好きなのに素っ気なくしてしまう。
伝えたいのに伝えられないもどかしさと切なさが、痛いほど胸に響きました。
ソウタとカイ。
互いを想うほど距離が生まれる“両片想い”の関係が、とてもリアルで、見ていて苦しくも愛おしい。
「好き」と言ってしまえば世界が変わってしまう、その怖さまで丁寧に描かれていて、胸が締めつけられました。
周囲の言葉がそっと背中を押すことで、少しずつ前へ進む2人の姿は、観る側にも一歩踏み出す勇気をくれます。
ソウタがカイを見つめる目、カイがソウタにだけ見せる柔らかな笑顔あの瞬間はとても心が暖かくなりました。
カイの歌声を聞いた瞬間、声を出せない代わりに体が歓声を上げたような感覚。
血が一気に駆け巡るような、心の底から震える体験でした。
ソウタのリアクションや表情、言葉の一つひとつが痛いほどわかって、そのたびに涙が溢れます。
周りのキャラクターたちもとても温かく、誰のファンであっても心から楽しめる作品です。
切なくて、苦しくて、でも温かいそんな2人の物語に、きっと誰もが涙すると思います。
美しくて、消えてしまいそうなほど儚いカイ。
何を考えているのか掴みきれない空気と、その歌声がすべてを語っていました。
どうかこの先のソウタとカイが幸せでありますように。
素敵な作品に出会わせてくれて、本当にありがとう。
たくさんの人に観てもらいたいです。
ソウタは「忘れられない初恋」、カイは「忘れたかった初恋」。
映画を観終わったあと、その言葉の意味に深く納得しました。
お互いを想うからこそぶつける言葉が刺さって、涙が止まりませんでした。
純粋なソウタと、誰よりも優しいカイ。
笑いも切なさも詰まった、心温まる純愛ラブストーリーです。
前半と後半で見える世界が変わる構成も秀逸でした。
私はまだ未成年ですが、親目線でも考えさせられるシーンもあるのではないのかと思いました。
「男だから女が好きなのが当たり前」という理想を押し付けることの危うさを強く感じました。
まだ社会的に受け入れられにくい関係かもしれないけれど、
だからこそ、この作品を多くの人に観てほしいと思います。
感情がとても繊細に描かれていて、
“心から愛せる人を見つけられることの素晴らしさ”を教えてくれました。
伝えることの難しさ。
そして、伝えることの大切さ。
いろんな「大切」が詰まった作品です。
恋する2人に恋して、愛する2人を愛しました。
映画『LOVE SONG』、本当に素敵な作品でした。
この“LOVE SONG”が、たくさんの人の心に届きますように。