウィズ ソイ~太宰治「駈込み訴え」より~』が、1月に横浜赤レンガ倉庫1号館にて上演される!
森山が、文化交流使としてイスラエルに滞在した際、ホチルドとともに共作し、2014年9月にテルアビブで世界初演された本作。
翌年、愛媛県・内子座にて1カ月間のレジデンスを経て再演され、「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015」の特別プログラムとして上演されてきた。
上演のたびに更新を重ねてきた本作に森山は「作品は上演を重ねるたびに深度が増していくもの。今回もエラと(蓮沼)執太と再び会ってセッションを深め、作品を発展させていきたいと思っています」と意気込んでいる。
『JUDAS, CHRIST WITH SOY ユダ、キリスト ウィズ ソイ~太宰治「駈込み訴え」より~』とは?
本作は、太宰治の短編「駈込み訴え」を下敷きに、ユダとキリストの複雑な関係性を変幻自在なムーブメントで表現したもの。
森山は「作品は、太宰治の小説からエッセンスを抽出していますが、ストーリー通りに展開しているわけでもなく、エラと自分のどちらがユダでどちらがキリストと役を決めているわけでもありません。
二人の身体の向こう側に透けて見える存在として感じられるくらいなんです。また、言葉を発しながら踊りますが、言葉と身体の動きがフィットすることもあればそうでない時もある。それらに生じるひずみの奥に広がる世界をお客さまに感じていただけたらと思っています。
だから、観てくださった方が何を想像するかはとても自由です。想像する時間を楽しんでほしい」とメッセージを送っている。
「初めて見る表現に怖がらず、何かを感じとって」
また、難解そうなイメージを感じさせる本作だが「ダンスに限らずどのジャンルのアーティストたちも皆、自分たちが感じている驚きや美しさをギュっと作品に閉じ込めて提示しています なので、そこには見たこともない世界が広がっているのは当然で、それを“なんだか分からない”と言ってしまうのはもったいないなと思うんです。
初めて見る表現に怖がらず、何かを感じとって、今度はそれを自分の生活の中に取り入れていく、そんな鑑賞ができたらすてきですね。
それにはまず、僕たちが何を美しいと感じ、何を衝撃だと思ったか、それを常に感じていることが大事だと思っています」と語っている。
なお、12月にはスパイラルガーデンにて、阿部海太郎、青葉市子、堀つばさ、U-zhaan、吉井盛悟というジャンルの異なる5名のミュージシャンを招いての関連企画『SAL−Dance and Music Installation−』も開催される。